【NEWS2】2015.11.3産経WESTより
1176段駆け上がれ、高層庁舎で階段マラソン参加者「足がぱんぱん」
大阪市住之江区にある高さ256メートルの大阪府咲洲庁舎で11月3日、非常階段1176段を駆け上がってタイムを競う「階段垂直マラソン」が開かれた。子どもから大人まで約260人が参加し、汗だくになりながら52階のゴールを目指した。大阪市などでつくる実行委員会によると、階段垂直マラソンは平成26年に始まり、今回で2回目。この日は「小・中・高校生の部」と「成人の部」に分けて開催された。追い抜きを少なくするため、参加者は10秒ごとに名前を呼ばれて2階から出発。途中手すりに寄りかかる参加者も多く、息を切らせながらゴールテープに倒れ込んだ。京都市西京区の高校3年の林耕平さん(18)は「13階あたりから疲れが出てきた。もう足がぱんぱんだ」と笑顔で話した。
【大阪府咲洲庁舎展望台】
http://www.wtc-cosmotower.com/observatory/
壮大なパノラマが広がるガラス張りのパノラマ展望スペース。地上252m、360度の眺望は感動的です。淡路島、明石海峡大橋、関西国際空港などが一望でき、夕暮れ時には、海の彼方に沈む夕陽を、そして夜にはロマンティックな夜景をお楽しみください。
この展望台は地上252mに位置し、一般向けの展望台としては東京スカイツリーの第2展望台(451m)、あべのハルカスの60F展望台(287.6m)、横浜ランドマークタワーの展望台(272m)に次いで日本で4番目に高く、東京タワーの特別展望台(223m)や同じ大阪市内に存在する梅田スカイビル(173m)よりも高い。
■1994「アジア太平洋トレードセンター」(ATC)/設計:日建設計
559-0034大阪市住之江区南港北2-1-10/06-6615-5026
http://www.atc-co.com/index.php
本来は貿易のためのトレードセンターとして大阪市により総事業費1,465億円で建設された。施設全体が保税地域(総合保税地域)に指定されていることから、国内外の大小の卸売業者や貿易業者、専門商社などの企業が入居し、関税を払うことなく世界各国から商品を輸入し、加工・展示・催事・輸入取り扱いの商談・販売などができる拠点となることが期待されていた。また、これらを補佐する各種機関や大小の会議室など「ビジネスサポート機能」も用意された。
しかし、高い賃料や都心からのアクセスの不便さなどにより入居企業が相次いで撤退したため、資金繰りが悪化し、経営破綻した。現在は小売業・デザイン関連企業・福祉関連企業のためのショールーム・開業支援機関・経営支援機関を開設し、関連産業の集積を意図しているほか、アウトレットモールの運営など、活性化のてこ入れを図っている。なお、保税地域としての機能はほとんど使われないまま、既に許可を取り消されている。
2004年に民間人で前伊藤忠商事副社長の秋本穣が社長に就任し、再建に取り組んだ。その結果、2005年度に初めて黒字を計上した。その後も黒字は続き、2007年度の純利益は約14億4800万円だった。年間の来場者は約800万人、2007年度9月末時点でのテナント入居率は83.6%。2008年7月8日から、関西汽船の別府航路と小豆島季節便の乗り場は、南港フェリーターミナルからATCに併設した南港コスモフェリーターミナル(R-5岸壁)に移転している。なお、小豆島季節便は2011年10月から休航している。