蚊取線香(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・堺市と言えば「線香」。山之口商店街にも、創業1716年(享保元年)の老舗があります。

 

《参考》大小路界隈「夢」倶楽部

590-0952堺区市之町東2-1-6/072-228-5201

http://www.sakai-yumeclub.net/

大小路界隈『夢』倶楽部は、平成14年6月に設立し、現在、大小路界隈の事業者と住民で構成する会員100余名が、活動している「まちづくり市民活動団体」です。地域づくりの方針は、由緒ある大小路界隈の歴史的・文化的資産を継承し、街並みや風土を守り育て、新しい付加価値を生み出すことによる経済振興やこのまちを愛する人々による地域振興、暮らしの質とまちの魅力を増す文化振興を核とした‘まちづくり’です。

◇「夢浪漫本舗」deショップの開店 (平成18年2月)

◇「紙Cafe」ショップ&サロンの開設(平成25年5月)

★「おたび寄席」は昨年(2018)12月で第530回の開催となりました。会場が、山之口商店街にある★「奥野清明堂」ホールです。

 

 

《奥野清明堂》

590-0952堺市堺区市之町東6-2-15/072-232-0405

http://www.osenkou.com/

堺市は古来より、東南アジア諸国をはじめ、諸外国の貿易船が行き交い伽羅・沈香などの香類や雑貨を、交易することとなりました。市内には中国の品を扱う問屋などが多く、中でも香類は、この中国の問屋において売買されており、江戸享保・天文の頃、お茶・お香の道をきわめた風雅な方が市中におられ、その中より、お香を諸国の当時の商人に伝え、数々の香りを、商品化できるようになりました。この製法は今も一子相伝を守り続け伝えられることとなり、その秘宝を持つものが、沈香屋と称され、今日にいたっております。そして中でも宿谷町の小西弥十郎という薬種問屋の方が天正年間、韓国に渡った際に、線香の作り方を学び、当地に持ちかえり、そして初代沈香屋久次郎も独自の線香を作り出し、広く商う良い香を作り続けることとなり、今日も佳品として、賞賛されております。八代目・沈香屋久次郎

★マンガ「堺の線香」

http://www.osenkou.com/incense.html

昭和63年に、「マンガ堺の伝統産業」が堺市中小企業振興会の編集によって出版されました。作画は★桃山学院大学漫画研究会の皆さんによって作られました。堺線香の歴史や、お線香の製造方法など、子どもにも分かりやすく描かれています。

※堺線香工業協同組合

http://www.sakaisenkou.net/

《NEWS》2016.12.17四国ニュースより

線香で巨大モザイク、ギネス記録/堺の高校生、古墳描く

大阪府立堺工科高(堺市堺区)の生徒らが17日、地元伝統産業の線香を使った巨大モザイク画のギネス世界記録に挑戦し、約10平方メートルの作品を完成させて新記録を達成した。市などが世界文化遺産登録を目指す百舌鳥・古市古墳群にちなんで前方後円墳を描いた。同校の創立80周年の記念行事。2010年7月に兵庫県淡路市で市民らがつくった約5平方メートルの記録を破った。堺市北区の市産業振興センターのホールに約600人が集合。赤、緑、黒、黄土の4色の線香を約14センチ四方の台紙にのり付けして520個のピースを作り、ステージ上に並べた。使った線香は3万6千本以上という。

 

・・・年末年始には、墓掃除そして墓参り。当然、お花とロウソクと線香は必需品です。お線香の香りも好きですが、蚊取線香の香りもいいですねえ。幼少期、当時は「蚊帳」を吊っていましたので、寝る前、母が蚊帳の中に「蚊取線香」を焚いておいてくれました。暑くて寝付かれない時は、添い寝をして団扇で扇いでくれたものです。そうそう、風呂上がりには「天花粉」や「ももの花」などを塗りたくって喜んでいましたから、様々な「香り(薫り)」が思い出と結びついています。

 

 

《天花粉》

https://www.wakodo.co.jp/product/nyuuyouji/skincare/sikkaroll/

ベビーパウダーは、主としてあせもやただれ防止に皮膚に塗布する粉末。乳幼児に用いることが多いためこの名がある。タルカムパウダーともいう。軽度のあせも、かぶれ、ただれ、股ずれ、剃刀負けなどの患部にも効果がある。一年中四季を通して乳児・幼児に使用する。主たる原料は、滑石(タルク)などの鉱物と、コーンスターチなど植物のデンプンである。日本古来の★天花粉(天瓜粉、てんかふん)も、同じ目的のものであり、これはキカラスウリのデンプンを用いる。粉と固形がある。作用としては微細な粒子による毛細管現象で水分を吸い上げ、澱粉によって湿度を適度に保ち、滑石によって皮膚表面を滑らかにする。決して乾燥させるわけではなく、皮膚同士の摩擦を少なくすることによって、あせもをできにくくする。

https://pyledou.naturum.ne.jp/e1379492.html

《ももの花》

https://www.original-co.jp/

昭和28年、日本においてハンドクリームいうカテゴリーで初めての製品が発売されました。

当時国内には手指専用のクリームがなく、多くの主婦が水仕事などで手荒れに悩まされていました。この現状を憂慮していたオリヂナル薬粧創立者の藤井庄右衛門は我が国の女性の手にも欧米並みの潤いを・・・と、白粉下あれ止めクリームで培ったノウハウを生かして手荒れに特化したクリームを開発しました。桃の節句には実を多く実らせる桃があらゆる厄を払い、魔を防いでくれる事を願いひなまつりの行事が行われます。愛用していただく女性の皆様が末永く幸多からん事を祈って、ハンドクリームももの花がこうして誕生しました。発売5年後には年間500万個という驚異的な出荷量を記録し、ロングセラーとなったももの花ですが、その後はビタミンC、Eやスクワラン他新たな成分を加えて改良を重ねつつも、ワセリンをベースとして防腐剤は配合しない開発当時のポリシーは忠実に守って現在も生産が続けられています。

https://suzurandou.ocnk.net/product/13560

 

