琳派(18) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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琳派400年記念「琳派イメージ」展

2015年10月9日(金)~11月23日(月・祝)


いめじ1


「琳派」という言葉をどこかで耳にしたことがあるでしょうか。「琳派」は、ごく近年になって使われはじめ、今は世間的に定着した言葉のようです。大正時代に美術史関係の人が創り出した言葉なので、昭和40年代の美術辞書にも解説されていません。『源氏物語』が千年にわたり親しまれてきたのに比べれば一般に馴染が少ないのも当然です。しかし、俵屋宗達(生没年不詳)の『風神雷神図』屏風は美術の教科書にも掲載され、多くの人が知っています。「琳派」とは、宗達から100年ほど後に絵師となった尾形光琳(1658~1716)の「琳」をとって名付けられた名称です。尾形家は俵屋宗達や本阿弥家と姻戚関係にあり、光琳は宗達の作品をよく学んでいます。『風神雷神図』屏風を手本に、光琳は同じ図柄の屏風絵を遺しており、「琳派」は、宗達から生まれたといってよいのです。この宗達と一緒にいろいろな仕事、例えば『嵯峨本』と呼ばれる謡本を遺したのが本阿弥光悦(1558~1637)です。光悦は元和元年(1615)に徳川家康から鷹峯の地を拝領し、光悦村という芸術村を開きましたが、今年平成27(2015)年はそれからちょうど400年の年に当たります。


いめじ2


「琳派」は「派」とついてはいますが、宗達から光琳の間が100年空いているように、流派として受け継がれてきた訳ではなく、先人の仕事を慕う作家達がそれぞれに私淑するという特殊な受け継がれ方をしてきました。しかし、他の流派が生き残れなかった一方で、「琳派」は現代に至るまで様々なジャンルで受け継がれています。それは、「琳派」が新鮮で、自由で、魅力的だったからと言えます。本展覧会は、その魅力に引き付けられて、近代から現代にかけての作家達が生み出した絵画、工芸、版画、ファッション、グラフィック等あわせて約80点の作品で「琳派」の広がりを紹介するものです。


いめじ3


・・・「紅葉」の岡崎公園を散策、「みやこめっせ」へ。


いめじ4


第16回A2クラフト作品展木彫りの鳥&日本画

2015年11月18日(水)~2015年11月24日(火)

606-8343京都市左京区岡崎成勝寺町9-1みやこめっせ美術工芸ギャラリー

A2クラフト教室の50名による約100点の制作作品の展示。リアルな木彫の鳥・ウッドバーニング画・模写・日本画等一年間の作品です。会場で、小鳥のブローチ作り(700円)ができます。


いめじ5


京都伝統産業ふれあい館ギャラリー企画展「西陣金襴展」

平成27年11月6日(金)~12月13日(日)

西陣産地は1200有余年の歴史を経て先染紋織物の産地として全世界に轟いておりその中でも金襴織物は西陣織の源泉であり真髄とされています。今回は、★琳派関連の表具作品や西陣金襴とドールとのコラボレーション作品織物に不可欠な道具等の展示を行います

・・・「琳派」と「朱の鳥居」そして「清水九兵衛の彫刻」、「いろとりどりの鳥」さらに「金襴緞子」、季節は「秋」・・・「紅葉」、どこまでも広がりつながる「琳派」。