続大学ミュージアム(66) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・JR「円町駅」からすぐのところに「花園大学」があります。2度目の訪問です。


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◆「花園大学」

604-8456京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1075-811-5181

http://www.hanazono.ac.jp/

花園大学は妙心寺山内に、今から140年前の明治年、明治維新にふさわしい子弟と新しい教育のために創建された般若林に始まった、臨済禅のこころを建学の精神とする学校です。その妙心寺は、本学の設立母体である臨済宗妙心寺派の大本山です。その開創は第95代の天皇、そして22歳で上皇となられた花園法皇が、ご自身の花園離宮を改めて禅寺となされたのに始まります。当時は鎌倉幕府が滅び室町幕府が起こる動乱期、いわゆる南北朝時代で、法皇は世相の混乱と人心の荒廃を深く憂えられ、仏教特に禅の道を大徳寺の開山大灯国師について学ばれます。そして、世の平安を願って禅寺開創を発願し、大灯国師のお指図の通り、開山を関山慧玄禅師、名を正法山妙心寺として1342年建立されました。


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以来600有余年、「報恩謝徳」、法皇の御こころざしは今日に至るまで綿々として伝わっております。明治5年に創立された「般若林」は、明治36年に花園学林と名を変えて現在に至っているのです。大学名「花園」はこの花園法皇の御こころざしを受け継いでいるのです。本学の理念は禅仏教の教えによる人格の陶冶を目的としています。臨済宗の宗祖臨済禅師が「無依の道人(むえのどうじん)」と言われるように、依るべきものをもたず、何ら外的条件に左右されない自立する力を涵養することを旨としています。それは難しいことではありません。一人の人間として自分の目で見、自分の耳で聞いて、自分のハダで感じて、自分の頭で考え、自分の手足で行動する。そのことなのです。今回の地震を含め、私たちを取り巻く現代社会はますます混迷の度合いを強めつつあり、今までに体験したことのない多くの問題や課題に至る所で直面します。このような時代であるからこそ、自立する力が必要ではないでしょうか。しかもそのことを、単なる頭の中の知識の獲得ではなく、あくまでも身体で覚えてもらうことが必要です。それは「坐禅」を通しての魂のふれあいに基づく一対一の直接的な人格教育の中で身に付くものなのです。坐禅はある意味で自分との戦いです。坐禅によって厳しい忍耐力と強い意志力を共に養って、自分に負けない自分を作り上げます。授業の中で坐禅を体験できるのも花園大学ならではであります。学生たちと一緒に坐る機会がありますが、皆それなりに一所懸命坐っています。昭和24(1949)年新制大学移行時は、仏教学部仏教学科のみの1学部1学科。昭和39(1964)年に仏教福祉学科を開設した。これは仏教精神に基づいた福祉理念を教授することを目的とし、来る高齢化社会に備え関西初の福祉系学科であった。昭和41(1966)年、仏教学部を文学部と改め、仏教学科、社会福祉学科、史学科、国文学科の1学部4学科体制となる。
 平成04(1992)年、福祉分野への高まるニーズを背景に社会福祉学科は社会福祉学部として独立し、2学部4学科体制となる。平成14(2002)年に社会福祉学部社会福祉学科から、受験生のニーズの高かった心理部門を特化し福祉心理学科を開設。2学部5学科体制となる。その後改組をくりかえし、2学部6学科と大学院という体制となって今日を迎えております。新しい学部学科を一から作ったものではなく、全て仏教学部仏教学科を基盤に、その中の特定分野を時代のニーズに即し特化・発展させたものである。このため、全ての学部学科において禅仏教の精神が根底にある。このことはディプロマポリシーにも表れ、全学部全学科に「禅に関する基本的な知識を身に付けた」の条文を記載している。


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◆【歴史博物館】◆

2000年(平成12)、かねてより待望されていた歴史博物館が本学に創設されました。本学の調査・研究活動によって蓄積された資料を広く公開し、大学教育および市民の皆さんの生涯学習に役立てることを目的としています。これからの大学の教育・研究活動は、広く社会に向かって貢献できるものでなくてはなりません。花園大学歴史博物館は、こうした「開かれた大学」の中核施設として、今後もさまざまな事業を行っていきたいと考えています。

武蔵野の禅刹平林寺―伝来の書画名宝展―

2015年9月24日(木)~1212日(土)

関東の名刹として名高い金鳳山平林寺(埼玉県新座市、臨済宗妙心寺派)。13万坪におよぶ境内林に囲まれた静寂な空間のなか、開山・石室善玖(直指見性禅師、1294~1389)をはじめ中興開山・鉄山宗鈍(霊光仏眼禅師、1532~1617)等の法灯が連綿と受け嗣がれています。また、広大な平林寺境内の景観は武蔵野の面影を今日にのこし、多くの人々に親しまれています。平林寺は、永和元年(1375)、大田備州沙弥蘊沢によって武蔵国騎西郡渋江郷金重村(現・埼玉県さいたま市岩槻区)に開創されました。寛文3年(1663)頃に檀越・松平信綱(1596~1662)の遺命のもと現在の野火止の地に移転し、関東における拠点寺院のひとつとして興隆します。本展覧会では、歴世住持および中興開基・大河内松平家の関係資料のほか、平林寺にゆかりある黄檗僧・独立性易(1596~1672)の品々や、松永安左エ門(耳庵、1875~1971)の遺愛品をご紹介します。また、平林寺の永い歴史のなかで蓄積された多彩な美術作品のうち、元時代に遡る中国絵画をはじめ中世絵画や近世の禅画などの優品の数々をとおして、武蔵野に華開いた禅文化の魅力に迫ります。

【平林寺】

352-0011埼玉県新座市野火止3-1-1048-477-1242

http://www.heirinji.or.jp/



・・・この後「平安京創生館」に向かいます。


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◆古典の日記念【京都市平安京創生館】◆

604-8401京都市中京区丸太町通七本松西入

京都市生涯学習総合センター京都アスニー1階075-812-7222

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/souseikan/

「平安京」は京都の礎。碁盤目状の町並みは平安京が今に活きている証拠です。京都は「平安京」を母体として幾多の災禍,戦乱を生き続け今日に及んでいます。1200年前のこの都市に想像を馳せるのは困難ですが大内裏(平安宮)の遺跡「造酒司(みきのつかさ)」跡地である京都アスニーにおいて今歴史をこえ平安京の全貌を復元しました。平安建都1200年を記念して制作された「平安京復元模型」は大内裏や社寺,貴族の邸宅などを精巧に復元し京都の礎となった平安京のまちの姿を一望することができます。皆様のご来館をお待ちしております。


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★「立命館大学が開発された『バーチャル平安京』を設置しています。平安京の全景図や建築物(朱雀門・羅城門・東寺・法勝寺等)を3D画像でご覧いただけます。平安京復元模型の見学と併せてご利用ください。