・・・7月の第3月曜日「海の日」、暑い夏だからこそ行ってきました。
《海の日》7月の第3月曜日
1995年(平成7年)に制定され、1996年(平成8年)から施行された日本の国民の祝日の一つである。制定当初は7月20日だった。2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、7月の第3月曜日となった。ただし、初年度の2003年は偶然7月21日になったため、振替休日と重なった。
国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条では、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としている。国土交通省の文書の記述などによると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」という。2007年(平成19年)に制定された海洋基本法第13条は「国及び地方公共団体は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第2条に規定する海の日において、国民の間に広く海洋についての理解と関心を深めるような行事が実施されるよう努めなければならない」と海の日の行事について定めている。
《奈良県山の日・川の日》7月の第3月曜日
http://www.pref.nara.jp/14568.htm
海に面していない奈良県では、山と川が身近な自然であり、歴史と文化の源です。奈良県では、山と川の重要性や魅力について理解を深め、奈良の美しい山と川を次世代に残すことを目指して、国民の祝日「海の日」である7月の第3月曜日を「奈良県山の日・川の日」として条例で定めました。県民の民様のご協力を得ながら、この日の趣旨にふさわしい取組を県が率先して推進することにより、もって誇りと愛着を持てる奈良の美しい山と川を育み、次世代へ引き継いでいきたいと考えています。
【亀の瀬】
《国土交通省近畿地方整備局・大和川河川事務所》
https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/guide/landslide/index.html
★奈良県山の日・川の日
「亀の瀬地すべり見学会」/平成28年7月18日(月・祝)
《柏原市「文化財課」》
582-0015柏原市高井田1598-1(歴史資料館内)/072-976-3430
大和川が大和(奈良県)から河内(大阪府)へ流れ込むところに位置する渓谷。かつては、山桜や紅葉の名所として知られ、この地で詠まれた和歌が万葉集や古今和歌集などに多数収録されている。龍田越えのルートの一つとも考えられ、天皇の行幸などにも利用されたと思われる。他方、交通の難所でもあり、地すべりなどの災害の地でもある。亀の瀬地区の地すべりは数万年前から発生していたと考えられ、昭和初期に発生した地すべりの対策工事は、現在もなお続けられている。
★亀の瀬こぼればなし(1)(2)(3)(4)
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2015020800026/?doc_id=2702
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2015020800040/?doc_id=2705
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2015020800057/?doc_id=2706
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2015020800064/?doc_id=2707
★亀の瀬こぼればなし(5)~(8)
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/bunya/bunka_sports/more.p2.html?page=2
★亀の瀬こぼればなし(9)~(10)
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/bunya/bunka_sports/more.html?page=1
《王子町歴史資料室》
★亀の瀬荷継ぎ場跡
http://www.town.oji.nara.jp/history/kamenose.html
★亀の瀬地すべりの発生
http://www.town.oji.nara.jp/history/train4.html
【旧大阪鉄道亀瀬隧道】
https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/guide/landslide/enjoy/tunnel.html
80年ぶりに発見されたトンネルで、地すべりを体感しよう。亀の瀬では、昭和7年の地すべりにおいて圧壊したと思われていた旧大阪鉄道亀瀬隧道の遺構が、平成20年に発見されました。レンガ造りの隧道の奥には当時の地すべり崩落面が残っており、隧道とともに見学できます。
《NEWS》2009.12.11読売新聞より
80年前の「タイムトンネル」、大阪で発見
明治、大正に大阪―奈良間を結んだ大阪鉄道の路線で、1931、32年の大規模な地滑りですべて崩壊したとみられていたトンネル「亀ノ瀬隧道(ずいどう)」(大阪府柏原市)の一部がほぼ原形のまま見つかり、9日、報道各社に公開された。約80年前、土砂の下に消えた〈幻のトンネル〉に、関係者は「まさか当時のまま残っていたとは」と驚いている。トンネルは1892年、大和川右岸の生駒山地を貫いて建設された。昭和初期の地滑り後、出入り口が封鎖され、間もなく現場を迂回(うかい)する別の路線(現JR関西線)が建設された。見つかったアーチ状のトンネル内部はれんがで覆われ、幅3・3メートル、高さ4・6メートル。昨年、国土交通省が排水トンネルの敷設工事で周辺を掘削作業中、全長約500メートルのうち、66メートルが崩壊を免れているのを確認した。同市教委と国交省は、一般公開の方法を検討する。市教委の担当者は「約80年前の空気が詰まったまさにタイムトンネル」と話した。
・・・この辺りを通るたびに、見たい見たいという思いが募るばかりでした。とうとう、念願かなう日がやってきたのです。
《参考》亀の瀬トンネルを市文化財に指定
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2014091400463/?doc_id=2027
柏原市教育委員会は、このほど、同市峠の旧大阪鉄道亀の瀬トンネル(亀瀬隧道)を同市の文化財に指定することを決めた。明治25年(1892)に同トンネルが開通した日にちなみ、2013年2月2日付で指定する。(※1892年2月に亀ノ瀬トンネル=芝山トンネルと一本化の供用を開始、湊町 - 奈良間41.2kmを全通させた)亀の瀬トンネルは、大阪と奈良を結ぶ最初の鉄道として、大阪鉄道が敷設した関西本線のトンネル。河内堅上駅・三郷駅間の大和川北岸、大阪府柏原市峠、通称亀の瀬地区にあり、開通当時の延長は約450メートル、煉瓦積み構造で、断面は馬蹄形、高さ約4.8メートル、最大幅約4.3メートル。昭和6年(1931)から7年(1932)に同地区で発生した大規模な地すべりで崩壊したと思われていたが、平成20年11月、国土交通省による地すべり対策のための排水トンネルの工事中、奇跡的に崩壊を免れていた約60メートルの区間が、約80年ぶりに偶然発見された。今回、同市の文化財に指定するのは、このうち煉瓦積み構造がはっきりした形で認められるなど原形をとどめている約45メートルの範囲。同トンネルは、側壁がイギリス積み、天井のアーチ部分が長手積みと呼ばれる工法で煉瓦が積み上げられており、当時の鉄道トンネルの建築工法を知るうえでの貴重な資料。交通史や災害史を語るうえでも欠かせないことから、このほどの指定となった。同市の指定文化財は、史跡鳥坂寺跡出土「鳥坂寺(とさかでら)」銘墨書土器、江戸時代の大和川付替え工事などを記録した中家文書などに続いて、これで10件目となる。同区間の関西本線は、地すべり後の昭和7年末に大和川南岸に敷設しなおされており、同地区での地すべり対策工事は、昭和37年(1962)から国の直轄施工となって現在も続けられている。担当の同教育委員会文化財課では、「今後とも国土交通省など関係機関と連携しながら、将来に向かって保存するとともに可能な範囲で活用していきたい」などと話している。
・・・まずは、冷房のきいた「資料室」で「地すべり」について学習、というか休憩です。とにかく暑い日でした。