藤井寺市(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・今、藤井寺市などは「世界遺産」登録にむけた取り組みで「アツイ」。

 

《NEWS1》2017.3.19産経WESTより

「レゴ」製の仁徳天皇陵古墳/全長約1.5メートル藤井寺市に登場

世界文化遺産登録への機運を高めようと、ブロック玩具「レゴ」製の仁徳天皇陵古墳が藤井寺市立生涯学習センター(大阪府)に登場した。全長約1.5メートル、幅約1メートル。半分は築造当時、もう半分は緑なす現在の姿を再現した。登録推進本部会議が★大阪大レゴ部に依頼していた。今後、堺市や大阪府庁などでも展示される。子どもが大好きなレゴだけに、古墳群の元祖PRキャラ★「ハニワ課長」もうかうかしていられない。

 

《参考》「ハニワ課長」

埴輪の頭にスーツ姿というシュールないでたちが目を引く堺市の「ハニワ課長」。民放のバラエティー番組で「開いた口がふさがらない」などキレのあるトークを披露し、数カ月で一気にブレークした。百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録をめざす★堺市のPRキャラクターとなりその後も取材や出演の依頼がひっきりなし。ブレークのきっかけは、2015年5月末に出演した関西テレビの「ウラマヨのウラ街チック天国」。堺を特集したバラエティー番組だった。「『堺から世界へ』に代わる新キャッチフレーズを考えて」とのお題に、出演者の円広志さんが「堺のミライ 古墳のミイラ」と答えると、ハニワ課長は「開いた口が塞がりません」。他のお笑い芸人のスベり気味のギャグには「目が点になります」など埴輪をイメージした軽妙なトークで笑いを誘った。大阪の芸人やタレントを前にした、大喜利の仕切り役という鮮烈のテレビデビュー。前代未聞のキャラクターはインターネットでたちまち話題になり、取材や出演の申し込みが殺到した。市広報部によると、「イベントに来てほしい」「キャラクターグッズをつくりませんか」などのオファーも寄せられているという。

 

《NEWS2》2017.3.27朝日新聞デジタルより

古墳カード、訪ねてゲット 百舌鳥・古市の55基

世界文化遺産の登録を目指す百舌鳥・古市古墳群の魅力を紹介する60種類の古墳カードを、地元の堺、羽曳野、藤井寺市が作り、4月1日から無料で配布する。古墳をスマホで撮影して市役所などで提示すれば、1人1枚もらえる。古墳に足を運んでもらい、登録の機運を盛り上げる狙いがある。「MOZU(もず)―FURU(ふる) CARD(カード)」は紙製で、縦8・6センチ、横5・9センチ。表はカラーで、ドローンで撮影するなどした四季折々の古墳の写真を掲載。裏はモノクロで、名称、所在地、大きさ、造られた時代のほか、各古墳の特徴についての解説を載せた。同古墳群には、現在87基の古墳が残っている。このうちカードにしたのは、国内1、2位の大きさの仁徳陵古墳(堺市)や応神陵古墳(羽曳野市)、古墳時代最大の木造橋が確認されたニサンザイ古墳(堺市)、道路の下にある赤面山(せきめんやま)古墳(藤井寺市)など55基。他にも、誉田白鳥埴輪製作遺跡(羽曳野市)、古墳の出土品を展示する堺市博物館などもカードにした。

 

 

