霜月祭(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《吉村邸》

御所まちに唯一残る妻入りの町屋。文久13年(1830)の棟札の写しが残るが、表の三間は築後約300年と伝わる。

※「吉村理建築設計事務所」

639-2225奈良県御所市中本町1203/0745-62-1353

http://yoshimura-arch.com/

https://directory.asj-net.com/public/architect/data/1151

吉村理建築設計事務所は、吉村理(大阪生まれ)と吉村宜子(台湾生まれ)によって奈良中部を拠点に設立された一級建築士事務所です。あえて都心から離れ、想像力をかきたてられる多くのモノにあふれた約200年前に建立された古民家を事務所にして様々な設計活動を行っています。日本の伝統技術や地場の素材を現代的なデザインと融合し、店舗・オフィス・ギャラリー・住宅のほかリノベーション・まちづくりなど様々なプロジェクトを実現しようとしています。関西圏にとどまらず日本各地でプロジェクトを提案し、更に日本のみならず韓国や台湾等の海外でもその土地の伝統工法や地元の材料を利用し、建築が周辺環境と一体となるような計画を提案してきました。

 

 

《山本邸》

★「油長酒造株式会社」

639-2200奈良県御所市1160番地/0745-62-2047

http://www.yucho-sake.jp/

歴史は古く、江戸時代中期、享保4(1719)年に創業。13代にわたって清酒を作り続ける伝統ある酒蔵で、新たな挑戦を続ける革新的な酒蔵です。地元の米、地元の水、地元の風土を醸した★『風の森』は、イキイキとした味わいが愉しめる珠玉の生酒として男女問わず幅広い世代に支持されており、海外においても新たなファンを増やし続けています。

《参考》「志那都彦神社」639-2343奈良県御所市鴨神

https://www.city.gose.nara.jp/kankou/0000001424.html

高鴨神社と一対になっていると言われる小さな神社で、★「風の森峠」の頂上に位置しています。ご祭神は「志那都比古神」という風の神様で、日本書紀にある国生み伝説の中で、伊耶那岐命(イザナギ)が国土にかかっている朝霧を息吹により払ったときに生まれた神とされています。また、この地は日本の★水稲栽培発祥の地と言われており、風の神は五穀豊穣、風水害から守る農業神として祀られています。

 

 

★油長酒造株式会社「大和蒸留所」

油長酒造の駐車場前にあった築150年の古民家をリノベーションして建てられたのが、油長酒造株式会社大和蒸留所です。古民家の外観はほぼそのままで、中は中庭が見渡せるお洒落な蒸留所で、イタリア製の蒸留器が設置されています。「風の森」醸造元の油長酒造が大和蒸留所を立ち上げ、2018年からジンを製造を開始しました。ジンは1660年にオランダのライデン大学医学部教授だったフランシスクス・シルヴィウスが熱病に効く薬用酒として造ったものが起源とされています。このオランダ発祥の蒸留酒を何故日本酒発祥の地と云われる大和(奈良県)でと思われるかもしれませんが、大和(奈良県)はシルクロードの終着点でもあり、様々な大陸文化や技術が伝来して来ました。その一つに★漢方薬造りがあり、大和(奈良県)では薬草や生薬の栽培も行われていました。この環境、薬草、生薬を活かしての酒造り→蒸留酒→ジンに結びつきます。ベースアルコールはライススピリッツ(米焼酎)、ベースボタニカルはジュニパーベリー使用。独自の原料ボタニカルには勿論奈良(大和)にこだわり、大和橘、大和当帰を使用しています。

【大和橘(やまとたちばな)】2000年前から存在する日本固有の柑橘果実で、日本最古の柑橘植物と云われ、絶滅危惧種に指定され、天然記念物にもなっています。京都御所にも植えられており「右近の橘」、「左近の桜」と云われています。

【大和当帰(やまととうき)】日本書紀にも生薬として記載されているセリ科の植物で、個性的な甘い芳香が特徴です。大和橘の柑橘系の香りと大和当帰の個性的な甘い芳醇な味わいのハーモニーを橘花 KIKKA GIN でお楽しみください。

 

・・・車で来たもんですから指くわえて見てるだけ、まいったなあ。「漢方薬」が「ジン」に結びつくとは、勉強になるなあ。ということで「薬草園」の見学に行くことにしました。

 

 

《薬事研究センター》

639-2226奈良県御所市(南中町)605-10/0745-62-2376 http://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=1744

 

・・・お酒が呑めないのなら、せめて「延命草茶」でも飲もう。とんでもなくニガイ、とほほ。サフランの花は素敵でした。

 

 

・・・この鬼瓦(飾り瓦)何でしょう?「セ」が5つで「御所」?「織」は「大和絣」?

 

《参考》「大和絣」

https://hamayuan.com/cotton/yamato/

江戸時代からの綿花の産地であった大和では、綿織物の生産が盛んであった。宝暦年間(1751~64)、★御所の浅田松堂が松阪木綿の技術を取り入れてはじめた大和絣は、かすり模様のざん新さと天然の藍から取った正紺の美しさが評判となって販路を広げた。明治になって国産の綿作がふるわなくなってからは輸入の綿花や綿糸を用い、織機に改良を加えながら生産は順調に伸びつづけた。ところが明治10年代に入ると一部の心ない業者が泥紺と呼ばれる染料を使い、質の悪い製品を売り出したため大和絣の評価はしだいに下がった。そのころ正紺を用いた大和絣でも阿波縮とか河内木綿など別の産地の名をつけなければ売れなかったといわれる。明治16年(1883)、大阪府は品質改良のため、木綿商・織屋が団結して仲間規約をつくるよう命じた。これに応じて大和木綿業組合が結成されるのだが、泥紺が追放され大和絣が信用を回復するのは奈良県再設置後まで待たなければならなかった。

 

 

・・・「薬草園」の見学までできるなんて、「霜月祭」スゴイなあ。