中之島アート(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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【ヨシムラリエ】 

それは私にとってさんぽのようなもの/2017/絵画・立体/布・絵具

■駅から始まるアートイベント「キテ・ミテ中之島2017」への想い

「キテミテ・中之島」は、すっかり生活の一部となりました。家族にとっても年中行事となっているようです。旅にたとえるなら、日常から夢の世界への途中下車といったところでしょうか。私が表現したい夢の世界は、日常と切り離されたものではありません。「日常」からやってきたお客様や子供達と「非日常」の私と仲間達とが出会い、アートでお互いを混ぜ合わせた新しい世界なのです。新しい世界の中に夢と日常の気配が同時に感じられることは、「日常」世界に希望を見出す、ちょっとしたきっかけとなるかも知れないと思います。

 

 

■「キテ・ミテ中之島2017」出品作品のコンセプト

なにわ橋駅は、中之島線とイベント会場への入り口となる駅だと思います。広い空間と吹き抜ける風が、地下の空間を思わせます。作品のモチーフとして、人の心や肉体の容器としての衣服、中でもパンツでその中身である「こころ」を表現する。そしてそのパンツは、中之島線の入り口であるなにわ橋の改札空間で、風を利用してそれを表現することで、風、空間=地上=日常×地下=非日常としてそれぞれを混ぜ合わせ、新しい空間を表現したい。

■Profile

1978奈良県生まれ2002卒業制作2001研究室賞受賞。2004大阪芸術大学大学院修士課程芸術制作研究科造形表現Ⅱ(絵画) 修了。現在、大阪府在住。2005~2008それぞれ展( ドットアートコスモ/ 大阪) 2013~2015キテ・ミテ 中之島( 京阪電車大江橋駅、渡辺橋駅/大阪)、アートピクニック×大仙公園(堺市大仙公園/堺市)

 

・・・「中之島アート」のしめくくりが「パンツ」、なかなかオツなものです。 せっかくなので、公会堂と図書館にも寄っていきましょう。

 

 

《大阪市中央公会堂》大阪市北区中之島1-1-27

http://osaka-chuokokaido.jp/index.html

★「展示室(地下1階)」1918年(大正7年)の創建から平成の保存・再生工事を経て現在に至る歴史について、貴重な史料や写真パネルによる展示をおこなっています。

 創建に大きな役割を果たした岩本栄之助ゆかりの展示品をはじめ、1999年(平成11年)から4年間にわたり実施された保存・再生工事により明らかになった創建当時の意匠、各分野の専門家や職人技の粋を集めた復原作業などについても分かりやすく解説しているほか、周辺地域に現在も残る近代建築の資料もご紹介しています。展示の一部は定期的に更新しています。

●自由見学エリア(地下1階)貸室を除いて自由にご見学いただける地下1階フロアには、展示室のほか廊下部分の各所にもかつて使用されていた設備・備品などが展示保存されています。また、大集会室の利用がない日は東側正面玄関を開放していますので、1階ロビーもご見学いただけます。

 

 

【中畑艸人】(1912~1999)

洋画家。和歌山県生。本名幸夫。初め独学で水彩画を描き日本水彩画展で入選するが、上京し硲伊之助に師事、油彩画を始める。一水会展で入選以後は同展を中心に活躍、欧米にも渡り、ロンドンのホース・アーティスト・オブ・ザ・ワールドにも度々招待出品する。馬を描く名手として知られた。一水会運営委員・日本中央競馬会馬事文化賞選考委員。平成11年(1999)歿、87才。

 

《大阪通商会社・為替会社跡》

http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000009905.html

明治2年8月設立されたが、その当時は銀目廃止や新政府御用金の負担、大名貸しのこげ付きなとで豪商がつぎつぎ没落したときであった。そこで政府は商業振興のための政府機関として、通商司大阪支署を設置、その指導で商業目的の通商会社と、それに資金を供給するための為替会社をつくらせた。しかし発足してもよい商売があるわけでもなく、明治6年には営業いっさいを為替会社に譲渡した。このように短命に終わったが、その他の会社企業の勃興の要因となった。一方、為替会社は通商会社以外の諸会社にも貸付けを行い、また為替札として金・銀券を発行したが、これに対する信用が創造され広く流通した。明治4年、廃藩置県が断行されるなどの影響で、これも明治7年には利益をあげることなく解散した。しかしながら当社は、近代的銀行の性格をもち、それが両替商から国立銀行(明治6年設立)への橋渡し的役割を果したといえる。

 

 

《大阪府立中之島図書館》大阪市北区中之島1-2-10

https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/

★特別展「没後70年記念 甦る織田作之助~大阪を駆け抜けた夭折の天才~」

平成29年6月9日(金)~6月30日(金)

織田作之助は、大阪で生まれ、大阪の街とそこで生きる人々を活き活きと描き、人気を博した、大阪を代表する作家です。戦中戦後の時代を全力で駆け抜けるように、33歳という若さで亡くなるまでの間多くの作品を遺し、今なお“オダサク”の愛称で多くの人々に愛され続けています。中之島図書館には、以前より織田作之助の旧蔵資料など約1,500点をまとめた「織田文庫」がありますが、奇しくも没後70年にあたる本年、作之助の姪で養女でもある織田禎子さんより、新たに関係資料約650点をご寄贈いただきました。本展示では、今回ご寄贈いただいた資料を中心に、「織田文庫」収蔵の図書、雑誌、草稿や書簡等もあわせて展示いたします。

 

・・・約1か月間に「大阪写真月間」「御堂筋アート」そして「中之島アート」、まさしく大阪をタテ・ヨコ・ナナメに駆け巡りました。大阪の素晴らしさをもっと多くの方々に伝えるとともに、若いアーティストが育ってくれることを期待したいと思います。