《加賀屋新田会所・加賀屋緑地》
http://www.city.osaka.lg.jp/suminoe/page/0000066283.html
この周辺の地域は、延享2年(1745年)、加賀屋甚兵衛によって干拓が開始されました。この埋立ては、その後数回にわけて北へ北へと拡張されていきます。これらの民間資力による開拓事業は、幕府の崩壊で終りますが、その間の開拓総面積は、今日の大阪市域のほぼ3分の1にもあたるものです。なお当地の会所建築は宝暦4年(1754年)のことです。小堀遠州流の築山林泉回遊式庭園や数寄屋風の建物が一部現存し、大正時代に「愉園」と名づけられ大阪名園の一つになっています。平成13年12月11日には、大阪市有形文化財・史跡に指定されています。
・・・加賀屋新田については、ずいぶん前に紹介したところですが、近年、この地域は新しい「アート」で注目されるようになってきました。
《おおさか創造千島財団》(千島土地株式会社)
559-0011大阪市住之江区北加賀屋2-11-8千島ビル4階/06-6681-7806
http://www.chishimatochi.info/found/
大阪で行われる芸術・文化活動の支援と、創造活動拠点の提供を通じて、関西の芸術文化の発展に寄与するとともに、地域の新たな価値を創造し、創造的かつ文化的に多様な地域社会を創出することを目的として設立されました。
《クリエイティブセンター大阪》(略称:C.C.O)
559-0011大阪市住之江区北加賀屋4-1-55名村造船所大阪工場跡地/06-4702-7085
大阪住之江区にあるアート複合スペースです。平成19年、名村造船所跡地は経済産業省の文化遺産に認定されました。
《すみのえアートフェスタ2012》
http://www.city.osaka.lg.jp/suminoe/page/0000183108.html
近代化産業遺産に認定された名村造船所大阪工場跡地を中心に、新たな文化発信の拠点に生まれ変わっている北加賀屋で楽しい一日を。
《すみのえアート・ビート2015》
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/suminoe/0000325049.html
《ARTCOMPLEX》
アートコンプレックスは、「アートを切り口に、新しい価値観を創造する」をコンセプトに活動しています。劇場運営・技術スタッフの派遣を主軸とし、アーティストの表現活動をサポートすると共に、自らもイベントの企画・運営を行っております。創造の楽しさ・素晴らしさをより多くの人々に認知して頂けるよう、今後とも様々な試みに取り組んで参ります。
《北加賀屋みんなのうえん》
559-0011大阪市住之江区北加賀屋2-10-21/06-6654-8830
●第1農園
2012年夏からはじまった、広さ150㎡の1つ目の農園です。土づくりからスタートし、みんなで少しずつ良い環境をつくりあげてきました。建築家と一緒につくった農具倉庫や、みんなで選んだシンボルツリーのレモンの木があります。
●第2農園
北加賀屋の奥まった区画にぽっかりと空いた遊休地を開墾してつくった500㎡の広い農園。雑草抜き、ゴミ拾いなど、本当のゼロからみんなで土地を拓いてきました。自由に使えるキッチンとサロンが併設されています。
●キッチン・サロンスペース
第2農園に隣接した空き住戸を改修してつくった、キッチン付きサロンスペース。メンバー同士のミーティングや、収穫物を料理してパーティーをしたり、イベントを開催することもできます。設計:dot architects
【Parabolic Farm】
アーティスト★國府理さんによる空中庭園の作品。「《Parabolic Farm》はパラボラアンテナのように、そらに向けて広げた大きなお皿でいろんなものを受け取ります。まちの真ん中の農園に出現する、少しだけ高いところに浮かんだ地面は、みんなの思いを受け取って育っていく、農園の中のもうひとつの特別な農園です。」(國府理)
制作:國府理/時期:2013年 10月
1970年京都府生まれ。 ★2014年4月 死去。
國府氏の作品で唯一公共的に設置され管理されている「Parabolic Farm」は、みんなのうえんのランドマーク的な存在として多くの人に愛されている。2014年10月にはみんなのうえんスタジオにて、「國府理追悼展 Parabolc Farm」を開催。また、FABLAB Kitakagayaと北加賀屋みんなのうえんの3者の共同作品として移動式農作業用椅子「みんなカーゴ」がある。
■作家プロフィール
1994年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。空想上の世界に出てきそうな不思議な発明、近未来的な乗り物やロボットをモチーフに自ら工作機械を駆使して作品を制作、発表する。特に近年は自動車やパラボラアンテナに植物を自生させる機能を持った装置としての作品を展開し、科学やテクノロジーがもたらす輝かしい未来だけでなく、その先に起こり得る破壊や退廃した世界観をも想起させ、人と自然の関係性を問いかける。
《NEWS》2016.2.22アートアニュアルオンラインより
國府理3回忌でその軌跡辿る展覧会、オマージュ「相対温室」開催
2016年3月7日(月)~5月9日(月)会場:東京都・東陽町GalleryA4
http://www.a-quad.jp/index.html
2014年4月29日に国際芸術センター青森において不慮の事故により逝去したアーティスト・國府理(1970~2014)。3回忌に当たる今年、その活動の軌跡を紹介する展覧会がギャラリーエークワッドで3月7日(月)より開催される。國府は1970年京都府生まれで京都市立芸術大学大学院を修了。関西を中心に個展を行うとともに、神戸ビエンナーレや六甲ミーツアートなどの芸術祭にも多数参加してきた。自動車や自転車、あるいはプロペラなど工業製品を扱った多くの作品を手掛ける一方で、その中に草木を植えたり水や水蒸気といった自然現象を取り込んで人工と自然を対比させ、その関係性そのものに作品の軸を置いてきた國府。今展では國府にとって最後の展覧会となった国際芸術センター青森で展示された《相対温室》をできるだけ忠実に再現展示するとともに、そのほかの作品やドローイング等も加えて構成。その世界観を追体験し、作品や思想を改めて俯瞰する。なお関連イベントとして、4月8日にヤノベケンジ、椹木野衣、豊永政史によるシンポジウムが東京・東陽町の竹中工務店東京本店で開催される。
・・・今後も、国府さんの息遣いを感じつつ、機会あるごとに「加賀屋」を訪問したいと思います。合掌