はじめに
「継続は力なり」という言葉があります。まったく、その通りだと思っています。ここ数年、ひたすらミュージアムを巡って「力がなければ継続できない」という現実も垣間見えてきました。「リニューアル」という、再起・再生のためのプロジェクトにも多く出会いました。何故そうしなければならなかったのか、そして何がどう変わったのか、変えずに残したものは何なのかなど、様々な事例を紹介しながら考えてみたいと思います。
・・・こちらのテーマも、関西大学の村野建築つながりです。「リニューアルオープン展」終了日がせまっていましたので、急いで行ってきました。
《報道発表》原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)
657-0837神戸市灘区原田通3-8-30/078-801-1591
「リニューアルオープン展」2017年4月15日~5月7日
原田の森ギャラリーは、公立美術館としては全国最大規模の貸しギャラリーと実技教室を有し、県民の方々の創作活動や作品発表、交流・情報発信拠点として、長年活用されてきました。このたび、同ギャラリー(本館・別館)が、耐震補強等工事を終え、リニューアルオープンします。兵庫県芸術文化協会創立50周年を記念し、同館の耐震化補強工事後、初の展覧会となります。本館は「ひょうご」の県域文化団体を代表する美術家の洋画、日本画、写真、工芸彫刻、書などの作品を、東館は「ひょうご」の明日を担う新進・若手作家の作品を展示し、未来に向けた「ひょうご」の芸術文化の振興を図ります。兵庫の美術の「現在」と「未来」をぜひお楽しみください。
http://hyogo-arts.or.jp/harada/index.html
兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリーは、平成14年4月に兵庫県立美術館「芸術の館」がHAT神戸に開館されたことにより、旧・兵庫県立近代美術館を活用し、その分館という位置づけで、平成14年10月1日に貸しギャラリーとしてオープンしました。西館はリニューアルされて、「横尾忠則現代美術館」として2012年に開館しました。旧・兵庫県立近代美術館は、昭和45年に県政100周年記念事業として誕生したメモリアルな建物であるとともに、都道府県立近代美術館としては全国で2番目に開館した美術館であり、我が国を代表する建築家★村野藤吾の作品でもあります。また、この地はかつて「原田の森」と呼ばれており、大正末期には新進の芸術家たちが新興美術運動を巻き起こした場所でもありました。このような歴史的背景を踏まえ、当館は全国の都道府県立のギャラリーとしては日本最大級の展示面積を誇る造形芸術の拠点として、多くの方々に利用していただけるよう運営を行っております。
《参考》「協栄電機株式会社」
http://www.kyoeidenki.co.jp/local_news/201704_2674.html
・・・「リニューアル展」だからこそ、無料で多くの方々に観ていただくことが大切ですね。しかも、立派な作品カタログまでいただけたので、行って良かったと単純にそう思いました。
・・・村野建築の特徴を大切にしながらのリニューアルで、もちろん綺麗にはなっていますが、違和感なく気持ちよく鑑賞できました。