続大学ミュージアム(57) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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大阪府立大学では、「万葉の道を歩く14山辺道-景とその心-」をテーマに、同学教授村田右富実氏による講演会を開催します。当日は、講演会の他に「奈良県記紀・万葉プロジェクト展示」を同時開催し、奈良県のPRを行います。奈良県マスコットキャラクターのせんとくんも登場映像とともに学ぶ新しいスタイルの講演で、万葉の世界をお楽しみください。


とくん1


・・・A13サイエンス棟」は、今回はじめて入らせてもらいましたが、とてもアートで素敵でした。


とくん2


「山辺道―景とその心―」

大和盆地の東端を南北に走る山辺道は、我が国最古の道の一つである。現在でも多く人々がこの道を歩く。本講演では、山辺道の万葉歌を入江泰吉氏の写真と共にめぐる。古代大和の心象風景を描き出したいと考えている。

同時開催奈良県「記紀・万葉プロジェクト」展示


とくん3


奈良県「記紀・万葉プロジェクト」

平成24年(2012年)『古事記』完成1300年から平成32年(2020年)『日本書紀』完成1300年というふたつの節目の年をつなぐ9年間にわたるプロジェクトです。『古事記』『日本書紀』が編纂され、数多くの万葉歌が詠まれた地・奈良県では、「記紀・万葉集」をはじめ、そのほか連綿と受けつがれてきた様々な文献、地域の伝承なども含む豊かな歴史素材を活用しながら、多面的にすすめています。


とくん4


万葉普及事業

http://www2.iao.osakafu-u.ac.jp/bunka/manyou.html

現存する日本最古の歌集である万葉集には、東北から九州までの歌が約4,500首収められています。また、これらの歌の多くは実際にその地を訪れて歌われており、7~8世紀の日本各地の様子を知ることもできます。さらに、天皇御製もあれば、防人の歌もあるという幅広い作者層も見逃せません。万葉集は、濃淡こそあるものの、古代の日本を映し出しているといってよいでしょう。そしてまた、万葉集が日本語で記されており、今でも五七五七七形式の短歌が盛んである点から見た時、21世紀を生きるわたしたち自身に直結しているといっても過言ではないでしょう。万葉歌を読むことは、私たちの心の本質の投影をそこに見出すことでもあるのです。1300年間変わることなく、わたしたちの心を揺さぶるものもあります。今一度、そうした心の本質との接触を楽しんでみてはいかがでしょうか。しかし、一方、平仮名や片仮名がまだなく、すべて漢字で記された歌を読み進めることは容易ではありません。また、読めたとしても現代語との差は決して小さくありません。そこでまず、視聴覚を通して万葉との接触、心の本質との接触を楽しんで頂こうというのがこの事業の目的です。

萬葉寫眞簡(万葉カード)

http://www2.iao.osakafu-u.ac.jp/bunka/manyou/list_01.html

大阪府立大学・入江泰記念奈良市写真美術館・高岡市万葉歴史館の共同企画による新しいタイプのカードです。入江泰氏をはじめとする一流写真家の写真と万葉歌を取り合わせ、万葉集の研究者による解説を施しました。A4版で、切り離すと絵葉書になり、歌と写真をご友人と共有できます。また、収益はすべて万葉普及活動に還元されます。萬葉寫眞簡は全100種を予定しており、第一期(全8種)が2011年10月に発刊されました。萬葉寫眞簡は、第XIII期にて完結しました。萬葉寫眞簡は、入江泰.記念奈良市写真美術館、高岡市万葉歴史館、万葉館(和歌山県和歌山市)、南都明日香ふれあいセンター犬養万葉記念館、サロンTSUBAICHI(大阪府大阪市)、および本学生協で購入できます。


とくん5


村田右富実

大阪府立大学教授(文学博士)1962年北海道小樽生まれ。北海道大学出身。1992年から大阪女子大学勤務。2005年から大学統合により大阪府立大学教授。現在は大阪府立大学 地域連携研究機構 地域文化学研究センター長。万葉集を中心とした日本上代文学を専門とし、2005年『柿本人麻呂と和歌史』で上代文学会賞、2012年『わかる古事記』で奈良県主催 古事記出版大賞 太安万侶賞受賞。その他『よみたい万葉集』、『日本全国万葉の旅大和編』『入江泰吉の万葉風景 よみがえる万葉のこころ』『南大阪の万葉学』など。

【参考】貴重図書展示「貴重書名品展―秋―」学術情報センター図書館

2015年11月2日(月)~12月28日(月)1階貴重図書展示ケース

http://www.osakafu-u.ac.jp/library/news/2015/20151102.html

学術情報センター図書館では、当館所蔵の貴重図書のなかから、11点を展示します。来年、美術館などに出展する予定の作品も含まれています。ぜひご覧ください。詳細は、図書館ニュースの開催のお知らせをご参照ください。


・・・「貴重図書展示」は、いろいろな大学でも実施されています。