キタ・アート(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・これまでテーマ「ミュージアム」の中で、難波・天王寺に関する「ミナミ・アート」梅田を中心とした「キタ・アート」を掲載してきましたが、新たなテーマ「街アート」として紹介していきます。と言いますのは、かなり大規模な街づくりが急ピッチに進行しているからです。

 

★成長戦略拠点特区の『大阪駅周辺地区:うめきた(大阪駅北地区)プロジェクト』

http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000005308.html

《JR東海道線支線地下化及び新駅設置事業》

JR東海道線支線の大阪駅北付近約2.4kmにおいて鉄道を地下化することにより、1箇所の踏切除去と2箇所の高さ制限のある鉄道と道路との立体交差部分の解消を図り、都市内交通の円滑化を図るとともに、分断された市街地の一体化による都市の活性化を図ります。また★新駅を設置し、特急「はるか」、「くろしお」を停車させることで、関空、和歌山方面からのアクセスの向上を図り、より一層強力な国際競争力を有する地域の形成をめざします。

 

《NEWS》2016.3.1大阪日日新聞より

“常識を覆す街” 変貌する「うめきた」

JR大阪駅北側にある大阪都心最後の一等地「うめきた」の★2期プロジェクトが本格始動した。JR東海道線支線の地中化や新駅整備により、関西国際空港からのアクセス改善でインバウンド効果が期待されると同時に、緑地化や先端産業の集積が図られ、2022年ごろには“常識を覆す街”が誕生。関西の中枢拠点として「キタ」がアジアのゲートウエー機能を担う。2期プロジェクトのテーマは「みどりとイノベーションの融合拠点」。府、市や経済団体などで構成する「うめきた2期区域まちづくり検討会」は、本年度中に2期エリアへ集積させる分野を固め、来年度以降に開発を担う民間事業者を募集する方針だ。「みどり―」は2期プロジェクトを象徴するキーワード。都市公園を含む全体で約8ヘクタールを緑化するが、単なる緑地公園ではなく「世界に比類なき魅力を備え、資本や人材を呼び込む“磁場”にする」ことが目的。医療や環境など成長分野の産業創出を核としたイノベーションにも注力し、米国の「シリコンバレー」やオランダの「フードバレー」のような産業集積をめざす。グランフロント開業後、うめきたエリアには2年間で延べ1億人もの人々を呼び込んだ。同市うめきた企画担当課は「関西各地から集まりやすく『地の利』がある。官民で掘り起こした新たな資源を2期整備でも発展させる」と意気込む。道路などのインフラ整備を担当するUR都市機構は昨年10月、鉄道・運輸機構と用地約14ヘクタールの売買契約を締結。今年に入り、同市などが具体的なまちづくりに先駆けて基盤整備事業に着手した。事業の柱は、エリア西側を縦断するJR東海道線支線の地下化と「うめきた新駅」(仮称)の設置だ。地域を分断する支線の地下化で周辺部と一体となった開発が可能になり、関空から訪日外国人客らを呼び込む新たな流れが形成される。現在、関空特急「はるか」や和歌山方面への特急「くろしお」は同支線を走り、JR大阪駅を迂回(うかい)する。新たな地下線は同支線より南側に配置され、新駅は大阪駅西側地下に隣接して建設。特急に加え、新大阪方面からの通勤列車の乗り入れも想定される。JR西は「新駅設置で関空方面とのアクセスが向上し、玄関口としての機能が強化される。うめきたエリアの強みになる」と期待を込める。地盤沈下が叫ばれている大阪の経済界は、2期プロジェクトを「飛躍の契機」にしたい考え。関西経済連合会の福沢義隆産業部副参与(43)は、中国経済の不安定感を引き合いに「関西経済の状況は予断を許さない。新産業の創出という開発方針に大きく期待している」と指摘。その上で「うめきたは東京に並び立つための目玉。大阪の存在感を高めるなら現状のままでは駄目だ」と言い切る。一方、開発を担う民間事業者には、大阪の潜在能力を引き出すアイデアが求められる。大阪府立大特別教授の★橋爪紳也氏(55)は「都市は絶えず時代に応じた新陳代謝が必要。うめきたはそのポテンシャルがある場所だ。意欲的で挑戦的な案を出してほしい」と期待を寄せる。うめきた2期プロジェクト/梅田貨物駅跡地を中心とした約24ヘクタールの敷地に、緑地公園と融合したイノベーションの拠点施設を整備する。総事業費は約1150億円。都市公園(4.5ヘクタール)を含む16.2ヘクタールの再開発を民間事業者が担う。JR東海道線支線を地下化(延長2.4キロ)して2022年度には新駅が開業し、26年度までにはエリア全体の整備が完了する。★1期プロジェクトでは、グランフロント大阪が13年4月に開業した。

 

・・・そこで、「キタ」の変化・変革をキャッチするために、新たな気分・視点で「キタ」を散策していきたいと考えています。まず話題の多い「ブリーゼ」から、

 

 

《BREEZE BREEZE(ブリーゼブリーゼ)》

530-0001大阪市北区梅田2-4-9/06-6341-3005

http://www.breeze-breeze.jp/

前身は、1952年に竣工した産経新聞大阪本社の社屋「産経会館」であり、これがのちの「大阪サンケイビル」となった。同ビルは産経新聞の社屋のほか、ラジオ大阪本社・スタジオ(1993大阪市港区ORC200に移転)、コンサートや演劇に幅広く使われた「サンケイホール」も併設していた。その後、施設の老朽化が進んだことで、湊町に竣工した「難波サンケイビル」に産経新聞大阪本社を移転させ、島津ビルと一体となって再開発を進めることになった。2005年に閉鎖・解体され、延べ半世紀にわたる「大阪サンケイビル」の歴史は一旦幕を下ろした。大阪サンケイビルおよび隣接する島津ビルを建て替える「西梅田プロジェクト」により、総事業費約270億円をかけて建設された。2006年(平成18年)3月から建設が始まり、2008年(平成20年)7月31日に完成した。建築デザインはドイツ人建築家★クリストフ・インゲンホーフェン、照明デザインは石井幹子、施工は鹿島建設株式会社が担当した。

