・・・高松にもどってからの「瀬戸芸」を紹介しておきましょう。
●作品No. tk01「Liminal Air -core-」作:大巻伸嗣
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamatsu/87.html
景色が映り込み、刻々と表情を変える。港にそびえ立つ2本の柱。カラフルな柱は一部が鏡面になっていて、周囲の情景を映し出す。港の移りゆく景色が、作品の様々な表情をつくっている。
●作品No. tk02「国境を越えて・海」作:リン・シュンロン(林舜龍)
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamatsu/192.html
★漂流の末、ここにたどり着いた「種の船」。広場にこつ然と現れた巨大な種の船。台湾、豊島、再び台湾と、たどり着くまでに長い漂流の旅を経ている。種の漂流をイメージした作品。
・・・「漂流」という表現は、「風の王国」にふさわしい。
●作品No. tk04「待つ人 / 内海さん」作:本間純
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamatsu/88.html
待合所で静かに居合わせる島の人々>高速バスの待合所。外壁をよく見ると点々と島の人を模した彫刻があり、待合所内では映像作品を上映。人々とともに何かを待つような作品は、バスを待つ時間を穏やかに、豊かにしてくれる。
●作品No. tk17「S.F(Smoke and Fog)」作:金氏徹平
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamatsu/295.html
関係性を題材にした、大掛かりなインスタレーションを制作。作家は屋島や瀬戸内の風景から、人為と自然のかたち、観光と生活、現在と歴史、史実と伝説など様々な関係性を見出した。それらをもとに、大型の写真作品、採石場の石と建材、彫刻、映像作品などをインスタレーションとして展開。
●作品No. tk15「Suitcase in a Bottle」作:ラム・カツィール
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/takamatsu/294.html
スーツケースやボトルをモチーフに表す、★漂流する人々の心情。イスラエル出身の作家は移民と絶滅をテーマに制作している。定住が当たり前ではなくなった昨今、旅行や移動、家とはどのような意味を持つのだろうか。本作では旅をイメージさせるスーツケースや水面に漂うボトルをモチーフに、未来への疑問を鑑賞者に投げかける。協賛=カトーレック株式会社
・・・この作品も「漂流」をテーマにしている。「瀬戸芸」というロケーションが、そういうテーマ性をはらんでいるのだろう。
・・・制作途中が見れたのもラッキーでした。そして最後の最後に「イノクマさん」が待ってくれていました。「風の王国」を読み進めつつ、素敵な「瀬戸内」を満喫しました。さらに9月、わけあって再度「高松」に行きます。そのことについては、新テーマ「ネイチャー」で報告する予定です。お楽しみに。