リニューアル(9) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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《大阪府立環境農林水産総合研究所》 

583-0862羽曳野市尺度442/072-958-6551 

http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/

当研究所ウェブサイトは2013年2月にサイトのリニューアルを行いました。 

 

 

当研究所は、大正8年設立の「大阪府農事試験場」から始まり、平成19年に環境情報センター、食とみどりの総合技術センター、水産試験場を統合し、「大阪府環境農林水産総合研究所」として発足しました。平成24年には地方独立行政法人となり、設立団体の大阪府の求める中期目標を実現するために、地域に根差した試験研究機関として環境、農林、水産、食品加工といった幅広い分野において、大阪の風土に適し、速やかに現場で活用できる技術の開発や調査研究に取り組んでいるところです。★平成28年9月本部・食とみどり技術センターを「大阪府立環境農林水産総合研究所」に改称。環境科学センターを閉鎖し、機能を「大阪府立環境農林水産総合研究所」に移転集約。平成28年10月24日(月)に、地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所(羽曳野市)において、新棟が完成したことを記念して、竣工式を開催致しました。 

http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/shisetsu/shokumi/tatekae.html

 

 

http://www.daisue.co.jp/works/office/000959.html

第2期中期計画に入り、大阪の農業と産業をさらに盛り上げていくため、ただ付加価値をつけるだけでなく、より質の高い技術支援により、確実に成果に結びつけることが問われています。当研究所では、これまでブランド化を目指す「あこう(キジハタ)」の稚魚の大量生産・放流技術の確立や、大阪産(もん)を活用した加工品開発の支援により、次々と商品化事例が生まれる等、成果をあげて参りました。今後、100年以上の歴史を持つ大阪のぶどう・ワイン産業の活性化に向けた調査研究にも力を入れ、地域全体の魅力の創造につなげたいと思っております。また、大阪湾や河川の水質、大気質等の基盤データを集積するとともに、温暖化進行等による今後の影響予測や、農作物の高温生育障害対策をはじめとした適応技術の開発等、分野横断的な調査研究に取り組んで参ります。さらに、グリーンインフラの概念を念頭に、生態系や環境防災機能の強化に関する調査研究や、豊かな環境の保全と持続可能社会の実現に向けた取り組みを推進していきます。移り変わりの激しい現代においては、多種多様なニーズが日々生まれております。このような中で、総合研究所という強みを活かし、柔軟な思考で対応し、得られた研究成果の情報発信や技術の普及・拡大に努めることで、府民への還元という責務を果たして参ります。

 

 

《NEWS》2017.8.8日本経済新聞より 

大阪ワイン、人気醸し出せ。府が来春に研究拠点/ 羽曳野で品種選定や栽培法分析 

大阪府の官民が地元産ブドウを使った「大阪産ワイン」の振興に乗り出す。府は2018年春をメドに研究拠点を羽曳野市に新設し、ワイン用ブドウの栽培や大阪の風土に適した品種の選定を進める。民間のワイナリーもワインの生産拡大や品質向上、輸出に力を注ぐ。ブドウ収穫量で全国10位内に入る強みを生かし、大阪産ワインの知名度向上をめざす。国税庁によると、大阪府の国産ブドウを原料とする日本ワインの生産量は15年度で187キロリットルと山梨県(6458キロリットル)や長野県(3745キロリットル)に比べるとかなり少ない。ただブドウの収穫量でみると全国7位(16年産)につけている。地方独立行政法人★府立環境農林水産総合研究所(羽曳野市)は研究拠点として「ぶどう・ワインラボ」を設ける。敷地内の倉庫を改装し、18年3月にも稼働させる計画だ。

 

 

延べ床面積は257平方メートル。温度管理ができる20リットルのタンクを8器そろえた醸造室、栄養成分などを測定する分析室、ワインやブドウの貯蔵室を備える。ワイナリーの製品を分析するほか、研究所の約8千平方メートルの畑でブドウを栽培する。スペインで栽培される白ワイン品種のアルバリーニョを含む欧州品種などを植え、大阪の風土に合うかを試す。事業には国の交付金1億5千万円を活用する。同研究所の内山哲也理事長は「大阪の強みはブドウ。目玉事業としてワインをやっていく」と意気込む。国産ワイン市場を取り巻く環境は厳しい。日本と欧州連合(EU)が経済連携協定(EPA)で大枠合意し、欧州産ワインは関税撤廃が決まった。ボトル1本当たり約93円安くなり、輸入増が予想される。だが地元のブドウを使ったワインの競争力を高めればブドウ農家の体力強化や耕作放棄地の活用に加え、ブランド食品の競争力強化につながる。大阪国税局は昨秋、ワインなど果実酒の製造業者向けに技術力向上を目的とする講習会を開催した。今秋も開く予定だ。味や品質は広く知られていないが、大阪には実力派ワイナリーが並ぶ。仲村わいん工房(羽曳野市)は3万5千平方メートルの畑でメルローや甲州、デラウェアのブドウを栽培し、ワインを製造している。年間販売量は1万8千本ほどで、本格的な味わいが特徴だ。半分以上を関東に出荷する。7月に樹齢を重ねた木のブドウで醸造した、色の濃いしっかりした味の赤ワイン(6480円)を限定発売したところ、小売店の注文が相次いだ。「品質を高めて1万円のワインをめざしたい」と仲村現二代表はブドウの手入れで日焼けした顔をほころばせる。畑をさらに1万平方メートル広げることも検討中だ。2013年に開業した島之内フジマル醸造所(大阪市)は今年、海外輸出を始めた。大阪産デラウェアなどを原料とする約1千本をオーストラリアとニュージーランド、香港に出荷。フランスへの販路拡大も目指す。オーナーの藤丸智史氏は「魅力を海外に伝え、来日した際に飲んでもらえるようにしたい」と語る。大阪ワイナリー協会は地元産ワインを飲める「おおさかワインフェス」を柏原市で4月に開くなどファンづくりを進めている。同協会の会長を務めるカタシモワインフード(柏原市)の高井利洋社長は府が新設する研究所に「一緒に色々なことをしたい」と期待する。

 

 

大阪でのワイン醸造は100年以上の歴史がある。カタシモワインフード(柏原市)は1914年(大正3)からワイン造りを始めた。原料となる甲州種のブドウの苗木は大阪府が東京の新宿御苑から配布を受け、1878年から今の柏原市などで栽培された。大阪府のブドウ栽培面積は昭和初期に1000ヘクタールと、山梨県を抜いて★全国1位だったとの資料もある。今はデラウェアが大半を占めるが、当時は甲州種が最多だった。大阪がブドウの一大産地だったころ、大阪発祥の酒類メーカー★サントリーホールディングス(HD)も地元産のブドウを赤玉ポートワイン(現赤玉スイートワイン)の原料に使用した。同ワインは1907年に発売。19年には築港本工場を建設し、大量生産を始めた。同社はこの利益をもとにウイスキーの製造に乗り出した。水はけがよく雨量が比較的少ないなど、土壌や気候が栽培に適した羽曳野市と柏原市が中心産地だ。

 

・・・完成したら、また訪問したいと思います。