★阪神・淡路大震災25年企画★
流れてきた時間すべてへの想い
「117 BOX ・いいなの箱 展」
~パーソナルな記憶を未来への学びの種に
2019年10月8日(火)~2020年2月24日(月・祝)
阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」西館2階企画展示室
651-0073兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2/078-262-5050
http://hitobou.com/exhibition/25th/117box/
「117BOX(いいなの箱)」に入れる品物として、震災25 年を迎えるこの機に、「1995.1.17 以来、本日までを振り返り、その全時間を通じ、あなたが最も大切で、今後ぜひ多くの人に伝えたいと思い浮かぶもの」を何か1つ、提案ください。また、なぜそれを入れたいと思ったのか、その理由を教えてください。
http://www.dri.ne.jp/post-12808
阪神・淡路大震災からの25年を振り返った上で自分にとってたいせつなものを117人の方に伺い、寄せられたモノ・コトをそれぞれ箱に入れて展示します。28点の展示から開始し、会期中に徐々に数が増えていき、震災25年を迎える令和2年1月17日には117個の箱が並びます。
①ヘルメット
出品者:河田惠昭氏(阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター長)
エピソード:震災当時、毎日阪神間の被災地に入り、現地調査等を続けた際に常に装着していた。
②取材現場で用いたワープロ
出品者:近藤誠司氏(関西大学社会安全学部准教授)
エピソード:震災当時、テレビ報道ディレクターとして、日々、被災現場に入った際いつも携えていたワープロ。生中継を仕切るための準備や台本作成などに活用していた。
③救援物資からいただいた鉛筆
出品者:岸本くるみ氏(神戸学院大学現代社会学部社会防災学科 実習助手)
エピソード:小学生だった当時、学校に届いた救援物資からいただいたもの。
④世界に一冊の絵本「~ごめんなさいがいえなくて~」
出品者:臼井 真氏(神戸市立高羽小学校音楽専科主幹教諭)
エピソード:震災後の1年間、頑張っている私たちの姿を知った東京の出版社から、励ましのメッセージとともに贈り届けられた絵本。一冊一冊にクラス全員の名前が記入されていました。
⑤ネパール地震支援のテキストとマニュアル
出品者:諏訪清二氏(防災学習アドバイザー・コラボレーター)
エピソード:ネパール地震(2015年)の後、「チームひょうご」として、被災地の防災教育支援に取り組んだ際、現地の先生方が自分たちの力で作り上げた防災教育の教材。
《NEWS》2019.12.24神戸新聞NEXTより
相武紗季さん「母愛用のカップ」が大震災への思い詰まった品に
阪神・淡路大震災から25年になるのを前に、神戸市中央区の人と防災未来センターで、震災時の思い入れが詰まった物を展示する「117BOX・いいなの箱展」が初開催されている。支援物資、家族の形見、手紙-。それぞれの物が語る震災の記憶や所有者の思いを共有し、25年を振り返る。一般公募の受け付けも始まり、来年の1月17日には117人分がそろう予定だ。一つ一つ透明なケースに入れて展示。この箱にあなたなら何を入れますか-との問いが込められている。
人と防災未来センターの河田惠昭センター長は、ヘルメットを出品した。京都大防災研究所の教授だった当時、被害状況を知るため被災地に毎日足を運んだ。深夜も街を歩き、被災者の声を聞き続けたという。余震など危険と隣り合わせの中、3カ月間行動を共にしたヘルメット。「被災現場に入ったあの時の感覚が思い起こされる」神戸で生まれた復興ソング「しあわせ運べるように」を作詞作曲した神戸市東灘区の小学校教諭臼井真さんは絵本を提供した。震災後に赴任した同市長田区の御蔵小では、新6年生が死別と転校で46人から40人に。臼井さんは学年目標に掲げていた「いつも心は46人分」をタイトルに、6年生の思いを込めた歌を作った。絵本は、歌を知った出版社が、アグネス・チャンさんの絵本「ごめんなさいがいえなくて」の登場人物を6年生たちの名前に変えて贈った。「世界に一冊しかない」絵本が心の支えになったという。女優相武紗季さんの「この一品」はコーヒーカップだ。宝塚市出身の相武さんは小学3年生の時に被災。祖父母、父母と姉の一家6人は無事だったが、家具が倒れて家の中はぐちゃぐちゃになった。そんな中、母親が大切にしていたコーヒーカップが割れずに残った。「家族で家具の転倒防止や備蓄など震災の教訓を考えるきっかけに」と現在も大切に保管している。来年2月24日まで。午前9時半~午後5時半(金・土曜は午後7時まで)。毎週月曜(祝日の場合は翌火曜)休館。同センターTEL078・262・5050
・・・ぜひ、みんなで行きましょう。