京都市美術館 | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・建物の再整備工事に伴い、「地震による倒壊の恐れ」などを理由に屋外設置してきた大型彫刻作品★富樫実さん(86)による「空にかける階段88-2」をバラバラに切断して撤去する。形状から切断後の復元は難しいとみられ、美術界から「芸術の破壊行為」と批判が出ていた京都市美術館。(2017.5.11毎日新聞掲載)

 

https://www.kyoto-minpo.net/archives/2019/02/09/22875.php

この問題をめぐって、市は2017年8月、市民や芸術家団体の反対を押し切り、富樫さんの合意もないまま、作品を切断・撤去し、敷地内に放置してきました。市民からは「芸術を破壊する暴挙。作品を元に戻すべき」との声は止まらず、日本××党も市の責任を追及してきました。こうしたもと、市と富樫さんや代理人で★「京都アートカウンシル」代表の貴志カスケさん、京都彫刻家協会の江藤佳央琉さんとの交渉が続けられてきました。

http://www.kac-web.com/

貴志さんは「市の当初計画では作品を10個に分割する、とんでもない計画でした。作品は復元展示ではなく、事実上新しい作品による展示になりますが、富樫さんの気持ちを踏まえ、市の方針に合意しました。これからも、市民の美術館となるよう力を尽くしたい」と話しています。

https://kacweb.exblog.jp/

 

 

《参考》「富樫実と美濃利ビル」

http://minori-web.co.jp/publics/index/21/

彫刻家として活躍を続ける富樫実は、仏教思想の普遍的な真理である「空(くう)」そのものを造形作品にしようと、50年以上にわたり、一貫して「空(くう)にかける階段」というタイトルの造形物を彫りつづけている。

http://www.kodo-bijutsu.jp/artist/3d/togashi.html

 

 

《NEWS》2018.5.19毎日新聞より

壁に29の瞳 工事中“展示”/京都

「壁に耳あり障子に目あり」ならぬ、工事壁に目あり。リニューアル工事が進む京都市美術館(同市左京区)の北側に、人の目を引く写真作品が登場。美術館が収蔵する近代人物画の写真から切り取られた29の目が、岡崎公園を歩く現代人に視線を注いでいる。 同市の美術家★岡本光博さん(49)の「MUSEUM, feel without seeing」(見ないで感じる美術館)と題した作品。

http://okamotomitsuhiro.com/

 

【岡本光博】

滋賀大学大学院を卒業後、2年間ニューヨークへ行き、帰国後CCA北九州(Center for Contemporary Art Kitakyushu)のリサーチプログラム・アーティストコースに2年間在籍しました。その後、ドイツを中心に色々な国で滞在制作を経て、現在は作家活動とともに、地元である京都でギャラリー「KUNST ARZT」を運営しています。

http://kunstarzt.com/

605-0033京都市東山区三条神宮道北東角2F/090-9697-3786

 

・・・すごく刺激的な作家、ギャラリーにも行ってみたい。

 

 

《NEWS》2019.4.9産経新聞より

建築家★青木淳さんが新館長に/京都市美術館

大規模改修のため長期休館中の京都市美術館は9日、東京都内で会見を開き、新館長に建築家の青木淳さん(62)が1日付で就任したと発表した。任期は2年。また、同美術館が来年3月21日にリニューアルオープンすることも明らかにした。 青木さんは1956年、横浜市生まれ。青森県立美術館(青森市)を手掛けるなど美術分野に造詣が深く、歴史的な建築である京都市美術館の改修でも今回、建築家の西澤徹夫さんとともに設計を手掛けている。建築家が美術館の館長となるのは珍しいが、門川大作・京都市長は「建物の再整備に込めた哲学と、美術館運営を融合させるという意味で、適任者を迎えられた」と狙いを語った。青木さんも「ハードとソフトが一体になった美術館ができることに貢献できれば」と話した。同美術館は1933年に開館。帝冠様式の壮麗な外観で知られる本館は、現存する日本の公立美術館の中で最も古い建築という。再オープンに合わせて命名権を京セラ(京都市)に売却し、通称として「京都市京セラ美術館」を使用している。

http://www.aokijun.com/

1956神奈川県横浜市に生まれる

1976~80東京大学工学部建築学科(工学学士)

1980~82同修士課程修了(工学修士)

1983~90磯崎新アトリエ勤務

1991株式会社青木淳建築計画事務所設立

 

