続大学ミュージアム(58) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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◆「金沢工業大学

921-8501石川県野々市市扇が丘7-1076-248-1100

http://www.kanazawa-it.ac.jp/  

本学園の建学の精神は、本学園の母体である北陸電波学校初代理事長故嵯峨保二氏の高邁な建学の理念を継承し、これを具現することであります。その精神を一言にして要約すれば、全人類の普遍原理たる人間主義の哲学であります。この建学の精神は、創設以来、本学園の向上発展に鋭意邁進された創設理事泉屋利吉氏によって真摯に継承され、かつ、本学園が法人名を学校法人金沢工業大学と改称し、日本の最高学府たる高等教育機関として躍進するにあたり、建学の綱領を「人間形成」「技術革新」「産学協同」と定め、これを三大旗標として掲げたのであります。それは、日本人としての誇りと確固たる精神を矜持し、国際社会に寄与し得る人材、次代の技術革新を担い得る人材、そして人類の豊かな発展を継承し得る人材の育成と産学一体の学術探究とをめざすものであります。したがって、本学園の理事、教職員並びに学生は、日本国民の師表たる決意をもって、自己の人間形成に努め、相互に切磋琢磨を行い、全学が和衷協同の理念に徹し、そして日本文化の進歩と世界平和の建設に貢献することこそ建学の精神具現への道であることを深く銘記しなければなりません。


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★「工学の曙文庫

http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/  

金沢工業大学ライブラリーセンター(KIT-LC)に設置された科学的発見や技術的発明が最初に発表された初版本を体系的に収集した稀覯書コレクションで、現在2000余冊を所蔵しています。金沢工業大学は工学の教育・研究を行っているわけですが、工学は有益で便利なものを産み出して私たちの生活を豊かにしてくれる反面、その目的や使い方を誤れば大きな災厄をもたらすことは歴史が示しています。工学の教育・研究においては常にこうした危険を認識していなければなりません。その認識のためには科学や工学の発展の歴史的展開の把握が不可欠です。『工学の曙文庫』はまさにこのために構築されたものであり、金沢工業大学の科学技術史や科学技術倫理の教育・研究に活用されています。KIT-LCは大学に於ける学生生活の中心であるべく、すなわちまさに「大学の心臓」として機能すべく、全く新しい大学図書館のかたちを取って1982年に誕生しました。設立準備委員会には国立国会図書館副館長(当時)酒井悌氏、アメリカ図書館協会会長(当時)フォスター・モーハート氏、ハワイ大学教授鈴木幸久氏などが加わっており、当時の最先端のライブラリー・サイエンスの成果が応用されたのです。例えば、KIT-LCは全ての図書館業務をコンピュータによって行った我が国最初のフル・コンピュータライズド・ライブラリー、「カードレス・ライブラリー」ですし、当時から「電子化情報」と称してデータベースやデジタル化された情報の収集と利用者に対する提供も行っていました。こうした新しい図書館像を模索し実践しつつも、しかし図書館の本質は「書物」にある、との思いで「書物」中の「書物」である「稀覯書」のコレクションとしているのです。


かなざ2


KIT-LCにはまた、学生生活に潤いと寛ぎを与えるものとして、学生が自由に聴けるポピュラー・ミュージックのコレクションが所蔵されています。ポピュラー・ミュージック・コレクション(PMC)と名付けられたこの20万枚にのぼる世界のLPレコード名盤は、音楽の音響振動が体感できるボディソニックチェアで自由に聴くことが出来ます。常時、1万5千枚が手に取れるようになっていますが、その意匠を凝らしたレコード・ジャケットのデザインもまた尽きない魅力があります。PMCは一般の方も利用が可能ですのでお越しになって下さい。


かなざ3


・・・見せる・魅せる工夫もなかなかのもの、圧巻です。

かなざ4


★「世界を変えた書物

於:ナレッジキャピタルイベントラボ

2015年11月06日~11月23日

http://www.grandfront-osaka.jp/

コペルニクス、ニュートン、キュリー夫人、アインシュタイン偉大な知性との出逢い

金沢工業大学ライブラリーセンター(館長竺覚暁教授)は、西暦1445年頃とされるグーテンベルクによる活版印刷術発明後に出版された科学技術に関する初版本を2000冊以上蒐集・所蔵しています。[世界を変えた書物]展は、この世界的なコレクションの一端を、広くご覧いただこうと企画したもので、関西地区での開催は今回が初めてとなります。地動説や万有引力、一般相対性理論は人類の世界観を劇的に変え、電気や電池、電波や電話、無線通信や飛行機は私たちの生活には無くてはならないものになっています。また科学技術は人類を豊かにしてきた反面、時として害するものにもなりうることを私たちは知っています。当展示会はこうした科学上の重大な発見や発明、新技術への挑戦の歴史を、初版本を通じて間近に見ることができるまたとない機会となっています。またこのたびの大阪会場では、特別出展としてダーウィンの「種の起源」や、DNAの二重螺旋構造を発見し、その後のバイオテクノロジ-の発展につながった「核酸の分子的構造」などの生物学上の記念碑的業績など12冊も展示します。当書物展の空間デザインは金沢工業大学環境・建築学部の学生、大学院生が担当しました。書物同士の関連性がわかるよう空間構成がされていますので、ぜひこれを機会に会場にお越しいただき、偉人達の業績の数々に親しんでいただければ幸いです。


かなざ5


・・・大学のキャンパスを出て、巡業に廻るミュージアム、とても素晴らしいことです。他の大学ミュージアムもぜひ。