《NEWS3》2017.5.25日本経済新聞より

古墳モテモテ、若者「グッズ安らぐ」イベントに2万人

若い世代に古墳の人気が広がっている。古代史へのロマンを感じているだけでなく、円や四角を組み合わせた独特の古墳の形が「安らぐ」「かわいい」と支持されている。墳丘や埴輪(はにわ)をかたどったグッズが登場し、1日に2万人超のファンが集うイベントもある。古墳のある自治体も魅力発信に意気込む。現地で撮った古墳の写真を役所や公立図書館で提示するともらえる「古墳カード」。百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録をめざす地元の大阪府藤井寺市や堺市などが4月、機運を盛り上げようと全60種のカードを2千枚ずつ作ったところ、古墳をめぐる若者が増えた。藤井寺市の担当者は「1カ月ほどで全て集めた人もいるようだ」と人気ぶりに驚く。古墳は皇族や地域の有力者の墓として3世紀~8世紀ごろに各地で造られ、横穴墓を含め全国に約16万カ所ある。現地や資料館は中高年の歴史ファンの姿が目立ったが、大阪府立近つ飛鳥博物館(河南町)の学芸員は「女性を中心に若者の来館者が増えた」と話す。「円や三角、四角を組み合わせた墳丘の形は安定感があり、見ていると癒やされる」。大阪府高槻市のアクセサリー作家、牧梨恵さん(36)は魅力をこう解説する。自宅近くの今城塚古墳を散歩するうち、前方後円墳の独特の形状にひき込まれた。知人の主婦たちもたちまちファンになり、2012年から「古墳フェス」と銘打ったイベントを高槻市内の公園で始めた。フェスでは墳丘をかたどったクッションや埴輪形のアクセサリーなど関連グッズを販売。若い女性に「古墳の形がかわいい」「埴輪の表情が面白い」と人気という。愛好家の情報交換の場にもなり、1日の開催で初回3千人だった来場者は、昨年11月の6回目は2万5千人にまで増えた。ブームの波に乗ろうと自治体も動き出している。約1600基の古墳がある奈良県天理市は15年1~3月に開いた文化財展で初めて、市内の古墳から出土した埴輪などを一斉に展示した。約3千人が訪れ、担当者は「盛況ぶりは予想以上だった」と話す。東日本最大とされる天神山古墳(群馬県太田市)がある群馬県は3月、県内の各古墳の特徴をまとめたガイド本を作り、博物館や図書館に配った。一般向けに発売することも検討しており、県担当者は「ガイド本を手にぜひ現地を訪れてもらいたい」と呼び掛ける。古墳に詳しい帝塚山大の宇野隆夫教授(考古学)は「古代の姿がそのまま残っており、迫力を肌で感じやすいことが魅力の一つだろう。被葬者の人物像や墳丘の大きさなど、歴史的背景への関心も高まってほしい」と期待する。

 

 

★百舌鳥・古市古墳群を巡って「MOZU-FURU CARD」を集めよう。

http://www.city.fujiidera.lg.jp/topics/1490591617039.html

4月から配布を開始したもずふるカード、皆さんは何枚集めましたか?早くもコンプリートされた方も、ちらほらお見受けするようになりました。そこで、この度もずふるカードをコンプリートされた方にコンプリート認定証をお渡しします。コンプリート認定証をご希望の方は、もずふるカード全59種類をご持参いただき、藤井寺市役所6階世界遺産登録推進室までお越しください。コンプリート認定証は、藤井寺市役所6階世界遺産登録推進室でのみ発行可能です。古墳に興味がなかった方も、この機会にぜひ古墳散歩にお出かけください。

★もず・ふるカードの配付を4月より開始しました

古墳や施設を訪れ、写真を撮って公共施設などで見せる(デジタルカメラや携帯電話の画面でOK)と、撮影した場所のカードがもらえます。百舌鳥・古市古墳群や施設を巡って、全59 種類ある「MOZU-FURU CARD」を集めよう。写真は古墳の解説板等、古墳がわかるように撮影してください。

 

・・・前回「道明寺駅前」の画像を少し紹介しましたが、その一つ手前(西側)にあるのが「土師ノ里駅」です。小さな駅ではありますが、駅前広場がとても整備されていて感心させられます。そして、道路をはさんで「鍋塚古墳」もあり、古墳巡りに最強の起点ではないかと思います。

 

 

《近鉄「土師ノ里」駅》583-0012藤井寺市道明寺1-1-28

古墳時代の豪族土師氏にその名の由来を持つが、土師ノ里という名は駅と交差点のみ(交差点名は土師の里)で、地名は存在しない。駅舎は橋上にあり、国道170号線旧道に面している。1974年までは、藤井寺駅と当駅の間に★「応神御陵前駅」が存在した。

 

《鍋塚古墳》

http://www.city.fujiidera.lg.jp/rekishikanko/shiteibunkazai/kunifusiteibunkazai/1387760850037.html

近鉄「土師の里」駅の改札を出ると、道路をはさんで正面に小さな山が目に入ります。これが鍋塚古墳です。樹木の生い茂ったその姿は、周囲の雑踏のせいか、ややこぢんまりとした印象を受けます。しかし、一辺50メートル、高さ7メートルの大形の方墳です。現状からでは確認できませんが、濠をともなっていた可能性があります。発掘調査が行われていないため、埋葬施設や副葬品等は明らかになっていません。しかし円筒埴輪列や墳丘斜面に石を葺いた葺石があることが分かっています。また、墳丘の表面では、家・衣蓋・盾・靫形などの形象埴輪の破片が見つかっています。鍋塚古墳の周辺には「沢田の七ツ塚」と呼ばれた中小規模の古墳が数多くありました。ところが戦後の宅地化等の工事のため、次々とその姿を消していったそうです。そして最後に残った鍋塚古墳が1956年(昭和31)国の史跡に指定され現在にその姿をとどめているのです。

 

 

