平成15年度(第14回)5 | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

■建物名:クリスタ長堀(フィッシュ広場)/中央区南船場4長堀地下街7

作品名:フェイス トゥ フェイス/所有又は管理者:クリスタ長堀(株)/制作者:後藤英之

 

《クリスタ長堀》

542-0081大阪市中央区南船場4丁目長堀地下街8号

http://www.crystanagahori.co.jp/

長堀通の前身は、1622年に開削が始まったとされる「長堀川水路」です。船運が隆盛を極めた江戸時代から大阪の繁栄を支え、水路の沿岸には様々な産業が発達しました。1960年(昭和35年)からの埋め立て事業によって「道路」としての長堀通が誕生しました。復元された「心斎橋」は1909年(明治42年)に架けられたモダンな石造りアーチ橋で、その橋上灯として当時から長期間にわたり活躍してきた日本で唯一のガス燈8基及び高欄が復元されています。長堀地下街は、都市計画道路(九条深江線)事業として建設省(現・国土交通省)の採択を受け、「長堀地区地下交通ネットワーク整備事業」として、1992年(平成4年)に着工し1997年(平成9年)に完成・開業しました。「長堀地区地下交通ネットワーク整備事業」は、長堀通の四つ橋筋から堺筋までの間における、860m(うち、地下街は730m)の公共地下歩道を有した新しい地下街の建設、駐車場改造事業、ならびに長堀通の景観整備を推進する日本最大規模のジオフロント開発事業でした。併せて、地下鉄長堀鶴見緑地線が延伸され、心斎橋駅、長堀橋駅、四ツ橋駅が当地下街と直結してオープンしました。当地下街の完成により、安全・快適な歩行者空間を創出するとともに良好な道路機能の確保と都市機能の向上につなげました。

 

 

1991長堀通改造計画の調査・検討開始。

1992大阪市(42.1%)のほか29社の出資により、第三セクターの大阪長堀開発株式会社(後のクリスタ長堀株式会社)を設立。

1997大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線全線開業とほぼ同時に、「クリスタ長堀」開業。

2000大阪長堀開発株式会社が、クリスタ長堀株式会社に商号変更。

2001クリスタ長堀株式会社が、経営改善計画を策定。

2004クリスタ長堀株式会社が、経営破綻状態となり、大阪地方裁判所に特定調停の申立て。

2005特定調停が成立。以後、順調に経営している。

 

 

《クリスタ「アート散歩」》

http://www.crysta-blog.jp/sanpo/141898

http://www.crysta-blog.jp/sanpo/142791

館内にアート作品やギャラリーが多いのも、クリスタ長堀の特徴です。いつも通っているのに意外と知らないアートスポットをご紹介します。

 

《参考1》「M&Iアート株式会社」

http://www.mi-art.co.jp/

伊藤忠商事株式会社をそのルーツに持ち、Vertical Garden Cityを推進する森ビル株式会社を株主とするM&Iアート株式会社は、豊富な経験、実績とノウハウ、さらに森ビルの文化事業やネットワークを結集し、美術品の評価・鑑定・買取りをはじめ、絵画・美術品に特化した相続対策、ABL(動産担保融資)の組成に向けたお手伝いまで、あらゆるサービスとソリューションをご提供致します。設立以来25年以上、正確で客観的な評価にもとづく、明朗でフェアな買取りは数多くの取引先から信頼を勝ち得ています。

●「クリスタル・リバー(Crystal River)」作:デイビッド・サーレ(David Salle)

設置年度:1997年5月/471 x 1794 cm、油彩、アクリル、キャンバス

http://www.mi-art.co.jp/services/publicart.html

大阪市の中心部を通る長堀通の四ツ橋筋から堺筋までの地下全長730mの心斎橋周辺地下街「クリスタ長堀」の一角に設置。2年間の準備期間を経て1997年に完成。今では日本最大の地下街の顔として、地元はもとより、全国から訪れる人々に親しまれている。

 

 

【後藤英之】(1962~)

1962年大阪市生まれ。多摩美術大学大学院研修生修了(油画専攻)、彫刻家・造形作家。個展活動のほか、エリアプランニング、公共彫刻等環境プロデュースも手がける。大阪市芸術文化賞「第13回咲くやこの花賞」受賞、2004年(平成16)には「クリスタ長堀」レリーフ製作により★大阪市都市環境アメニティ表彰。奈良芸術短期大学講師。

後藤さんは昭和37年大阪の食の老舗魚すきの★「丸萬」の九代目。八代目のお父様も家業の傍ら画家としても活動されており、その影響なのか高校は大阪市立の工芸高校図案科に進学。卒業後は多摩美術大学美術学部に入学。大学院の研究生終了後は大阪にもどりデザイン系の専門学校での講師や環境アートディレクターとして活躍され、画家・彫刻家としての個展を開催されてます。自らのアーティスト事務所ではる「後藤英之事務所」を設立。以降は造形作家、画家、彫刻家としての活動が中心となり平成8年には13回咲くやこの花賞美術部門を受賞されたり、大阪市環境アメニティ表彰を受けるなど、主にパブリックアートの世界で今日まで活躍されています。そしてアーティスト活動の傍ら現在は中央区に移転している「丸萬」の九代目としても忙しい日々をおくられています。

《丸萬本家》

541-0048大阪市中央区瓦町1-5-15ヤスダEC瓦町ビル1F/06-6201-4950

後藤英之アトリエ/06-6678-2711

http://www.maruman-honke.com/index.html

 

 

《参考2》「月星アート工業株式会社」

http://www.ms-art.co.jp/index.html

★「月星アートミュージアム」

http://www.ms-art.co.jp/artmuseum/index.html

クリスタ長堀は、大阪市中央区南船場にある長堀通の地下街で、全長は約730mで、テナント数100を数えます。そんな地下街では、ポイントごとに壁画やオブジェ、モニュメントといったアートが配されており、弊社の作品もここに花を添えています。

 

 

・・・残念ながら撤去されてしまったアートもありますが、新たなアート・プロジェクトも展開されています。やはり、時代々々にあわせた新陳代謝も必要ですが、せめて「お蔵入り」だけは避けて、撤去されたアートの移転先をキチンとしてほしい、と強く願っています。