キクチサヨコ(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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【奥田鉄】(おくだまがね)

https://twitter.com/maganeo

https://www.pixiv.net/member.php?id=1671696

イラストレーター、グラフィックデザイナー、DTPアーティスト。兵庫県姫路市出身。兵庫県立姫路工業高等学校デザイン科卒。京都府在住。着物、古道具好きの叙情絵描き。コミックテイストの和風、薄暗く湿度の高い表現を得意とする。使用画材は日本画材、アクリル等。

http://sabiya.cdx.jp/

http://sabiya.cdx.jp/subpage01.html

★「抄録・箱入り娘」

https://sabiya.booth.pm/items/4580

1ページにつきカラーイラスト1枚、全20P(表紙込み)構成の伝奇ショートノベル。 ストーリーは昭和初期あたりの匂いをかもしつつ狂言回しの「私」の語りで進む、娘人形と得体の知れない青年をめぐる説明の付かない出来事。 画・文共、奥田鉄。

 

 

・・・さて、「紅い花」はどうするか?

 

《参考》「圀勝寺」

714-1211岡山県小田郡矢掛町東三成1344/0866-82-1016(矢掛町役場産業観光課)

https://www.yakage-kanko.net/s/spot/28/

https://www.yakage-kanko.net/event/28/

圀勝寺の開基は天平勝宝8(756)年、吉備真備の開創と伝えられている。高野山備中霊場第百一番。享保15(1730)年、真備の父の名にちなんで現在の名称に改称された。本尊は地蔵菩薩。又、貯蔵する銅壺は、国の重要文化財に指定されている。境内には樹高8m、樹齢350年を超えるといわれる、立派な大椿があります(町指定天然記念物)。4月上旬から中旬にかけて八重の花をつけ、落ちた花が樹下に真紅の絨毯を織り成します。深い緑の葉と色鮮やかな赤い花々の対比は息をのむほどに美しい風景。毎年4月の第2日曜日を中心に「つばき祭り」が行われ、境内が公開されます。

 

 

《参考》椿の種類/サトウ椿株式会社HPより

http://www.sato-tsubaki.co.jp/tubaki.shtml

 

 

・・・紅いコーラ缶による「初蝶」で、表現することにしました。

 

 

《法師蝉》著:吉村昭/新潮社2013

ツクツクボウシ、漢字では“つくつく法師”や“法師蝉”や“寒蝉(かんせん・かんぜみ)”と書きます。少年時代に眼にした法師蝉の羽化の情景。僅か十日ばかりの残された時間を過ごすために幼虫の固い殻を脱ぐとき、蝉は体内のすべてが透けて見える儚げな姿をしていた。人もまた、逝く時が近づくと淡く透きとおった様子になってゆくものなのだろうか――。平穏な日々に忍び込む微かな死のイメージを捉えた表題作ほか、人生の秋を迎えた男たちの心象を静謐な筆致で描く短編「海猫」「チロリアンハット」「手鏡」「幻」「或る町の出来事」「秋の旅」「果実の女」「銀狐」全9編。

 

《蝉丸伝説と逢坂山》(大津市蝉丸神社)

