葛城アート(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

すくらんぶるアートヴィレッジ

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

・・・「葛城アート」初日、あいにく雨が降ったりやんだりの不安定な一日でした。まずは、曼荼羅堂(本堂)へ。

 

 

http://www.taimadera.org/guide/2/index.html

當麻寺の中心に残る伽藍堂塔のうち、曼荼羅堂(本堂)、金堂、講堂の3カ所が公開されています。曼荼羅堂では、當麻曼荼羅がご本尊として国宝の厨子に納められています。お堂の内陣は天平時代の様式をそのまま残し、そのお堂を取り込む形で永暦年間(平安の末)に外陣等が拡張されました。ご本尊として★當麻曼荼羅が巨大な厨子(国宝・天平時代)の中に収められ、源頼朝寄進の須弥壇(国宝・鎌倉時代)上に安置されています。その他、十一面観音立像(弘仁時代)、来迎阿弥陀如来立像(県文)、弘法大師三尊張壁、役行者三尊坐像、中将姫坐像などが拝観できます。

 

《参考》當麻曼荼羅完成1250年記念特別展「當麻寺~極楽浄土へのあこがれ」

平成25年4月6日(土)~6月2日(日)於:奈良国立博物館

http://prmagazine.bunka.go.jp/pr/publish/bunkachou_geppou/2013_04/event_03/event_03.html

當麻寺(奈良県葛城市)は二つのピークを持つ山・二上山東麓に位置する寺院です。本尊はその名も「當麻曼荼羅」。阿弥陀如来の極楽浄土をあらわす約4m四方の巨大な掛幅です。この曼荼羅は、天平宝字7年(763)、一人の高貴な女性(中将姫)の極楽往生を願う思いによって織りあらわされた奇跡の曼荼羅として知られ、信仰され続けてきました。本展ではこの曼荼羅を30年ぶりに公開します。本展はこの「當麻曼荼羅」とともに極楽浄土信仰の聖地となっていった當麻寺の信仰の歴史をたどり、1300年以上の歴史を持つ當麻寺の奥深い魅力に迫ります。寺宝に関連資料を加えて開催する史上初の「當麻寺」展にご期待ください。

★国宝「綴織當麻曼荼羅」展示:4/6~14、4/23~5/6

1000年以上の間、根本の本尊として當麻寺の信仰を支えてきた曼荼羅です。この曼荼羅は鎌倉時代以降、以下の二つの価値から重要な信仰対象となり寺内外で転写が繰り返されました。第一に、天平宝字7年(763)、極楽往生を願った貴族の娘(中将姫)の願いに応じ、阿弥陀如来や観音菩薩の化身の力によって蓮糸を用いて織り表されたという、いわば奇跡の曼荼羅としての価値です。第二に浄土経典『観無量寿経』を絵解きする変相図としての価値があります。鎌倉時代から教団化した浄土宗の一門は、當麻曼荼羅の画面構成が、浄土宗が祖師と崇める唐僧善導の同経解釈によることを重視しました。この二つの価値によって當麻曼荼羅は世に知られ、転写が行われ続けたといえます。 その整然とした画面構成や文様パターン、尊像の表情等から図様成立時期は伝説に違わぬ8世紀頃と考えられますが、昭和に入って行われた細密な調査と学術的検討により、本図は蓮糸ではなく絹糸で「綴織」という技法によって絵画的図様が織り表されたものであることが明らかとなりました。他に例を見ない緻密で高度な綴織技術から中国・唐での製作と考える説も強く、當麻寺へ安置された経緯についても諸説が提示されています。こうした作品としての貴重さのみならず、伝説とともに長く信仰され続けてきたかけがえの無い存在として、確固たる位置を占める国宝です。

