・・・「探偵アートスクープ」のきっかけとなった、栄えある第1回「大阪市都市環境アメニティ賞」1990(平成2年10月)受賞作品「地球樹GLOBE TREE」。
《現・サンビル備後町》
541-0051大阪市中央区備後町3-3-3
フジイグループ・ビル(当時)の改築記念。球状の葉の部分は直径3m、幹の高さ2mの全長5m、1500枚のメタルリーフが使用されている。それは大陸と海を表しており、日本(OSAKA)の位置には金色に輝く鳥が羽を休ませている。その鳥が毎時00分、15分、30分、45分と15分毎に3分間さえずりを聞かせてくれ、ビジネス街・大阪本町に潤いと安らぎを与え続けています。昼間は太陽の光を浴びて輝き、夜になるとライトアップされる。
・・・探して探して、やっと「坂根進」さんの作品であることをつきとめる。アート・ディレクターであり、「サントリー」そして「サン・アド」で活躍されていたことを知る。しかし、縁の下の力持ちで、前面に出ての仕事や作品をなかなか見つけることができない。
【坂根進】(1931~1998)
昭和後期~平成時代のアートディレクター。1931(昭和6)年8月28日島根県松江市生まれ。昭和29年寿屋(現サントリー)にはいり、開高健らと「洋酒天国」を編集。39年サン・アド、のち坂根企画を設立。本田技研工業やソニーの広告、大阪万博、つくば科学万博などのパビリオンの企画を手がける。平成10年12月21日死去。67歳。鳥取県出身。松江高卒。編著に「トリス広告25年史」。
・・・ようやく、追悼集「坂根進・想」(非売品)を入手することができ、その偉大さにふれることができた。もっと多くの人に伝えなければ、とりわけ若い方々に知ってほしいと想う。
《2000「坂根進・想」》
坂根進さんを偲ぶ会編/奈良原一高・福田繁雄・柳原良平ほか
坂根進の訃報から一周忌、葛西薫、田中一光ら十余名の有志を集う「坂根進さんを偲ぶ会」が出版した一冊。サン・アドをはじめ各界のディレクター、イラストレーター、写真家から寄せられた追悼文をまとめている。寄稿者に青葉益輝、天野祐吉、入沢康夫、葛西薫、勝井三雄、黒田征太郎、杉本貴志、瀬木慎一、田中一光、土屋耕一、永井一正、奈良原一高、西尾忠久、羽原肅郎、早川良雄、福田繁雄、増田正、矢口純、柳原良平、山本博、和田誠など。生前最後のエッセイとなった、坂根進の「奇妙な時代」を収録。★表紙版画「18歳の自画像」1950作。
・・・「サンアド」関係書籍もあわせて、大阪府立大学「I-site(アイサイト)なんば」まちライブラリーに寄贈するのがふさわしいと想う。
・・・すごいメンバーです。
・・・すごい会社です。「地球樹」といっしょに記念撮影をしてから、大阪府立大学「まちライブラリー」に持っていくことにします。