「これやこの 行くも帰るも別れては しるもしらぬも あふさかの関」

百人一首に出てくる蝉丸の歌である。蝉丸は、実在すら不明の伝説上の人物である。世阿弥作とされる能「蝉丸」によれば・・・。

http://www.noh-kyogen.com/story/sa/semimaru.html

蝉丸は醍醐天皇の第四皇子として生まれるが、幼少の頃から盲目であった。天皇は、蝉丸を逢坂山に捨てるよう命ずる。 捨てられた蝉丸は、琵琶を抱き、杖を持ち、逢坂山の関に住む。蝉丸の姉、第三皇女逆髪は、髪が逆立つ奇病。弟蝉丸を訪ね、やがて琵琶の音に導かれて再会を果たすことになる。逢坂の関は、近江と山城との境に設けられた古代の関所である。関蝉丸神社縁起によれば、平安初期に逢坂山の坂の守護神として、上社にサルタヒコ、下社にトヨタマヒメが祀られた。併せて「関の明神」とも呼ばれる。つまり、境を守る塞の神である。蝉丸の住む逢坂山の峠は、境界の場であり、中世史でいうところのアジール(無縁の場)である。そこには無縁の人々がたむろしていた。異形なる人々の群れ。盲目の芸能者集落。呪術者・琵琶法師・遊女・「癩者」と呼ばれた人々・様々な障害を持った人たち。道行く人々に芸能を披露し、喜捨を乞う。煌めくようなアジールの世界である。関の明神と合祀されて、ここに祀られた蝉丸は、諸国を流浪する芸能民たちの守護神となる。あるいは話は逆で、無縁の人々が生み出した偶像が、盲目の琵琶法師「蝉丸」であったのかもしれない。

蟬丸という名は★「蟬歌」★「蟬声」などと言う琵琶を伴奏にしぼり出すような声で経文を唱えた、盲僧の集団が早くからありました。「蟬丸」という名には、そうした組織の集団的人格が負わされたのかも知れません。やがて蟬丸は関の守り神として祭られ、また藝能の神として信仰されました。彼を一介の隠者から神へと押し上げたそもそもの源を尋ねれば、勅撰集に採られたたった一首の歌の力だったのです。

 

《歌集★「蝉声」》著:河野裕子/青磁社2011

https://book.asahi.com/article/11642887

『蝉声』の読みは「せんせい」。昨年亡くなった河野裕子の遺歌集である。〈髪も眉もまつげも脱けますよ それぢやあ私は何になるのか〉抗癌剤(こうがんざい)の副作用を説明されたときの短歌だろう、と想像はつくのだが、ここにはそのような現実の枠組みを超えた衝撃が表現されている。「それぢやあ」の前の一字空きには、一瞬絶句した「私」の息遣いが織り込まれているようだ。「私」が「私」でなくなってしまう不安のなかで、目の前の小さな日常はそのかけがえのなさを増す。〈川上の水は小さく光りをりそこまで歩かう日の暮れぬうち〉歩いたからどうなる、ということはない。この歌には誰も出てこないし、何も起こらない。だが、不思議なことに、ほんのささやかな歩みの中に一生の時間と想(おも)いの全てが凝縮されているように思えるのだ。〈蝋燭のひとつ光にもの食へば家族のひとりづつの顔の奥ゆき〉良くない譬(たと)えかもしれないが、最後の晩餐(ばんさん)めいた臨場感が伝わってくる。家族で共にするこの一回の食事の特別さを「蝋燭のひとつ光」が強めている。〈渓谷の空より鷂が見てゐるは胡麻ひとつまみ程のバスを待つ人〉ここには既に〈私〉自身の肉体を離れた眼差(まなざ)しの獲得があると思う。この直前には〈鷂(はいたか)だ、いや大鷹だらう室生寺にバス待つ四人に混じりて見上ぐ〉という歌があり、見上げるものと見下ろすものとの視点が鮮やかに切り替わっていることがわかる。〈八月に私は死ぬのか朝夕のわかちもわかぬ蝉の声降る〉「八月に私は死ぬのか」という呟(つぶや)きが身に迫る。我々は自らの最期の季節を予(あらかじ)め知ることも選ぶこともできない。河野裕子が亡くなったのは八月十二日の夜だった。

 

 

