・・・久しぶりに守口市にある「かえる友の会」関西支部事務局へ。
★第3回「建築・土木技能体験フェア」
主催:一般社団法人大阪府建団連雇用推進研究会・建築産業専門団体近畿地区連合会
2016年07月15日(金)~7月16日(土)
https://www.facebook.com/events/1182010545160982/
大阪府建団連(北浦年一会長)と大阪府建団連雇用推進研究会(川口敦正会長)は、7月15、16の2日間、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地ハナミズキホールで「第3回建築・土木技能体験フェア(技フェスタ)2016」を開く。 同フェアは工科高校などの生徒や一般市民を対象に、専門工事業の仕事とものづくりの魅力、やりがいや楽しさを伝えるために実施するもので、近畿地方整備局、大阪労働局、大阪府、大阪市、日本建設業連合会関西支部などが後援する。入場無料。とび、型枠、鉄筋、左官、建築大工、塗装などの職種別に技を体験できるブースのほか、サンドアート(砂の彫刻)や★左官アートなどを展示。職人による技の披露や左官壁塗り大会などで優れた技能を目の当たりにできる。動物とのふれ合いコーナーやスタンプラリーなども用意し、家族連れでも楽しめる内容になっている。
・・・ひょんなつながりから「かえる友の会」として、★左官アートの依頼を受けることになり、その打ち合わせのため守口市まで来たのでした。
【花博記念公園「鶴見緑地」】
538-0036大阪市鶴見区緑地公園2-163/06-6911-8787
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000104194.html
http://www.tsurumi-ryokuchi.jp/
1972年4月、鶴見緑地として開園。1990年4月1日から9月30日まで開催された国際花と緑の博覧会(通称・花の万博、花博)のメイン会場となった。開催終了後、記念施設の咲くやこの花館、いのちの塔(展望塔)、陳列館ホール(大阪市立環境学習センター(通称・生き生き地球館))、水の館ホール(2010年に花の万博20周年を機に愛称をハナミズキホールと命名)、体育館である鶴見スポーツセンター、風車を残し、都市公園として再整備された。この時、公園名を正式名称の「鶴見緑地」から「花博記念公園鶴見緑地」と通称で呼ぶようになった。なお、風車は博覧会開催以前から存在したものである。
《咲くやこの花館》
熱帯から極地圏まで、世界各地のさまざまな植物、約2600種15,000株を展示している世界でも数少ない施設で、日本最大級の温室です。植物好きにはたまらない展示会や、見れば興味がわいてくるワクワク感いっぱいイベント、ワンランク上の講習会や特別展示などを随時行っています。時折催されるガーデンボランティアによるハワイフラワーツアーは、楽しいハワイのエピソードも満載の大人気ツアー。開催日はHPで告知していますので、要チェックです。
《ハナミズキホール(水の館ホール)》
花博の記憶を残す★磯崎新氏設計の斬新な建物の一角にあり、高さ11mの天井から差し込む光が心地良い人気のホール。面積約3000㎡、屋外の附属展示場との一体利用も可能で、展示会やイベント、コンサートなど、利用の幅が広く、多人数収容のイベントに最適です。これまで施設名として、正式名称である「水の館ホール」を使用しておりましたが、花の万博20周年を機に愛称を募集し、「ハナミズキホール」と名付けられました。
・・・これまで「咲くやこの花館」に行くことはありましたが、他の施設やイベントに参加したことはありませんでしたので、ちょうど良い機会となりました。今回依頼を受けた「左官アート」は、彫刻工法ではなくどちらかというと「フレスコ画」に近い制作です。締め切りもあったので、急いで2枚仕上げました。とても新鮮で、興味をもって左官アートについて調べてみました。
《参考1》「伊豆の長八美術館」
410-3611静岡県賀茂郡松崎町松崎23/0558-42-2540
http://www.izu-matsuzaki.com/publics/index/69/
「長八記念館」
410-3611静岡県賀茂郡松崎町松崎234-1/0558-42-0481
《鏝絵(こて絵)》大分県宇佐市安心院
