①建築物に付属するモニュメント表彰
■建物名:アクア堂島/北区堂島浜1-4-4
作品名「水の門」作:河合隆三/所有又は管理者:サントリー興産、関西都市エンジニアリング、住友大阪セメント、堂浜開発
19階建ての高層ビル2棟(『NBFタワー』と『アクア堂島東館』)と、低層棟『フォンターナ』の3棟によって構成されている。カーテンウォールを持つ3つの高層ビルが合体したような外観だが、実際には2つのビルに分かれている。東側1棟がアクア堂島東館で、四ツ橋筋に面する西側2棟(実際には1棟)がアクア堂島西館(NBFタワー)である。また、東棟北側に★飲食店舗棟(フォンターナ)がある。2004年8月26日に日本ビルファンド投資法人(NBF)が不動産投資信託物件として受益権を獲得したことが発表され、西館の名称がそれまでの『アクア堂島大和堂島ビル』から『NBFタワー』に変わった。
※フォンターナ(Fontana)は、イタリア語で「噴水」を示す言葉です。
【河合隆三】(1935~)
1935大阪生まれ1962東京芸術大学彫刻科卒1965ユーゴスラビア政府による国際彫刻家シンポジウムに招待制作1966国際連合文化機構によるイタリア留学受賞1987兵庫県彫刻コンペティション最優秀賞1988中之島緑道彫刻コンペ受賞1989六甲アイランドコンペ「海からのメッセージ」大賞。大阪芸術大学教授。
■建物名:アプローズタワー/北区茶屋町19-19
作品名「交響~空へ」作:森口宏一/作品名「句碑」作:森口まどか/所有又は管理者:阪急不動産、コマ・スタジアム
《参考》「梅田芸術劇場」
1992年11月に「ちゃやまちアプローズ」内に開場した劇場、並びにこれを運営する企業(株式会社梅田芸術劇場)である。メインホール(1階)とシアター・ドラマシティ(地下1階)がある。前身となる「梅田コマ劇場」は1956年11月16日、株式会社梅田コマ・スタジアムによって開場した。現在の「HEP FIVE」の東半分の位置にあり、「梅田コマ・ゴールド」「梅田コマ・シルバー」の2つの映画館も併設していた。長らく「ウメコマ」の愛称で親しまれたが、建物の老朽化などもあり、1992年9月28日の『夫婦善哉』公演を最後に閉場した(劇場跡地には、西接していた「阪急ファイブ」が拡張される形で1998年11月28日、HEP FIVEが開業)。1992年11月2日、現在地に移転し「劇場・飛天」として再開場した。「梅田コマ劇場」の飛躍発展的移転という位置づけであることや、「コマ」の名称が示す円形舞台を採用しなかったため、敢えて劇場名から「コマ」の名称を外した。だが、移転前の「梅田コマ劇場」と比べ、駅からの移動距離が長くなったことで思うように集客が伸びず、加えて、改称後も「コマ」のイメージが強く「飛天」の名称が浸透しなかったことから、2000年4月に劇場名を再び「梅田コマ劇場」に戻した。2005年4月1日に阪急電鉄がシアター・ドラマシティと併せて買収し、「梅田芸術劇場」(梅芸)としてリニューアルオープン。旧梅田コマ劇場はそのメインホールとなり、現在に至る。客席の天井中央には、大きなシャンデリアがある。開演前には、低く下ろし、開演と同時に天井に引き上げる仕掛け(現在は常時引き上げた状態)である。客席数:1905席、高さ:11m、間口:21m、奥行:19m。
【森口宏一】(1930~2011)
1930大阪生まれ1954より行動美術展に出品する(68年退会)。1962井原康雄らとグループ「テムポ」を結成(63年解散)。当初は絵画作品を制作していたが、次第にレリーフ的な作品に移行し、1966から立体作品へと展開する。1990年代から晩年にかけては「私」、「生」、「死」をテーマに作品を制作した。1968「現代日本美術展」で優秀賞を受賞する。主な個展としては、「森口宏一展」(1990伊丹市立美術館)、「森口宏一展/理知的造形40年の軌跡」(1995国立国際美術館)などがある。また、主なグループ展として「現代美術の新世代」(1966国立近代美術館)、「彫刻の4人/清水九兵衛・山口牧生・森口宏一・福岡道雄展」(1985和歌山県立近代美術館)などがある。
【森口まどか】
森口宏一の長女。神戸女学院大学文学部卒業。Goldsmiths college、University of London 大学院美術史(20世紀美術史)専攻修了。The New Museum of Contemporary Art(ニューヨーク、米国)学芸課インターン。芸術批評誌『diatxt.(ダイアテキスト)』(京都芸術センター発行)No.9—No.16 編集長。宝塚大学造形芸術学部准教授「アートプロデュース論、西洋美術史・理論」。京都精華大学非常勤講師。美術評論家、京都芸術センター運営委員。現在まで、現代美術に関する展覧会の企画や、美術評論の執筆をおこなう。近年、06年『Freeing the Mind、抽象再訪』展、05年『言ノ葉ノかげ、二人の詩人の二つの美術−篠原資明+佐倉密』展(以上、京都芸術センター主催)などを企画。 共著『モードと身体』(京都造形大学編、角川書店、2003年)、『美術のゆくえ、美術史の現在』(平凡社、1999年)、『小清水漸』(CD-ROM版、東京画廊、2001年)テキスト執筆および監修、など他多数。
■建物名:ブレーンセンター/北区天満4-2-13
作品名「風の万華鏡」作:新宮晋/所有又は管理者:ブレーンセンター
★アート・文化を次世代に残す為・・・風の万華鏡を次世代に残す会
2016年10月1日(風の万華鏡 竣工より25年目)
★「新宮晋の宇宙船」於:兵庫県立美術館
651-0073神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1/078-262-0901
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1703/
2017年3月18日~5月7日
風や水など自然の力で動く作品で世界的に知られる新宮晋(1937~)の“現在”を紹介します。兵庫県三田市にアトリエを構える新宮は、東京藝術大学で油絵を学んだ後に渡ったイタリアで、風で動く作品の魅力に気づき、動く立体作品の制作を始めます。その作品は、風や重力など目には見えないものを見せ、地球の自然環境や宇宙のしくみといった壮大なテーマをうたいます。世界各国の公共空間に設置された作品は160点以上に上り、近隣でも、関西国際空港の国際線出発ロビーやJR神戸駅前、三田市の青野ダム公園、「新宮晋 風のミュージアム」等で多くの作品を目にすることができます。本展では、展覧会の空間全体をひとつの「宇宙船」と捉え、新作を中心とする約18点の作品を紹介します。さらに、多彩なプロジェクトの映像や、自然の力で自立する未来の村「ブリージング・アース」の構想画等により、その世界を総合的に紹介します。この春、宇宙船へと姿を変えた兵庫県立美術館で、新宮船長がいざなう宇宙の旅へあなたも出かけませんか。
・・・行ってきました。もう、とにかく最高です。