 

《蚊取線香》

蚊を駆除する目的で、線香に除虫菊の有効成分(ピレトリン)や類似のピレスロイド系成分を練り込んだ燻煙式渦巻き型の殺虫剤である。古くは蚊遣り火(かやりび)とも呼ばれていた。英語での名称はモスキートコイル(Mosquito coil)。使用するには先端に着火し、最初に出る炎を吹き消して燠(おき)の状態にする。このようにすると不完全燃焼によって煙が立ちのぼるようになる。この煙そのものに蚊を殺す効果があると思われがちだが、実際には★燃焼部分の手前で高温により揮発する化学物質(ピレスロイド)に殺虫作用がある(煙と異なり目には見えず、周囲に拡散して殺虫効果を生じさせている)。今日、一般には化学的に合成したピレスロイドが主に使われている。除虫菊の代わりにレモングラスの成分などを使用した製品もあるが、そちらには忌避効果はあるものの殺虫効果はない。蚊取り線香メーカーによっては煙の少ないもの(逆に野外作業用で羽虫が嫌う煙の多いものもある)、花の香料(ビャクダンやバラ他)や果物の香料を練りこませたものも発売している。人間以外にペット用や、畜舎で使用する畜産用の大型などもある。日本での主な生産地は和歌山県有田市付近などである。有田市では地元の除虫菊を使って国産の蚊取り線香を製造していた企業が1社あったが、2014年10月に製造を停止した。開発国の日本をはじめとして、その他の国々でも生産・輸出されている。アメリカ合衆国ではモスキートコイル (Mosquito Coil) として売られている。家庭の電化が遅れている国や地域でも火種さえあれば使用できるので、蚊をはじめとする羽虫の駆除を要する東南アジアを中心に普及し、蚊帳と共に、蚊が媒介するマラリア・デング熱予防に★貢献している。和歌山県の上山英一郎(大日本除虫菊株式会社の創業者)は、1886年に★福沢諭吉より紹介されたH.E.アモアより除虫菊の種子を譲り受ける。上山は、平安時代から日本に残る伝統的な風習「蚊遣り火」のように粉末状にした除虫菊におがくずを混ぜて燃やす方法を考えたが、夏に季節はずれの火鉢が必要であったために普及に至らなかった。そこで上山は、今度は線香に除虫菊を練り込むことを考案、1890年★世界初の棒状蚊取り線香「金鳥香」が誕生した。棒状のものが製造されていたが粉末のものは扱いにくく、棒状のものは立てて使うために線香が倒れ火災が発生することも少なくなかった。最大の欠点は、一度の点火で長時間にわたって燃焼させることが、線香の形状から出来なかったことで、約20cmの長さで約40分が限界だった。棒状線香を単純に伸ばしただけでは燃焼中に倒れやすくなるので、延長にも限度があった。現在、一般的に普及している渦巻き形の蚊取り線香のデザインは、★1895年からのものであり、上山の妻・ゆきの発案とされる(倉の中でとぐろを巻く蛇を見て驚き、夫の元に駆けつけ告げたのが発想の元になったという)。このデザインにすると、燃焼時間が長くなり、かつ嵩張らない。例えば、大日本除虫菊の製品では渦巻きを解きほぐすと全長は75cmに達し、一度の点火で7時間使用できる。この★7時間とは、睡眠時間に合わせたものである。また、寝かせた状態で使うので、従来の形状よりも安全に取り扱えるようになった。なお、考案されてから長きにわたり、人の手によって渦巻き状に成形してから固める生産方式を採っていたが、1955年ころから自動化のため、現在の渦巻き型の型抜き機械による成形に移行した。他に短時間用・長時間用・線香が太い物などの種類があり、外国産のものには、四角形や六角形のものもある。

★グッドデザイン・ロングライフデザイン賞/2011蚊取線香 [金鳥の渦巻]

http://www.g-mark.org/award/describe/38313

国内では東日本大震災後の今夏、節電・省エネルギー生活を志向されたお客様から、多くのご支持や高い評価を頂き、蚊取線香市場は前年比2ケタ近く売上が伸びました。また、東南アジアを始め、蚊に悩まされている熱帯地方を中心に、依然として多くの需要があり、電気式や電池式の蚊取製品と比べても、その効果は劣っていません。明治、大正、昭和、平成と19世紀から21世紀まで、時代・世代を超えてご愛用頂いています。

 

 

・・・調べてみると、いろいろ知らないこと、おもしろいことがわかりますね。さて、作品制作のきっかけになったのが、

 

 

・・・昨年(2018)「GALLERYいろはに」での個展、オーナー北野さんは私の廃材活用をよくご存知で、いろいろ面白いものを提供してくださいます。今回は「錆びた蚊取線香立て」をいただきました。1枚ではどうしようもないので、私の保管していたものを「サビ」仕立て(エイジング塗装)にしました。どうせならと、「蚊取線香」もエイジング塗装したわけです。ジッ~と見ていたら、そう「デュシャン」のあの作品が浮かんだのです。