・・・久しぶりに、堺市・山之口商店街にある「ギャラリーいろはに」へ。
《ギャラリーいろはに》
590-0953堺市甲斐町東1丁2-29/TEL・FAX 072-232-1682
11:00~18:00木曜日休廊/アクセス:阪堺線★「宿院」電停より徒歩2分
https://akaci517.wixsite.com/gallery-irohani
・・・今回は、来年に予定している「個展」の打ち合わせ。「いろはに」さんとは、本当に不思議な縁でつながっています。最初の出会いは、大学の同級生から「高校時代の友達が画廊を開くことになった」と紹介され、次いで「開廊1周年記念に展覧会をやらないか」と誘われて。最初に開催させていただいたのが「ファミリー展(親と子と孫)」でした。以来、教師仲間たちとの「CDアート展(教材展)」そして教え子たちとの「すくらんぶる展」を続けさせていただきました。その後、貸画廊に区切りをつけられ、「企画展」画廊として特に若手育成に力を注がれてきたの(北野)でした。
【北野庸子】
http://toursakai.jp/sasso/2013/01/01_779.html
1950北海道生まれ。父は外科医。1958大阪に転居。1974同志社大学法学部卒業、(株)三井航空サービス入社。1977同志社大学ワンダーフォーゲル部の先輩北野勝と結婚し堺市に在住。主婦となり、二男二女をもうける。1999夫の実家の(株)キタノ洋服店(堺市山之口名店街)を閉じ、★ギャラリーいろはにを開設、現在に至る。
《参考》堺・南大阪の地域情報「つーる・ど・堺」より
笑顔と笑顔がガラス戸の向こうに見えます。『ギャラリーいろはに』の扉をくぐると、廊主の北野庸子さんと、談笑される初老の男性。ですが、今日はお客様はいない日ではなかったでしょうか?取材に訪れたその日はギャラリーの休廊日。企画展期間中の中日(なかび)のお休みです。「表を歩いてたら、何か惹きつけられて。見る角度によって影が別の表情に見えて、不思議なオブジェですね」と、偶然ギャラリーを通りかかったお客様でした。展示されていた女性造形作家・宮本晴さんの作品を男性はまじまじと眺めておられます。商店街の通りから壁一面のガラス窓ごしに、大地の女神のようなフォルムをした白い人形のオブジェ。「丁度良かったんです。取材に合わせてお店を開けた途端に来られて」北野さんの画廊『ギャラリーいろはに』には、休廊日にもかかわらずその後も二組のお客様がいらっしゃいましたが、北野さんはそのたびに、「丁度よかったですね」と、お客様を迎え入れ、さりげなくお茶を勧めます。アットホームな町中ギャラリー。そんな印象の『ギャラリーいろはに』ですが、世界各地のアーティストや、日本の若手のアーティストを迎えての前衛的な企画を14年間休みなく続けています。中でも日本とカナダの架け橋となったアートフェスは規模といいその後の活動への影響といい大きなイベントでした。(中略)
・・・このインタヴュー記事の中にも、教師仲間と開催した「CDアート展」の作品が掲載されていたりして、本当に不思議な縁を感じるのです。
「ただ見て、ただ帰る。そんな展示があってもいいなと思いましたね」普通のギャラリーは、以前に評判の良かった展覧会と似たようなものを作家に求める傾向にあります。ですが、本当に自由に個展をさせてくれる『ギャラリーいろはに』は希有の存在です。「作家の中には、知らずに自分で自己規制をかけている人もいます。私は自己規制をとっぱらう手助けをしてあげたいんです」冒険的な作品や個展を歓迎する『ギャラリーいろはに』への出展を機に、作家にとって重要なシリーズが出来たこともあるそうです。「アーティストは卵の中から殻を破ろうとしています。でも時には外からの一突きが必要な場合もあるんです。私はその一突きを手伝いたい。(後略)
・・・今回の「個展」開催についても、その「一突き」でした。若手作家でもない私が、何を今さらと思っていました。その気持ちを180度転換させたのは、「私だっていつまで画廊ができるかわからない」の一言でした。「描く者」と「観る者」という2者でしか考えてこなかったことを深く反省、そして今できることを精一杯やるしかないと腹くくった次第です。
・・・そして、個展の期日が決定しました。
★2018年2月23日(金)~3月7日(水)/於:ギャラリーいろはに
・・・これも偶然ですが、会期中★3月3日「65歳」になります。ですから個展タイトルは、「イシバシオサム展・65歳のメジャーデビュー」です。