【広報うだ(2015年8月号)より】
「今年で3年目となりました。カエデがだんだん大きくなってきて、校舎もカエデも自分の家族のように思えてきました。」とは、NPO宇陀カエデの郷づくり理事長の西田さん。「雑誌や旅行社、またテレビ番組にもよく取り上げてもらっています。『昭和時代の小学校舎』『カエデ』『給食ランチ』というキーワードが目を引くのか、多いときには月に1500人を超える来場があります。」
実際に園内に入ると青々としたカエデの木立の中、昭和時代の木造2階建ての校舎が佇んでいる。一歩屋内に入ると、なるほど、年配の方はタイムスリップしたような懐かしさに駆られ、若い世代にとっては映像の世界に立ち入ったかのような感覚を覚える。まるで建物の内外でモダンとノスタルが共生しているような園内には、カエデ園のほかギャラリーやカフェ、グッズショップも併設され、のんびりと散策できる空間だ。「園内全体が色彩豊かで、特に校舎の中や外観が『画』になるとカメラマンや画家もよく来ます。」気候のいい時期には、観光バスをはじめツーリングバイクやスポーツカーのグループもよく立ち寄るとのこと。「できれば、ここを拠点に国宝水分神社や水分桜等の周辺の観光めぐりをしたり、菟田野でゆっくりして欲しい。私のおすすめは、新芽の吹く新緑のカエデや直線60mの校舎2階の廊下。どっちもなかなか珍しいし、両方そろって見られるのはここだけ。」とひららのオンリーワンに胸を張る。
●8月1日『玩槭文庫』展示室オープン
『玩槭(がんしゅく)文庫』展示室は、『カエデを愛でる』という思いを込め、菟田野地域初となる図書館。ひらら開館時は誰でも入室可能。「もっとここでゆったりとした時間を過ごして欲しいと開館することになりました。植物関連の書籍を中心に市立図書館の図書も閲覧できるし、コーヒースペースも設置しました。」とのこと。「今後も、定期的にイベントをするなど今まで以上にいろんな賑わいづくりをしながら菟田野のまちづくりに貢献したい。まずは、市民の方に近所にもいいとこある。ってことを知ってほしい。」ますます木造校舎に注目が集まりそうだ。新緑が目に映える「春カエデ」!夕焼けを見るような「秋カエデ」!木造校舎の茶色との素晴らしいコントラストは多くのカメラマンや画家を惹き寄せる。
●テレビ番組のロケ地としても人気です!
これまでの出演番組等/・NHK連続テレビ小説「あすか」・朝日放送ビーバップハイヒール番組内の再現ドラマ・関西テレビ「よ~いドン!」等
【NEWS】2015.11.12産経WEST
廃校木造校舎が「現代美術館」に変身「奈良カエデの郷ひらら」
旧菟田野町立宇太小学校を活用した「奈良カエデの郷ひらら」(奈良県宇陀市菟田野古市場)で、国内外の芸術家18組による現代アート作品の展覧会「木造校舎現代美術館(Wood School Museum of Art)ワズマ」が開かれている。15日まで。イベントは、県内に一定期間滞在して制作活動する「アーティストインレジデンス」に参加する芸術家らの制作過程を公開し、地域のPRと移住促進につなげようと、「アートウイークin菟田野開催実行委員会」が主催。校舎2階につくった“茶室”など、建物を活用した作品や、陶芸や映像などが展示されている。参加芸術家の一人で、イベントをプロデュースする★坂本和之さんは、昭和63年から東吉野村にアトリエを構え、制作活動を展開。15日には、芸術家の指導で作品を制作をするワークショップも行われる。午前10時~午後4時(土日は午後5時まで)。問い合わせは県移住・交流推進室(0744-48-3016)。
・・・一生懸命のぞきこんでいますと、プロデュースされた坂本和之さんが声をかけてくださり、いろいろお話を伺うことができました。ラッキー。