・・・「美術館・えきKYOTO」で「神坂雪佳」さんの作品を鑑賞し、もっと観たいと思っていたのです。
【神坂雪佳】(1866~1942)
主に織物図案や工芸装飾などのデザイナーとして明治~昭和初期まで活躍した。琳派の流れを受けた大胆な意匠は、戦後、海外のコレクターに絶大の人気を誇り、平成13年には日本人ではじめてエルメス社発行のカタログ誌「LE MONDE D`HERMES」(ル・モンド・エルメス)の表紙、巻頭記事にとりあげられました。大胆な意匠は今も見るものに斬新さと感動を与えます。
【川島織物セルコン】
601-1192京都市左京区静市市原町265/075-741-4111
http://www.kawashimaselkon.co.jp/index.html
天保14年(1843)初代・川島甚兵衞、呉服悉皆業を創める(屋号:上田屋)。明治22年、京都三条高倉に★「織物参考館」を建設。
川島織物セルコンは、着物ファン憧れの"川島の帯"や舞台の緞帳(どんちょう)・祭礼幕を扱う「呉服・美術工芸織物事業」、明治宮殿の室内装飾を手がけて以来カーテン、カーペット、壁クロスなどの壁装材、その他各種インテリア商品で日本の室内装飾を牽引してきた「インテリア・室内装飾事業」の2つの事業を運営しております。これらの製品に共通する「ファブリック」を通じた技術とこだわりは、創業来170年余に亘って受け継いできたもので、企業理念にも「世界のお客様に感動と満足を与える商品・サービスを提供することにより、常に新しい文化を創造、提案し、心豊かな社会の発展に貢献する」と掲げ、常により良いモノづくりを心がけてまいりました。このホームページでは、その活動や技術、商品の一部をご紹介しております。私たちのモノづくりや商品について、少しでもご理解、ご興味を頂ければ幸いです。川島織物セルコンは、2014年8月に★LIXILグループの一員となって満3年を迎えます。LIXILグループという大きなステージで、当社は高品質の価値ある商品をお届けすることにより、ファブリックスにおける世界のリーディングカンパニーをめざし、これからもたゆまぬ努力を続けてまいります。
【イサムノグチ】(1904~1988)
当時の川島織物社長・川島甚兵衛さんは、「イサムノグチ」と友人関係だったそうで、会社に2つの彫刻が残されています。まず、本社入り口の池に設置された石彫作品。イサム・ノグチの作品であるという確証はないそうで、会社ではイサムノグチの作品らしい、と伝わっているそうです。ブロンズ作品「Khmer/クメール」。裏面右下にはサイン、そして制作年とロットナンバーが彫られています。1963年の作品でロットは3/6です。他にも「クメール」はエルサレムの彫刻庭園、そして高松の香川県立ミュージアムにも所蔵されています。
・・・ここで大好きな「イサムノグチ」さんの作品に会えると思ってなかっただけに、最初からテンションあがりっぱなしです。
◆【織物文化館】◆
http://www.kawashimaselkon.co.jp/bunkakan/index.html
織物文化館は1889年(明治22年)に二代川島甚兵衞が京都・三条高倉に建てた三階建ての洋館「織物参考館」に始まります。翌年1月には九鬼隆一帝国博物館総長より「川島織物博物假館」と命名頂いた国内★最古の企業博物館です。「織物参考館」は初代・二代川島甚兵衞がモノづくりを研究するために世界中から蒐集した「上代裂」「名物裂」「各種外国裂」「装束」「衣裳」など織物文化の歴史を物語る染織品、古書類を収蔵する博物館施設を1~2階に備え、3階には明治期に普及し始めた洋館の室内装飾を提案するため、川島独自の意匠を最新の織技術で装飾した統一感のある室内空間を創出し、国内初の日本式室内装飾ショールームを設けていました。織物参考館は、染織の魅力をお客様に余すところ無く伝える事の出来る大変画期的な建物でした。その中に収められていたこれらのコレクションは、現在その全てを織物文化館で大切に保存・保管しており、当社が製作した精緻で優美な美術工芸織物の原画類・試織など、合わせて約16万点に及びます。また、それらは各種機関との共同研究などにも役立てられています。館内では、これらの史資料や当社が手がけてきた歴史的プロジェクトにまつわる資料やエピソードを通じて、織物の魅力や当社のこだわりのモノづくりを紹介しています。
★琳派400年記念『織物の意匠にやどる琳派』
帯や肩裏の衣装に加え、室内装飾の壁張や天井張、卓被や衝立、窓掛や織額などの美術工芸織物にも用い、日本人が好み、愛される空間をつくり出し、さらに世界に誇れる意匠として採用してきた当社の琳派をご堪能下さい。
※主な出展:雁金屋「御用雛形帳 弐」寛文四年(参考特別出展)、「紫雲閣」綴織格天井原画「扇散らし日本名所之図」全図明治期(神坂雪佳筆)、川島織物参考館・綴織壁張「光琳流水」明治期(東翠石模写、原本:尾形光琳)
●百花百鳥-日本の花鳥画ここに極めたり-
今から110年前(1905年/明治38)に開催されたリエージュ万博。川島織物セルコンは、綴織で織りあげた花鳥画を出展、1世紀以上前に日本の花鳥画の美しさを海外へ発信したという事実を今あらためて振り返ります。京都を代表する花鳥画の大家、菊池芳文の筆による綴織の原画と織下絵を展示しました。美術的要素と芸術性を併せ持つ大作を、是非ご覧ください。
●『窓から世界が広がる』~川島が手掛けた窓掛~
1887~1904(明治20~37)年頃に製作した窓掛(カーテン)の資料を中心に展示しています。当社は世界の洋風建築における室内装飾の文化を取り入れながら、「日本式スタイル」を確立し作り出していきました。今日の内装文化の礎を築くまでのその試行錯誤を紹介します。
●目覚めよ。新作へ、甦るデザイン~filoアーカイブコレクション~
当社のオーダーカーテンシリーズ「filo」の最新作(アーカイブコレクション)が誕生した、こだわりのモノづくりを紹介します。特に商品開発者の感性を揺さぶった外国裂コレクションは必見です。
・・・最後には「琵琶湖疏水」の煉瓦まで大切に残されており、「感動」のミュージアムでした。ありがとうございました。