 

■オオサカガーデンシティの地下通路「ガーデンアベニュー」と直結しており、各駅から地上に出ることなくブリーゼタワーへ入館できる。

http://www.breeze-breeze.jp/whatsnew/2016/04/004882.html

ブリーゼタワー地下連絡通路のアートワークを手掛けた★野老(ところ)朝雄氏のデザインが2020年東京オリンピックのエンブレムに選ばれました。野老朝雄氏は2008年、ブリーゼタワー地下1階連絡通路の床面に『Piecing Pieces Passage』(約120平米)のアートワークを作成。かつての水の都が次第に埋め立てられ、現代都市として変貌を遂げた西梅田エリア。この場所の地下道に、まるでその水の遺跡を掘り起こしたかのように力強く水流を刻みつける〝トコロ唐草″が幻想的な導入空間を演出し、ブリーゼタワーへと人々を迎え入れます。この限られた地下のスペースをキャンバスに、野老氏はたった1つのピースを自在に綾なすことで、流れゆく水の多様な連なりを見事に描きだしています。『Piecing Pieces Passage』と名付けられたこの作品は、わずか15秒で通過してしまう通路を、水の流れに背を押されて進むような伸びやかさのある、時間の流れの感覚が、麻痺する異次元のような特別な空間に変えています。足元に現れる野老氏作品特有の連続、反復、無限の広がりが、通過するその瞬間に人の視覚に作用し、日常の感覚を少しずらします。通りゆく人は『無意識の意識』に誘われ、導かれ、足を止めるでしょう。このアートによる不思議で特別な感覚を、ぜひご体験ください。

 

・・・楽しみにしている「東京オリンピック」ですが、なかなかスンナリいかないのが残念です。しかし、このように大阪の街をデザインしてくださっている方の作品が選ばれたのですから、うれしいニュースでもありました。

 

 

★「ブリCH(ブリチャン)」

http://www.breeze-breeze.jp/info/burich.html

実際に「ブリーゼブリーゼ」の中に存在する身長12mのマリオネットです。これまでもステキな出会いを求めて世界を旅してきたようですが、最後にたどりついたのが西梅田にある「ブリーゼブリーゼ」だったのです。 現在はブリーゼブリーゼを離れ、世界中をぐるぐる気まま旅に出かけています。また、ブリCHがいない間は★「メディアコート」にて様々なイベントを開催しますので、ブリーゼブリーゼに遊びにきてください。

 

・・・巷の噂では「世界旅」ではなく、「お蔵入り」しているらしい。様々なイベント(経済効果)を優先させたとの話もあったり、とにかく気長にもどってくることを期待して待つことにしましょう。ベビー「ブリチャン」は地階にいますので、今はそれでガマンするしかないですね。

 

★ブリーゼブリーゼの″刺激とやすらぎ"を体感できる ACTIVE/RELAXなアート作品の数々。

http://www.breeze-breeze.jp/facilities.html

■6階の壁画アートは、作家自身が大阪の街を歩き、道行く人に聞いて感じた「大阪の今」と「それを取り巻く世界」をドローイングしたもの。ダイナミックかつ綿密な、まさに圧巻のアートワークです。作家(高橋信雅)

 

 

■1~6階を貫く開放感溢れる吹き抜けには、光と色彩のアートが壁一面に施されています。色とりどりの葉がそよぎ、舞を躍っているかのような、広大に広がる色鮮やかな森の空間のイメージです。作家(曽谷朝絵)

 

・・・HPに掲載されていないアートもありました。

 

■「オフィス」10F~32F

http://www.breeze-tower.jp/office_tower.html

各階へは1階★専用エントランスからアクセスします。1フロア約400坪の広さは、大阪北エリアにおいても屈指。エレベーターなどの共有設備が集まるコアをフロアの左右に配して、見通しのよい執務空間を確保しました。

「意心帰」作:安田侃

 

 

★「サンケイホールブリーゼ」ブリーゼタワー7~8階/06-6341-8888

http://www.sankeihallbreeze.com/

ブリーゼとは「そよ風」のこと。このホールから、新しい時代の文化・芸術のここちよい風が立つ、そんな想いが、この名前には込められています。★1952年に開場し、大阪の劇場文化の基礎を創ったサンケイホールのDNAを受け継ぎつつ、次世代のエンターテインメントを生み育てていこうという、文化創業の意欲をもつホール。50年を闘った自負と、ニューカマーとしての熱意をベースに、新たな大阪のシアターカルチャーを創造したいと考えています。

【クリストフ・インゲンホーフェン】

http://www.ingenhovenarchitects.com/

1960年、ドイツ生まれ。タワーの外観デザインとともにホールも設計。"Black as a neutral colour"との考えから、ブラックボックスを提案。

 

■「サンケイホールブリーゼ」ロビー、チケットカウンター

http://www.sankeihallbreeze.com/

「レベッカ」作:オシップ・ザッキン

「コンポジション」作:ウンベルト・マストロヤンニ

 

 

・・・これまで気づかなかった多くの「キタ・アート」に出会い、さらに散策の気分は上々です。