・・・私の作品は「平面」なので「花と緑と自然の情報センター」2階に展示されますが、「立体」作品は、屋外での展示になるようです。長居公園には、常設の野外彫刻やモニュメントがありますので、紹介しておきましょう。
●公園探索
http://www.nagaipark.com/guide_search/
元マラソンランナー土佐礼子氏の世界陸上競技選手権大阪大会銅メダル獲得を記念して、聖火台をイメージしたモニュメントが設置されています。
《NEWS》2008.3.28
土佐「幸せ」世界陸上銅記念碑除幕式
北京五輪女子マラソン代表の土佐礼子(31)=三井住友海上=が昨夏の世界陸上選手権大阪大会で銅メダルを獲得した功績をたたえるモニュメントが完成。除幕式が27日、大阪・長居陸上競技場前で行われ、土佐は「形に残してもらって幸せ」とあいさつした。 昨夏は暑さに耐え、日本勢で大会唯一のメダルを手にした。北京五輪でも酷暑が予想される。昨夏以来、初めて訪れたという同競技場内で「また頑張ろうという気持ちになります。大阪の暑さの中で走ったのは北京でもプラスになる」と活躍を誓った。モニュメントは桜御影石で作製され、土佐の手形や自筆メッセージがついている。「思い出を形に残してもらった。ただ、どうして足じゃなくて手形なんですかね」と土佐。手形は銅製だが、五輪次第で金や銀で作られるのでは、という質問には、「お金がかかるんで、でもそうなるといいですね」。
●オリンピックオーク
平成19(2007)年に「世界陸上」が開催された長居公園の「長居スタジアム」、それを記念して「ドイツオーク」が植樹されています。昭和11(1936)年、ベルリンで授与され持ち帰った鉢植えが★京大グランドでは樹高25mまでに成長。その実から育てた若木が、この地に植樹されました。
《参考》京都大学農学部グランドのオリンピックオークについて(2008年9月25日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news7/2008/080925_1.htm
1936(昭和11)年にベルリンで開催されたオリンピックの三段飛び競技で、本学をその春卒業したばかりの田島直人氏が世界記録で金メダル、同じく原田正夫氏が銀メダルを獲得しました。その時金メダルと共に授与された苗木を京都大学に持ち帰り植えた、オリンピックオーク(ヨーロッパナラ)が京都大学北部構内農学部グランドの北西にあります。
そのオリンピックオークがこの夏を過ぎ、急激に枯れ始めています。原因は養菌性のカシノナガキクイムシという昆虫の繁殖によって、木の辺材部に坑道を掘り、いたる所に菌が植え付けられて拡大しこのようになったようです。今後オリンピックオークを再生させるための方法について検討を開始したところですが、現在、かろうじて青色の葉がまだ残っている枝を採取して、挿し木する方法、京大の陸上部OBや農学研究科において以前から保有しているオリンピックオークの苗木を植える方法、伐採後の根元からの発芽を待ち育てる方法が提案されています。なお、現在のオリンピックオークは他の樹木の被害を防ぐため、近日中に伐採を行い、研究資料としてその一部を保管していく予定です。
《スタジアムアート》
http://www.nagaipark.com/stadium/art/
★ダニ・カラヴァン「MAALA 高きへ」
ヤンマースタジアムエントランス前の広場にある、イスラエルの彫刻家・ダニ=カラヴァン氏の作品です。「高きへ」と題されたモニュメントは、天高くそびえる2本の石柱(コラム)と池、球体、ヤマザクラで構成されています。高い柱は、寺の山門であり、球体は日の丸と球技をイメージしているそうです。石柱には氏の友人でもある詩人・高橋睦郎氏による詩文が刻まれています。これにはスポーツを支える「肉体」と「精神」が語り合うことで「高き」を目指す期待がこめられています。このモニュメントは、様々なスポーツの舞台となるヤンマースタジアムのシンボルであり、守護神であり、サポーターでもあります。
【DANI KARAVAN】(1930~)
1930年12月7日生。イスラエルの彫刻家。彫刻ほか自身の制作物のみならず、都市や自然など周囲の環境をも一体化させた、言わば“借景”を利用した作風で知られています。イスラエルの「ネゲブ記念碑」やパリ近郊の「大都市軸」が代表作で、日本では札幌芸術の森の「隠された庭への道」、宮城県美術館の「マアヤン」などの作品があります。
