御堂筋(7) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《NEWS》2019.1.9船場経済新聞より

「北御堂ミュージアム」が1月9日、大阪・御堂筋沿いの北御堂(大阪市中央区本町4、TEL 06-6261-6796)にオープンした。西本願寺(京都府京都市)別院の同所が、本願寺や浄土真宗と大阪の関わりなどの歴史について社会的認知の向上を目的として山門下1階部分に開いた。同所は2016年4月から同ミュージアム増設と共に耐震補強やエレベーター設置、納骨堂の増設などの改修工事を行っていた。館内には大阪と本願寺の歴史年表、16世紀の大坂を描いた「大パノラマ図」、同時代を再現した「大坂本願寺・寺内町復元模型」、約10分間の映像「大阪の地と北御堂」上映、北御堂ゆかりの資料などを展示する。監修に携わった大阪歴史博物館の大澤研一学芸課長は「これまで謎の多かった『大坂本願寺』の復元模型を最新の学術研究に基づいて新たに製作した。大阪の歴史は浄土真宗抜きに語れない。本願寺と大阪の歴史・街とのつながりを多くの人に知ってもらえれば」と話す。輪番の木下慶心さんは「2025年の大阪万博開催に向け、一人でも多くの大阪人が大阪の歴史を知るべきと考える。大阪の歴史における多くの重要場面に本願寺と浄土真宗があり、商都大阪の礎を築いたことを知ってほしい」と話す。開館時間は10時~16時。入館無料。

 

 

《北御堂ミュージアム》

541-0053 大阪市中央区本町4-1-3/06-6261-6796

https://www.kitamido.or.jp/

大坂の町は、本願寺第8代蓮如上人が、明応5年(1496)、「摂津国東成郡生玉之庄内大坂」、今の大阪城あたりに一宇の坊舎を建立されたことに始まります。天文元(1532)年、畿内天文一揆で山科本願寺が焼失されるに至り、翌年、御真影が大坂御坊に遷座になり、大坂御坊は本山として、その後、寺内、親町六町、枝町四町余りを有す独立した自治的宗教都市の様相を呈して、大いに発展していきました。その後、戦国動乱の世、織田信長との11年にも及ぶ争い(石山合戦)の末、本願寺は紀州鷺森・貝塚・天満に寺基を移しました。そして天正19年(1591)、第11代宗主顕如上人によって、寺基が京都に移されました。大坂の門徒は、大坂での「お念仏」の灯りをまもるため、天正19(1591)年、天満に近い「楼(ろう)の岸」に念仏の集会所を設けました。その後、慶長2(1597)年の町割改革によって、「円江(つぶらえ)、津村郷」と呼ばれていた現在の地に移転し、「津村御坊」と称するようになります。これが本願寺津村別院(北御堂・御堂さん)の始まりです。津村別院は、真宗大谷派★難波別院(南御堂)に対して、“北御堂”と呼ばれ、その近くには、篤信な門徒たち(商人など)が集まり、「御堂さんの屋根が見える、御堂さんの鐘が聞こえる場所にのれんを張る」ことを合言葉に、船場の町を形成し、商都大阪の礎を築いていったのです。また、門前を通る大阪を代表する道は、南北両御堂に因んで、「御堂筋」と命名され、商都大阪の流通の中心的役割を担い、今も人々に親しまれています。また、権力に決して迎合しない大阪人気質は、大坂本願寺の寺内町形成以来、お念仏に生かされる御同朋御同行の平座の精神が受け継がれ、その精神的基盤が根底にあると言えるのではないでしょうか。このように、大阪と本願寺・北御堂の関係は、発祥から現在に至るまで、信仰だけにとどまらず、政治・経済・社会・文化、そして生活する人々の背景と根底に、念仏の教えが息づいており、切っても切れない相関関係の上で成立、発展してきました。しかし、大阪といえば、太閤豊臣秀吉のイメージが強く、本願寺が大きく関わってきた歴史が一般の人々に周知されているとは言い難い現状でもあります。かつては、家庭や地域の中で自然と身についていた真宗の教えも、現在は「人」のつながりが希薄となり、伝わりにくい環境ともなっています。そこで、歴史的資料の実物や、映像・パネル・レプリカ等を用い、また大坂本願寺寺内町を復元したジオラマ展示などを行い、改めて一般の人々に本願寺、北御堂の事業や歴史等を説明する展示施設を設立し、多くの方々に歴史的な存在を通じて、共有されてきた過去を表現し、その歴史をひも解く中で、大都市「大阪」の中心で、その年代に生きた人びとの心の依りどころとして存在した本願寺(津村別院・北御堂)の歴史を表現したいと考えます。そして、今までお寺と縁の薄かった方でも気軽に訪れていただき、「浄土真宗」とのつながりを深めていただく機縁となることを願いとしています。

https://www.kitamido.or.jp/kitamido/kitamido-museum/

 

 

 

《東急ホテルズ》

541-0056大阪市中央区久太郎町4-1-11/06-6251-5820

http://minamimido.jp/

https://www.tokyuhotels.co.jp/company/pressrelease/47543/index.html

「南御堂」 真宗大谷派難波別院(大阪市中央区:代表役員 宮浦一郎)の「御堂会館」建替事業として、積和不動産関西株式会社(大阪市北区:代表取締役社長 北田康)が開発事業者として建築中の「積和不動産関西南御堂ビル」が、★2019年11月1日にグランドオープンします。

 

・・・北御堂も南御堂も、進化を続けてますねえ。

 

 

《参考》又一ビルディング

541-0056大阪市中央区久太郎町3丁目5番13号/06-6241-0259

http://m-first.co.jp/mataichi/index.html

旧建築の外壁の一部をファサードとして残し、その背景に広がる近代的な壁面(ガラス面)と絶妙に調和している。このテラコッタはルネッサンス様式の★旧大谷仏教会館の外壁で、御堂筋のシンボルとして、また、御堂筋文化に貢献する事業として保存したものです。

 

 

・・・もうすぐ「ミナミ」、かなり疲れてきました。