《NEWS》2011.2.10

中島美嘉が★『八日目の蝉』主題歌で復活!待望の新曲リリース決定

耳管開放症を患い、昨年10月より活動を休止していた歌手の中島美嘉が、4月公開の映画『八日目の蝉』の主題歌となる新曲「Dear」で活動を再開することが発表された。中島さんは昨年10月下旬、6作目のアルバム「STAR」のリリース間近に耳管開放症の症状悪化に伴い、制作、プロモーションを含めて全てのアーティスト活動を休止。デビュー10周年を記念して、自身初となる日本武道館、そして大阪城ホールで行われる予定だったライヴも中止が発表された。その際、「ライヴを楽しみにしてくれたファンに対してお詫びしたい」という本人の希望で、武道館、大阪城ホールでは全公演分、中島さん自身が姿を現し、中止の発表にもかかわらずつめかけたファンに向けて、異例のお詫びを行った。その後、治療に専念し順調に快方に向かっていき、このたび、新曲「Dear」で活動を再開することに!今回のリリースは先述の6作目アルバム「STAR」以来、半年ぶり。表題曲「Dear」は、昨年USEN総合チャートで年間1位に輝いた名曲「一番綺麗な私を」と同じく、杉山勝彦の手による“これぞ中島美嘉”といえるバラード曲に仕上がっている。カップリングは先の中止になったライヴの際に、武道館と大阪城ホールで中島さんの挨拶が終わった後に、ファンから合唱が起こった「A MIRACLE FOR YOU」をリアレンジ&再レコーディングして収録している。4月27日(水)のリリースを前に、22日(金)からは、こちらもファン待望の全国ツアー「MIKA NAKASHIMA CONCERT TOUR 2011 【THE ONLY STAR】」がスタートする。初日のサンシティ越谷から7月まで、全国33本に及ぶ大きなツアーとなっており、ここで中島さんの元気な姿を生で見られそうだ。映画は直木賞作家・角田光代の初の長編同名サスペンスが原作。永作博美演じる希和子は、不倫相手の赤ん坊を誘拐し逃亡生活を続け、血の繋がりのない娘に愛情を注ぐが、4年の逃亡の末に逮捕される。このときの赤ん坊・恵理菜は、本当の家庭に戻るも、そこに彼女の居場所はなく、やがて大人になった彼女は皮肉にも不倫相手の子供を身籠ってしまう——。この恵理菜を、これまでのイメージを覆し井上真央が熱演。希和子と恵理菜の“母娘”の姿を通じて女の性(さが)を残酷に、そして力強く描き出す。中島さんは活動再開に際し「昨年、休養発表をした際にファンの方や関係者の方からたくさんの温かい励ましを頂きました。この場を借りて感謝申し上げたいと思います。休養中でも、みなさんのお陰で必ずあの舞台に戻る! という決意が揺らぐことはありませんでした。本当にありがとうございました。4月からの全国ツアーではいつものように毎回激しく緊張するかと思いますが、私にとってライブは感謝を直接伝えられる場所。恩返しのつもりで私のベストを出したいと思います。特に気持ちは100%出し切るつもりで頑張ります。一緒に幸せになれたら最高です!」と力強いコメントを寄せてくれた。映画については「登場する方たちがそれぞれ長い間、秘密を抱えてその痛みが愛に変わってゆく心の深いところでの人と人の繋がりというものを感じられました。そんな素晴らしい映画のお手伝いをさせて頂けることをとても光栄に思い、精一杯がんばらせていただきます」と意気込みを語る。井上さんは「ファンのみなさんと同じく、中島美嘉さんの復帰はとても嬉しいですし、この映画のために素敵な曲を書き下ろして下さったことをとても光栄に思っています。中島さんは以前から好きでよく聴いていましたが、今回のバラード曲も何度もリピートして聞いてしまうほど、とってもいい曲で大好きです。映画と共にみなさんのもとへお届けできる日を私も楽しみにしています」と喜びのコメントを発表。恵理菜の感情がスクリーン一杯に溢れ出すシーンで終わるという本作。「恵理菜の思いをこれ以上ないほどに表現してくれるに違いない、と確信しオファーした」と本作の石田雄治プロデューサーは語る。なお、本作の前売鑑賞券発売が2月11日(金・祝)より全国の劇場窓口にて開始。特典として作品のタイトルにちなんで「セミクリップ」がついてくることに。限られた命しか生きることのできない蝉の鳴き声よりも、強く、切なく——。中島さんの歌声は、映画を観終わった女性たちの心にどのように響きわたるのか?

 

 

・・・「蝉」で寄り道、なかなか作品がすすまない、はれほれひれはれひ~。