泉茂(3) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・同じ若狭ビルの4階で、

 

 

《SAI GALLERY》

550-0002大阪市西区江戸堀 1-8-24若狭ビル★4F/06-6225-4115

http://saigallery.com/index.html

★咲くやこの花賞コレクション「三宅砂織」個展~THE MISSING SHADE 2

2017年3月10日(金)~25日(土)

主催 : 咲くやこの花賞受賞者等支援事業実行委員会

http://www.sakuya-konohana.com/event35.html

制作★FUKUGAN GALLERY/06-6253-3266

協力:サイギャラリー

2015年に発表した(THE MISSING SHADE/失われた影)シリーズ。人の記憶と画像など多義的なイメージが交錯する現代においてイメージにまつわる関係性から、新たな絵画表現を探求しています。印画紙にカメラを使用せず描写を焼き付ける、フォトグラム技法を用い1年間フランスで見聞を深めた成果として、さらに深く探求し展開する新作を10点前後展示いたします。

 

・・・それでは、久しぶりに和歌山へ。

 

 

《「泉茂」~ハンサムな絵のつくりかた》

於:和歌山県立近代美術館 2階展示室

http://www.momaw.jp/

640-8137和歌山市吹上1-4-14/073-436-8690

2017年1月27日(金)~3月26日(日)

 

 

http://www.momaw.jp/exhibit/now/post-124.php

叙情的な作風で版画家として評価された青年時代から、文学性を排除した晩年の明快な表現へ。関西の美術を牽引してきた泉茂(1922~1995)の画業を紹介します。大阪市に生まれた泉は、1939(昭和 14)年大阪市立工芸学校図案科を卒業した後、大丸百貨店に勤務のかたわら中之島洋画研究所に学びました。戦後、制作に専心するようになり、1951(昭和26)年に瑛九らと結成した「デモクラート美術家協会」で活動しましたが、泉が1956(昭和31)年の第1 回東京国際版画ビエンナーレ展で新人奨励賞を受賞したことをきっかけに同会は解散、1959(昭和34)年ニューヨークに渡り、そののちパリへ移りました。そしてこの頃から、芸術とは作家の内部で育まれ、凝縮されたイメージを探求するばかりではなく、発見するものであるという考えにもとづき、自身が描いたドローイングから筆跡の一部分を切り取って拡大し、緻密な筆使いで再現するという方法で制作をはじめました。

 

 

以後も意識的に自らが定めた制作方法を転換しながら、刺激的な表現を展開していきました。それは、いちど版画家として高く評価された泉が、版画家の枠にとどめられることなく画家として生きるための、そして、自身に挑戦するかのように生涯たゆむことなく描き続けるための方法でもありました。それぞれの作品の魅力とともに、いま自身の生き方に向き合っている方にも、これから自身の仕事を始めようとしている方にも、その仕事術をあわせてご覧いただきたい展覧会です。

 

●コレクション展2017-春「わかやまの名品選」

2017(平成29)年1月27日(金)~5月7日(日)

http://www.momaw.jp/exhibit/now/2017--1.php

当館は、1963(昭和38)年に開館した和歌山県立美術館を前身として、1970(昭和45)年11月県民文化会館内に開館し、明治時代以降の和歌山ゆかりの作家の紹介を中心に活動を続けてきました。1994(平成6)年に黒川紀章の設計による現在の建物でリニューアルオープンすると同時に、作品収集の範囲を国内外へ広げ、現在では日本画、洋画、彫刻、版画など総数1万点を超える作品を所蔵するに至っています。コレクション展では、幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替えて所蔵作品の紹介を続けています。和歌山県出身の神中糸子、川口軌外、石垣栄太郎、川端龍子、稗田一穗を中心に、佐伯祐三など近代日本美術の重要な作家を交えて、当館コレクションの核となる作品を展示しています。今回、同時期開催の企画展「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」でご紹介する泉茂は、デモクラート美術家協会で活動し、戦後関西の美術界を牽引した画家でした。それにちなみ、同協会の靉嘔や磯辺行久、加藤正、★吉原英雄のほか、★具体美術協会の白髪一雄や元永定正など、泉と同時代に関西で活躍した作家の作品も出品します。出品点数はおよそ70点の予定です。どうぞご高覧ください。

 

 

●コレクション展2017-春「特集展示~群像―交錯する声」

2017(平成29)年1月27日(金)~5月7日(日)

http://www.momaw.jp/exhibit/now/2017-.php

人間社会に生きる私たちは、他者との多様な関係性の中で暮らしています。家庭、学校、会社など、特定のコミュニティに属すこともあれば、不特定多数が行き交う街中などに身を置くこともあるでしょう。そこでは群像劇ともいうべき様々な人間ドラマが日々展開されています。日本では、明治33(1900)年にフランスの心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの著書『群衆心理』が紹介されてから、個人とは異なる群衆特有の心理状態に注目が集まります。また、明治期から大正期にかけて、多数の人々を複雑な構図に収めた写実的な西洋絵画が美術雑誌や美術学校における講義等で取り上げられるにつれ、群像の構図や表現についても深く研究されるようになりました。何人もの人々をひとつの画面に収め、高い構成力が問われる群像表現では、各人物の配置、表情や動きなどの描写に、それぞれの個性や互いの関係性を見ることができます。注意深く見れば、描かれた一人一人の心の声が聞こえてきそうです。画中にひしめく彼らの声は、人生の喜怒哀楽をうたい上げ、社会の中で人が生きることについて、深く考えさせてくれるでしょう。ここでは、石垣栄太郎《街》(1925年)や高井貞二《エミグラントの街》(1940年)のように街中の喧噪と当時の社会状況を描写した作品、野長瀬晩花《夕日に帰る漁夫 下絵》(1920年)や川口軌外《夏の海》(1940年)など、複数の人体を組み合わせて構図を研究した作品のほか、村井正誠《ならぶ人々》(1975年)や宇佐美圭司《山々は難破した船に似て No.2》(2001年)など、人々の姿を抽象化した作品も展示します。これらを通じて、時代とともに変化する人間のあり方をご覧いただきます。

 

・・・泉さんの作品はもちろんのこと、コレクション展もなかなか見応えがありました。