琳派(14) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・もとより静嘉堂「曜変転目」を観たいと思っていたのです。


せいか1


曜変天目

「曜変」とは元来「窯変」「容変」を意味し、唐物茶碗「土之物」の筆頭に分類格付けされてきた。「星」または「輝く」という意味をもつ「曜」の字を当てて文献に記されるようになるのは、十五世紀前期の頃からである。静嘉堂所蔵の曜変天目は、もと将軍家所蔵であったものを淀藩主稲葉家が拝領し、代々秘蔵したことから「稲葉天目」と称される。産地は中国福建省建陽県に位置する建窯であり、窯址調査から、そのうちの蘆花坪窯である可能性が考えられているが、まだ曜変の明瞭な斑文を伴う陶片は出土していない。2012年5月、南宋王朝の都の地であった淅江省杭州で2009年に同わんの陶片全体の4分の3ほどが出土したと公表された今日、世界中で現存する曜変天目は日本国内の点(京都大徳寺龍光院、大阪藤田美術館、静嘉堂文庫美術館)であり、いずれも国宝に指定されている。


せいか2


リニューアルオープン第一弾金銀の系譜-宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界-」展

2015年10月31日12月23日

国宝俵屋宗達「源氏物語関屋・澪標図屏風」、重要文化財尾形光琳「住之江蒔絵硯箱」が、このたび長い修理を終え静嘉堂に戻ってきました。今回、それぞれの代表作として名高いこの点の新たな装いを修理後初披露するとともに、宗達・光琳・抱一にまつわる書画工芸の数々を一堂に展示いたします。新しい展示空間で、静嘉堂でしか見ることのできない極上の美の世界を、この機会にぜひご堪能ください。


せいか3


期間中、ラウンジにて国宝「曜変天目(稲葉天目)」、重文「油滴天目」を全期間展示いたします。自然光によって様々な表情を見せる曜変天目をお見逃しなく

国宝「曜変天目(「稲葉天目」)」建窯南宋時代 12-13世紀

重文「油滴天目」建窯南宋時代12-13世紀


せいか4


静嘉堂文庫美術館では、ラウンジから富士山も御覧いただけます(天候に左右されます)


せいか5


・・・「曜変転目」「琳派」そして「富士山」、この時期を逃すわけにはいかないでしょ。