《ク・ビレ邸》
559-0011大阪市住之江区北加賀屋2-8-8
北加賀屋エリアを創造性あふれる魅力的なまちに変えていく試みとして、「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想(以下、KVC)」が提唱され、そのプロジェクトのインフォメーションセンターとして、アート・プロジェクト集団「鞦韆舘(しゅうせんかん)」のプランによりオープンしたのが「ク・ビレ邸」です。空家や廃工場をアーティストやクリエイターの活動拠点としてリノベーションが進む中、アーティストやクリエイターが増加する中、同構想の詳細を紹介し、最新情報を発信していく施設として、大いに注目を集めています。また邸内では、現代アートの作品展示をはじめ音楽ライブ、トークイベント、ダンスのショーイングなど、時代のエネルギーを発信するさまざまなイベントを開催。バー・タイムは、アーティストやクリエイターと地域住民との交流の場にもなっています。
《Air Osaka hostel》
559-0011大阪市住之江区北加賀屋2-9-19/06-6606-8083
エア大阪ホステルは、もともとアーティストやクリエイターの方が住むシェアハウスでした。その建物をリニューアルし、旅行者や、バックパッカーの方々などにお楽しみ頂けるよう、宿泊施設(ホステル/ゲストハウス)として運営しています。ホステル全体にアート作品や、不思議な仕掛けなどが散りばめられた作りとなっており、ただ宿泊するだけでなく、遊び心のある、オモシロいホステルとしてもお楽しみいただければ幸いです。定期的に様々なアーティストとのコラボレーション展覧会、演奏会等も開催しておりますので是非足を運んでみてください。
2015年3月末をもちまして、2008年から運営して参りましたArtist In Residence 大阪(AIR大阪(アーティスト専用宿泊施設))は運営主の変更に伴い、閉館いたします。(閉館にともない、AIR大阪のHPは閉鎖しております。)2015年4月より“AIR大阪Hostel”(ゲストハウス)として個人営業主さんが運営され引き続きご利用いただけますので、何卒よろしくお願いもうしあげます。また、今後もクリエイティブセンター大阪の関連施設として継続いたしますので、重ねてよろしくお願いもうしあげます。
《クリエイティブセンター大阪 (CCO)複合アートスペース》
559-0011大阪市住之江区北加賀屋4-1-55名村造船所旧大阪工場跡地
近代化産業遺産「名村造船所大阪工場跡地」に残る建物を改装し、舞台芸術や展示のための機能を備えた創造スペース。敷地面積約4万㎡というスケールを生かした活動が行われている。
★2011「名村造船所創業100周年記念展示室」
http://www.namura.co.jp/index.html
100周年記念社史「名村造船所百年史・存在感」より
参考:http://murrari.hatenablog.com/
1950年9月初旬、ジェーン台風が西日本をおそい、徳島から淡路島、神戸を縦断して大きな被害をもたらした。この台風は最大風速50m/秒という風台風で、大阪湾岸は強風が吹き荒れ、それとともに高潮が発生して、被害が拡大した。当社工場でも木造艤装工場はじめ5棟が倒壊し、その他建物20棟、船渠、コンクリート塀なども損傷した。また浸水被害も、機械装置、工器具備品の損傷、在庫品の流出、廃棄などきわめて大きく、これらの復旧修繕費、在庫品の損害は総額929万2,000円に達した。さらに、台風通過時より長期間にわたり、電源の壊滅、船渠ポンプ室の浸水などで工場が長期間機能停止状態となるなど、ダメージは深かった。
《参考》メセナアワード 2011「メセナ大賞」千島土地(株)
http://www.mecenat.or.jp/ja/award/post/awards2011/
大阪・北加賀屋、かつて造船業で栄えたまちは、1980年代から船舶の大型化などに伴い造船所が次々と移転。大阪湾河口の木津川沿いには、休眠した工場跡が幾つも並ぶ。そのうちの一つ、名村造船所大阪工場跡地をアートスペース「クリエイティブセンター大阪(CCO)」として蘇らせたのが、千島土地である。まもなく株式会社設立100年を迎える不動産賃貸事業者で、大阪を中心に約33万坪もの土地を所有する。北加賀屋エリアで工場が撤退し、住人も減少する中、名村造船所から借地返還された約4万2,000㎡の敷地に残されたドック(船渠)や工場建物をアートの創造の場として提供し、まちの活気を取り戻そうとのねらいだ。
「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」~創造的なまちづくりへの挑戦
2004年の「NAMURA ART MEETING」を皮切りに、ジャンルを問わず多くのアーティストが集い、広大な空間だからこそ制作可能な作品も生み出されていく。さらに09年からは、CCOの周辺で同社が所有する不動産にアート関係者を誘致し、滞在制作や発表の拠点として活用してもらう「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を打ち出した。古いアパートや空き家、店舗だった建物を、借主であるアート関係者がリノベーションし、ギャラリーやレジデンス等に使用。長屋を改装したインフォメーションセンター「ク・ビレ邸」等、現在約20軒のアートスペースが点在し、若手アーティストやクリエイターが活動を展開している。産業が衰退し高齢化が進むまちをアートの力で活性化する。文化による地域創造の好事例ではなかろうか。