・・・「中央区役所」で、紹介が抜けていたことがあります。
《1989「新生」作:小田信夫》
1948大阪生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。「造形における具象的表現の可能性」をテーマに数々の彫刻作品を制作し、二科展においては文部科学大臣賞を獲得するなど受賞歴多数。大阪芸術大学教授。
ローマやエジプトの彫刻のように価値観が決定しているものがあります。また、現代アートのような流動的な価値観のものもあります。共通して大切なのが、いかに強い意志をもって作品が構成されているのか。
普遍的な美を追求するのもいいでしょう。斬新な作品に挑戦するのもいい。私は、揺るぎない意志があるか、その強い意志が作品の構成から感じられるのかを重視しています。ただ、個性を出そうとしないでください。個性というのは勝手に出てくるものなのです。そうして滲み出た個性を私は見たいのです。
・・・小田さんの作品は、公共庁舎をはじめ大阪の様々な場所に設置されており、ひょっとしたら、一番多く設置されている彫刻家ではないかとさえ思う。
【2010船場ミッドキューブ(SENBA MID CUBE)】設計:田中設計建築事務所
541-0057大阪市中央区北久宝寺町3-1-6
http://www.occpa.or.jp/ikou/machikado_M/machikado_M08.html
大阪を代表するメインストリート御堂筋から東へ少し入ると心が安らぐ街景色が広がります。ここ本町・船場界隈は古くからビジネスと暮らしが融合する大阪商人の街です。21世紀の今の時代になっても無機質な冷たいオフィス街ではなく、賑わいと人情味を感じさせてくれる「オシャレで活気溢れる大阪の街」です。この街の真ん中に誕生した船場ミッドキューブは、そんな大阪の町にふさわしい「仕事・集い・憩い・暮らし」を思う存分楽しめる生活環境と居住空間を提供いたします。緑がまぶしい久宝公園を庭に持つ贅沢な立地で、日々快適な暮らしを満喫していただけます。
このあたりは江戸時代の大坂城下町跡にあたる場所です。ビルの下で行った発掘調査では弥生時代末頃から現代に至るまで、長期にわたり人々が暮らしていたことがわかりました。見どころは、ビルの建築主と設計者がこだわった斬新な展示方法です。アクリルの板に遺物をはめ込み、宙に浮いたように見せています。また、埋まっていた状況をイメージして展示面を上下2段に分け、上段は江戸時代、下段は弥生時代から古墳時代の資料を展示しています。ちょっと変わったオシャレな展示、ぜひ一度、見学に出かけてみてください。
・・・このような展示・設置が、今後もっと広がることを期待します。
【真宗大谷派難波別院(南御堂)】
541-0056大阪市中央区久太郎町4-1-11/06-6251-5820
難波別院の前身、大谷本願寺は1598年(慶長3)に移転、建立された。1602年(慶長7)東本願寺として移転され、難波別院(南御堂)となる。しかし、昭和20年大阪空襲により焼失、昭和36年に現在の本堂が再建された。毎年南御堂盆踊りが開催されている。★松尾芭蕉終焉の地としても有名。
《松尾芭蕉句碑》
1694年(元禄7)10月、松尾芭蕉はその人生最後の旅路となった大阪で、体調を崩し、南御堂のそばにあったとされる花屋仁左衛門の貸座敷にて、51年の生涯に幕を下ろした。目前に迫る死を感じつつ「旅に病んで夢は枯野を かけ廻る」と詠んだ数日後のことだったとされている。南御堂の句碑の傍らには「芭蕉の木」が植えられ、夏場は大きな葉に碑が覆われている。また、南御堂の面している大通り、御堂筋を挟んだ向かい側の緑地帯には★「芭蕉終焉の地」と刻まれた碑も建てられている。
・・・南御堂・御堂筋そして松尾芭蕉、いい感じです。