http://www.ajimukk.com/kotee/index.html
こて絵は、左官が壁を塗るこてで絵を描いたもので、漆喰装飾の一技法。古くは高松塚古墳、法隆寺の金堂の壁画にあり歴史は古い。また天平年間の立体塑にも見られる。具体的には小さなこてを焼いて、それによって紙または板を焦がして描く。焼き絵、鉄筆ともいう。木で心柱を作り、その外側に荒土や白土にすさ糊を混ぜた材料で作るのがこて絵の源流。 漆喰は、貝殻と木炭を重ねて焼いた灰で作る。紀元前2世紀、空間を壁などで仕切るようになると、壁を塗ることが「免許制」となり始まった。更に戦国時代の築城ブームで草庵茶室などをこて絵で飾った。武家社会となり、武士が築城するようになると、免許制が改正され家の中にも壁を作るようになる。漆喰は江戸時代に出火対策として幕府が奨励した。塗り籠め造りの建物が庶民に評価された。土の中に藁を入れるのは、燕の巣を見て、強度を保つため藁を入れるようになったとも言われているが定かではない。江戸時代中期から徐々に盛んになり、静岡県松崎町出身の名工、入江長八がこて絵として芸術の域にまで昇華させたが、戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少。一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。長八の故郷の松崎町では1984年に長八美術館が開館し、松崎町では毎年「全国漆喰鏝絵コンクール」が開催されている。
《参考2》左官:挾土秀平
1962年岐阜県高山市生まれ。1983年技能五輪全国大会優勝。1984年同世界大会出場。2001年「職人社秀平組」を設立。土にこだわる壁づくりをめざし、普段は、近代的な建築物や個人住宅、伝統的な土蔵や茶室の壁塗りを行う。天然の土と素材を使った塗り壁作りは、モダンかつ斬新でほかに類がなく、独自の世界を生み出し海外にも活躍の場を広げている。また左官だけにとどまらない空間や作品、デザインを数多く発表し、画廊・ギャラリーによる個展活動も含め幅広い活動を展開している。代表的な仕事は、「金沢黄金の蔵」「ザ・ペニンシュラ東京」「洞爺湖サミット」「氷雪の壁」「銀座和光ウインドーディスプレイ」「黒■の間」「アマン東京」「歓待の西洋室」「大河ドラマ真田丸」など多数。著書に『のたうつ者』(毎日新聞社)、壁と詩を綴った三部作『青と琥珀』(木耳社)、『ひりつく色』(清水弘文堂書房)、『ソリストの思考術挾土秀平の生きる力』(六耀社)。
ブログ『遠笛』は人気を博している。
http://blog.syuhei.jp/?cid=2197
大河ドラマ「真田丸」題字とオープニングの壁面は左官・挾土秀平さんの作です。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/interview/interview02.html
《参考3》鏝絵の仁五
870-0132大分県大分市千歳1887番地/鏝絵師:後藤五郎
《左官アート》(小坂左官工業)
http://www.kosakan.com/work/mortar.html
砂・細骨材、セメント、水を練り混ぜた建築材料(モルタル)によって作られる建築物の事で、モルタル造形を熟練した職人にしかできない「モルタルカービング」という彫刻工法を使い、表面の削りや質感などを加える技術です。欧州の庭に見られるレンガや石積み大理石など、日本ではあまり見られない高級な石材やアンティークなデザインの壁などを作り上げる技術で、施工には熟練の技術が必要となります。枕木や花置き場の白い石までも再現し、アンティークなエイジング塗装を加えることで、古いヨーロッパの街並の様な独特の世界観を作り出せます。
《美術工房アートワーク「ポットマン」》代表:冨永泰雄
環境芸術から建築芸術まで、空間および環境を考慮に入れた美術作品を制作しております。パブリックアート(モニュメント、フレスコリーフ、フレスコ画、壁画、ステンドグラス、彫刻)から個人邸、店舗などの小さな作品まで手掛けています。また、空間全体をデザインする、建築デザインも行っています。
http://www.artworkpotman.com/#!kamigata-ukiyoe/c13xt
設計デザインとして、2001年 ★「上方浮世絵館」(大阪ミナミ法善寺前)があります。