・・・「土師ノ里駅」界隈で一番の関心事は、

 

《道明寺小学校》

583-0011藤井寺市沢田3-6-37/072-939-7135

http://academic3.plala.or.jp/dousho/

【お知らせ】平成29年度の運動会は★建て替え工事のため10月22日の予定です。

 

《長持山古墳出土家形石棺》(藤井寺市立道明寺小学校内)

http://www.city.fujiidera.lg.jp/rekishikanko/bunkazaishisetsu/1387870244795.html

明治10年頃に銅器、鉄剣、甲が出土したと伝えられ、世界4大美術館に数えられるアメリカ合衆国マサチューセッツ州のボストン美術館所蔵の神人画像鏡は、この時出土し、流出したものといわれています。昭和21年には発掘調査が行われ、墳丘規模や円筒埴輪列、2基の埋葬施設が確認されました。出土した2基の石棺は、遠く九州の阿蘇山で産出する溶結凝灰岩ないしピンク凝灰岩製の刳抜式家形石棺です。

 

・・・建て替え工事のため現在公開されていませんが、これからどうなるのでしょうか?

 

《参考1》「長持山古墳」

市ノ山古墳(伝允恭天皇陵古墳)の後円部の西南に位置し、その陪塚とみられるが、宮内庁の指定からもれ、墳丘を失うに至っている。1877年(明治10)頃、堺県県令の税所篤が南側の石棺を発掘して、棺内に銅器、鉄剣があり、棺外の土中に甲が埋まっているのを見たという。1946年(昭和21)大阪府と京都大学考古学研究室が北側にある別の石棺を調査し残存する遺物を検出した。この石棺は蓋・身ともに両端に大きな円形突起を有する古い形式の家形石棺で、川原石を積んだ長さ3.4メートル、幅1メートルの竪穴式石室に納められていた。石室の北部棺外に、衝角付冑、挂甲1具、鞍、鐙、轡、杏葉などの馬具類、刀、矛、鏃、鍬などが副葬され、南部棺外にも短甲などが遺存した。その他原位置から移動しているが、帯金具破片、ガラス小玉、須恵器片などが棺の内外から検出された。挂甲は稀にみる完備したもので、肩甲、膝甲、籠手、臑当(すねあて)などを添え、鐙は木心鉄板張、鞍金具は金銅製である。南側の家形石棺は身に突起がなく、北側の石棺より新しい形式に属する。この石棺にも、もともと石室があったか否かは不明であるという。なお墳丘には円筒埴輪を廻らしていた。なお2つの石棺は現在、★藤井寺市立道明寺小学校に保存されている。

 

 

《参考2》「唐櫃山古墳」

http://www.city.fujiidera.lg.jp/soshiki/seisakukikaku/sekaiisantoroku/foreignlanguage/languages/japanese/furuichikofungun/Karatoyamakofun.html

古市古墳群に属す前方後円墳だったが、1955年(昭和30)に道路工事により墳丘の過半が消滅し、墳丘の北側の一部が個人の居宅の庭園として残存。墳丘長59メートル、後円部径38メートル、前方部幅21メートル。後円部に主軸と平行した 竪穴式石槨が造られており、内部に家形石棺を内蔵。石棺はすぐ近くにあった★「長持山古墳」の2つある石棺の1つと形態が酷似しており、石材も阿蘇溶結凝灰岩で共通するものであった。内部はすでに盗掘を受けていたが、棺内からは多数のガラス小玉や丸玉が、棺外からは金銅製三輪玉、鹿角刀装具、刀剣、鉄鏃、2領の3角板鋲留短甲、馬具などが出土。道路拡幅に伴う大阪府教育委員会による1981年、2000年の発掘調査では後円部の裾部や周濠の一部とともに、円筒埴輪、朝顔形埴輪、家型埴輪、鶏形埴輪が出土しており、市ノ山古墳と同時期の5世紀中葉と考えられている。また2009年にも同教育委員会により発掘調査されており、笠形埴輪と盾形埴輪、円筒埴輪などの破片が出土。埴輪は土師質のものと須恵質のものがあり須恵質のものが目立つ。円筒埴輪は市ノ山古墳外堤のものと共通する特徴を持ち、共通の埴輪窯から供給されていた可能性が指摘されている。

 

《参考3》「朝日新聞文化財団」

http://www.asahizaidan.or.jp/grant/grant04_2012.html

2013年度に実施する文化財保護助成の対象事業として「源氏物語屏風保存修理事業」(京都市・檀王法林寺)唐櫃山古墳石棺保存(大阪・藤井寺市地域文化遺産活性化実行委員会)など29件(助成額・計3500万円)を決めました。