・・・森村さんに続いて、私が注目している現代大阪画壇の絵師は、
【YANOBE KENJI ART WORKS】
http://www.yanobe.com/index.html
【KENJI YANOBE Archive Project】
現代美術家・ヤノベケンジの公式アーカイブ・プロジェクトとして2005年より発足。初期作品から現在進行中のアートプロジェクトに至るまで、主たる記録写真や映像、ドローイングなどの画像収集・管理、および作家の展覧会制作や研究資料として外部へのデータ提供サポートも行っています。
1965年大阪生まれ。1991年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。1990年初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに実機能のある大型機械彫刻を制作。創作の原点は、幼少期に遊び場で過ごした大阪万博跡地「未来の廃墟」。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外で評価が高い。1997年より、放射線感知服《アトムスーツ》を身にまといチェルノブイリを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行。その後、21世紀の幕開けと共に、制作テーマを「リヴァイヴァル」へと移行し、近年では、腹話術人形《トらやん》の巨大ロボットや、2009年には「第五福竜丸」をモチーフとする船《ラッキードラゴン》を制作し、火や水を用いた壮大なパフォーマンスを展開するなど精力的に発表を続けている。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を国内外で巡回。2013年『瀬戸内国際芸術祭2013』、『あいちトリエンナーレ2013』に出展。
《ヤノベケンジより皆様へ》
http://ultrafactory.jp/blog/post_83.html
立ち上がる人々
震災直後に動揺し、情報を得ようと自宅にいる間はテレビに食いつき迂闊にも見続けてしまった。しばらくすると横にいた幼い息子がつぶやいた「こんな世界で生きているほうが良いの?」あわててテレビを消した。絶望の情報に押し流されている。確信した。今ここに芸術が必要か?の問いにはっきりと答えたい。今でこそ必要だ。と。絶望の嵐の中に敢然と足を踏ん張り、前を見据え立ち向かう力を芸術は与えてくれる。勇気と希望に溢れるクリエイティビティは生きることへの尊厳を意味する。私たちは芸術の機能に信頼と誇りを持って「生きつづけよう」と思える魂を育てなければならない。想像しよう。廃墟の向こうにあるそれぞれの理想郷を。そして、災害にあわれても生き抜こうと頑張っている方々、決死の覚悟で災害を食い止めようとしている方々、すべての人々に深い敬意を持って応援いたします。ウルトラファクトリーディレクター:ヤノベケンジ
《彫刻作品を設置(茨木市)》
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/shimin/bunka/menu/chokokusakuhin.html
彫刻設置事業では、より多くの人が集い、文化に親しめる憩いの場をつくることを目指して、野外彫刻を設置してまいりました。彫刻を設置することによって、市民の創作活動への意欲を活性化し、一層の文化振興につなげていきます。
★平成23年度設置作品
作品名「サン・チャイルド」作家:ヤノベケンジさん
設置場所:南茨木駅前ロータリー内
作品について/Sun Child(サン・チャイルド)は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災から再生、復興していく人々の心に大きな夢と希望と勇気を与えるモニュメントとして制作されました。高さ6.2mに及ぶこどもの像は、未来に向かって足を踏み出す姿を表現しています。傷つきながらも未来をしっかりと見つめ、力強く生き抜こうという再生へのメッセージがこめられています。
《NEWS》2012.6.22朝日新聞デジタルより
福島に未来見つめる子ども像を ヤノベケンジさんが計画
この夏、未来を見つめる巨大な子ども像を福島へ――。現代芸術家ヤノベケンジさん(46)が原発事故からの再生の願いを込めて作った像を、福島で公開する計画が進んでいる。悩みは輸送費などの資金難。1口1万円でサポーターを募っている。「サン・チャイルド」と名付けた像は高さ約6メートル。防護服に身を包む。でもヘルメットを脱ぎ、傷だらけの顔で空を仰ぐ。放射線量を測る胸のカウンターはゼロを指す。ヤノベさんは原子力や放射能を主題に、未来に警鐘を鳴らす作品を作ってきた。しかし東京電力福島第一原発の事故に、「現実がこうなった以上、同じように作っていてもしょうがない。恥ずかしいぐらいポジティブなものを作ってもいい」と思ったという。昨秋に完成。今は東京・夢の島の都立第五福竜丸展示館前に7月1日まで展示中だ。出展計画が進むのは、8月11日から福島空港を中心に開かれる「福島現代美術ビエンナーレ」。実行委員長の渡辺晃一・福島大絵画研究室准教授は「過去の出来事を風化させず、希望ある未来を語っていきたい」と言う。ヤノベさんは「ただ展示するよりも、多くの人に関わってもらうことが大事」と期待する。
《NEWS》2014.11.21神戸新聞NEXTより
大阪の工場跡地に巨大アート/ヤノベケンジさんらの作品8点
大阪市内の巨大な工場跡地で、美術家ヤノベケンジさん、やなぎみわさんら5作家の大型の現代アート8点を展示するイベント「オープン・ストレージ見せる収蔵庫」が21~24日に開催される。秘密基地のような刺激的な場から、新しい芸術を発信する。作品の保管場所を鑑賞などの目的で限定公開する試み。今回の会場は大阪市住之江区★北加賀屋5の鋼材加工工場・倉庫跡を活用した約千平方メートルの「MASK(メガ・アート・ストレージ・キタカガヤ)」。保管が困難な巨大アートを無償で保管・展示する施設で、★おおさか創造千島財団が所有する。今後、年1回程度の公開を目指すという。ヤノベさんは金属製の巨大ロボ「ジャイアント・トらやん」(高さ約7・2メートル)や、東日本大震災からの再生の象徴として制作した「サン・チャイルド」(同約6・2メートル)などを出品した。MASKについて「子どものころの、巨大なロボットを作れたら、秘密基地があれば、という夢がすべて実現している」と熱く語る。「アートは世界を変えていく武器」が持論のヤノベさん。サン・チャイルドを福島、モスクワ、イスラエルなど国内外で展示した。「ここは人間の想像力や夢が世の中をどう変えていくかを見られる数少ない場所。多くの人に見てもらいたい」やなぎさんは演劇上演のためにトレーラーを改造し、派手に電飾した「移動舞台車」を展示。久保田弘成さんは、廃船となったボート(長さ5・5メートル)が豪快に回転する作品「大阪廻船(かいせん)」を並べた。午後1~7時。入場無料。最終日午後3時から、ジャイアント・トらやんが炎を噴き出すパフォーマンスなどを披露予定。大阪市営地下鉄・北加賀屋駅から徒歩10分。同財団TEL06・6681・6170(会期中のみ)
・・・森村さんの映像作品は、北加賀屋「名村造船所跡地」で撮影制作されました。ヤノベケンジさんの巨大な作品は、北加賀屋「MASK(メガ・アート・ストレージ・キタカガヤ)」で展示保管されています。「おおさか創造千島財団」のバックアップによるものです。