れます。

★重要文化財「當麻曼荼羅(文亀本)」展示:4/16~21、5/21~6/2

綴織當麻曼荼羅の図様を写した同じ大きさの絵画です。當麻寺では鎌倉時代にも1度同寸の模写が製作されましたが(建保本)、その建保本をもとに製作されたものです。旧軸木に記された銘文によれば、尼僧の発願により明応2年(1493)に画絹が織られ、同4年に南都絵所芝座の法橋慶舜が描きはじめ、文亀3年(1503)に京都へ運ばれ後柏原天皇が銘文を書き加えた後、永正2年(1505)に完成したといいます。完成後は興福寺で供養ののち當麻寺に納められました。 長らく根本曼荼羅にかわって當麻寺本堂厨子内に本尊として懸けられていましたが、近年本格修理が行われました。おそらく本展が最初で最後の寺外での公開となります。

 

・・・その本堂に平山郁夫さん・森村泰昌さんの作品が展示されています。

 

 

《参考》三輪明神「大神神社」宝物収蔵庫

宝物収蔵庫は、国の重要文化財を始め数々の文化財指定品や祭祀遺物等を保存し、一般の展覧に供するための施設です。三輪山麓の古代祭祀遺跡から見つかった考古遺物、国の重要文化財に指定された木楯、県の指定文化財の御神像をはじめ古鏡、古絵図など伝世の神宝類など多数の宝物が納められており、社蔵品の中には三輪山信仰の特異性を示すものも少なからずあり、大和の文化発祥地である古都三輪を知る上で最適な資料になっています。展示品は古代祭祀関係の考古遺物・伝世の神宝類・神宮寺関係文書・神宮下賜の御神宝・奉納美術品などに分けられ、特に古代祭祀遺跡の出土品がおびただしく収蔵されています。近現代の美術品の中に、堂本印象さんや★平山郁夫さんの作品「神の山=三輪山の月」があります。

《おまけ》桜井市民会館ホールの緞帳の図柄は三輪山と大神神社(三輪明神)、作者は平山郁夫さんです。

 

 

《重文「中之坊書院」特別公開》 平成28年9/28~11/30

http://www.taimadera.org/news/event02.html

中之坊書院(桃山~江戸時代初期:重要文化財)の内陣を特別公開いたします。通常はお通りいただけない「鷺の間」「鶴の間」にお入りいただけるほか、14枚の襖絵(曽我二直庵筆)の特別公開、そして庭園香藕園(史蹟・名勝)を書院の縁や茶室「丸窓席」の大円窓から鑑賞していただける稀有の機会です。中之坊庭園「香藕園」は片桐石州が改修した大和屈指の名園です。心字池の周りに飛び石を配し、散策して愉しむ「回遊式庭園」として設計されていますが、実は石州は、後西天皇が書院および茶室から庭園を眺められることを予想し、それぞれの景観を計算して「観賞式庭園」の要素を同時に持たせたのです。当園は風流大名として知られた石州の、巧みな構図による会心の作です。通常は回遊式として愉しんでいただいている「香藕園」ですが、今回は「観賞式庭園」と言うもう一つの顔をお楽しみ下さい。

★中之坊書院の屋根はこけら葺きの風情のあるものですが、耐久性に乏しく、およそ15年に一度、葺き替えを行わなければなりません。前回の屋根替えは平成12年に行いましたが、すでに雨漏りが深刻化しており、少しでも早い修理が望まれています。現在は、防水シートで屋根を覆い、本修理の順番を待っているところです。屋根の葺き替えには多額の費用が必要となり、皆さまからのご浄財を募っております。なにとぞご協力をお願い申し上げます。「一字写経」にご参加ください(1口1000円)中之坊書院、写佛道場、霊宝殿の3カ所に一字写経所を設けております。1口1000円のご浄財で一文字ずつのお写経にご参加ください。ご浄書頂いた写経帖は★霊宝殿に納められます。

 

 

・・・「一字写経」に参加させていただき、「へび」や「カエル」とも出会いました。撮影は禁止されていますが、お庭からかろうじて「自作」を確認することもできました。展示スタッフのご厚意もあって、茶室内に床置きで展示していただいており、当初の念願もかなえられました。

 

 

・・・初日の見学を終えて、自宅にもどって夕刻、事務局より「優秀賞」の連絡を受けました。ありがたいことです。