◆【京都市美術館】◆

606-8344京都市左京区岡崎円勝寺町124/075-771-4107

https://kyotocity-kyocera.museum/

当館は1933年(昭和8年)、京都近代化の象徴ともいえる岡崎の地に、財界、美術界ほか、多くの市民の協力を得て「大礼記念京都美術館」として開館。第二次世界大戦後には「京都市美術館」として活動してきました。開館以来、85年間、今や現存する日本で最も古い公立美術館として、東山を背景にしたクラシカルな外観で愛されてきました。今回のリニューアル事業では、日本を代表する建築家青木淳・西澤徹夫の革新的なコンセプトに基づき、竣工当時のデザインを活かしながら現代的な要素を加えることで、清新なイメージで「故」と「新」の位相が融合する、新しい美術館として生まれ変わります。

多くの人に長年待望されていた再整備事業を市民負担を抑えつつ推進するため、ネーミングライツを導入。趣旨に賛同した京セラ株式会社が約50億円を負担。通称を「京都市京セラ美術館」とする50年間のネーミングライツ契約を締結。
同年、改修・増築工事のため一時閉館。

2018年1月に工事着工。

2019年10月末に竣工予定。

2020年3月21日リニューアルオープン。

★京都市美術館別館(開館中)

606-8342京都市左京区岡崎最勝寺町13/075-771-4107

 

旧京都市公会堂東館(1930年竣工)。1964年より京都会館別館として使われたあと、内装を改修し、2000年より京都市美術館の別館として使われています。ロームシアター京都の敷地内に建っています。

 

《NEWS》2019.5.15京都新聞より

美術館通風口に男児2人転落/1人一時意識不明、ボール取ろうと

京都市左京区岡崎の市美術館★別館の通風口(深さ約2メートル)で今月8日、小学3年の男児2人が転落し、1人が一時意識不明になっていたことが15日、分かった。市は「市側に過失があるかどうかは確認中」としている。市美術館や市消防局などによると、8日午後4時50分ごろ、2人が同館別館の地下と外部をつなぐ通風口のネットに引っ掛かったボールを取ろうと進入したところ、ネットが外れて転落した。1人が頭を強く打ち、一時意識不明となった。現在も入院中という。同館によると、ネットは落下物防止用で、人が乗る想定はしていなかった。周囲に高さ約1・1メートルの柵を設け、「立入禁止」の貼り紙を掲示していたという。事故を受け、3カ所ある通風口付近に注意を呼び掛ける貼り紙を増やした。今後、安全対策を検討するという。市文化市民局の別府正広局長は京都新聞の取材に対し、「今回の事故を重く受け止めている。けがをされた方やご家族にお見舞い申し上げ、誠実に対応したい」と話した。

 

・・・会館中の別館での事故、この別館は全国水平社「創立大会」が開催された記念すべき場所でもあり、よけいにツライ出来事です。

 

 

《広報資料》平成30年12月10日/文化市民局(くらし安全推進部人権文化推進課 電話:366-0322)

★「全国水平社創立の地」記念碑への説明板の設置について

京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都敷地内(京都市美術館別館前)

https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000245637.html

京都市では,まちや市民の暮らしの中に人権を大切にし、尊重し合う習慣が根付いた人権文化の息づくまち・京都を実現するために、様々な取組を行っています。本年は、世界人権宣言の採択から70周年に当たり、この度、人権月間(12月)に合わせて、「全国水平社創立の地」記念碑に説明板を設置しましたので、お知らせします。 

 

 

《建立の辞》

大正十一年三月三日、全国から三千人の部落大衆が、この地、京都市岡崎旧公会堂に集い、歴史的な全国水平社創立大会を開いた。 永い間の差別と屈辱の鉄鎖をみずからの力と団結によって解き放とうとする部落大衆はここに蹶起した。 人間の自由と平等を求めてやまないこの炬火はついに燎原の炎となって燃えあがっていった。

水平社はかくして生まれた

人の世に熱あれ、人間に光あれ

と結ばれたこの創立宣言は、日本の近代民主化に黎明をもたらす最初の人間宣言の栄誉を担うものとなった。それはこの宣言が単に部落解放のみならず、すべての人間の解放を目指す普遍的な原理に根ざしているからである。このようにして生まれた解放運動は、幾多の試練と苦難を克服して、今もなお発展継承されている。本日、ここに水平社創立六十周年を記念して永く先人の偉業をたたえるとともに、国民的課題として部落差別を解消する決意を表わすため、この碑を建立するものである。昭和五十七年三月三日 京都市

 

・・・人の世に熱あれ、人間(アート)に光あれ。