★2本のコラム(柱)に書かれた詩/作:高橋睦郎(タカハシムツオ)
右側:こころよりからだへ
からだわがいとしきものよあひともにこのおもきつちけりてかなたへ
左側:からだよりこころへ
こころわがたのもしきものたづさへてはしりたたへむこのつちをこそ
この詩の主人公は、スポーツの大きな2本の柱である「からだ(=肉体)」と「こころ(=精神)」です。まず「こころ」が「からだ」に対し『私のいとしい体よ、一緒に重い地を蹴り、彼方の天空を目指そうじゃないか』と呼びかけます。すると「からだ」は『私の信頼する心よ、それなら一緒に地上を走り、この地を讃えようじゃはないか』と応えます。この詩は、スポーツが持つ二面性を「超地上性」と「向地上性」とし、精神から肉体へ、また肉体から精神へという2つの短歌で呼応させ補い合うことで、両者の充実とさらなる「高み」への期待感を表現しています。
【高橋睦郎】
http://www.asahi.com/special/kotonoha311/takahashimutsuo/
1937年12月15生。福岡県八幡市(現北九州市)出身の詩人。若年期は詩に縛られることなく、俳句や短歌、オペラなどの分野でも精力的に活動。一時は絶叫調で読む詩の朗読が話題になりました。古典文学の分野では演出家・蜷川幸雄氏によるギリシャ悲劇「王女メディア」や「オイディプス王」の台本を作成したことでも知られています。
★「平和を永遠に」/作:吉田叡示(1911~1987)
日展会員、青銅会会長。
https://www.city.okinawa.okinawa.jp/about/2142/3698
《ラジオ体操の像》
http://www.hori-hot.jp/works/statue/work000054.html
★「クラフトホリ」
574-0016大東市南津の辺町11-34/072-879-2854
《参考》「長居」という町(村)の名は、もともとあった堀村、前堀村、寺岡村の3つの村が1894(明治27)年に1つに統合されたとき「長居村」と名づけられたのが最初のようです。その由来は、当時同じ場所にあった貯水用の池・大御池の別名である長居池から取ったとされています。ただし、今から7~800年前(鎌倉時代)頃に、現在の長居付近を詠んだ古い歌に「長居」、「長為」、「長井」という名が出ており、その頃からすでに長居と呼ばれていたことがわかります。
・・・「群展」のメンバーが「河内を描く美術展」に出品していますので、近鉄上本町店に向かいます。
《近鉄上本町店》
543-8543大阪市天王寺区上本町6-1-55/06-6775-1111
http://www.d-kintetsu.co.jp/store/uehonmachi/
●第11回ビエンナーレ「河内を描く美術展」
近鉄百貨店上本町店9階催会場
2017年8月30日(水)~9月5日(火)
隔年開催の「河内を描く美術展」、今回は近鉄上本町店で開催されました。会長・藤田尚保さんが亡くなられ、安井啓二さんが会長を務められています。
【藤田尚保】河内を描く美術展実行委員会・実行委員長
昭和9年大阪市に生まれ、昭和33年に八尾に移り住む。以来50年以上洋画家として永きにわたり河内を中心に 自然や町並みを描き続けている。平成22年8月に文学や芸術など市民文化の発展に貢献した市民を表彰する八尾市文化賞受賞。 画家としての創作活動に留まらずコミュニティセ ンター等で絵画教室の講師を勤めており数多くの 児童や幅広い年齢層の市 民への絵画指導を続けておられました。
【安井啓二】
http://kensuikai.org/index.html/artists/index.php?member_id=61
1934羽曳野市生まれ。1957大阪学芸大学(現教育大学)美術科卒業1963研水会展入選以後毎年出品、1965一水会展入選以後毎年出品。1984一水会展佳作賞198一水会会員推挙1995年研水会委員推挙。一水会会友、研水会委員、河内を描く会会長。松原市在住。
《参考》「スケッチ展」
http://www.holbein.co.jp/blog/2017/03/31/102
河内を描く美術の会では年2回(春と秋)河内地区内で写生会を開催しており、★ホルベイン・ギャラリー等で「スケッチ展」も開催されています。
・・・「近鉄上本町店」のすぐ近くに「ホルベイン・ギャラリー」がありますので、ちょっと覗いてみましょう。