◆【醍醐寺「霊宝館」】◆
601-1325京都市伏見区醍醐東大路町22/075-571-0002
・・・天気も最高、「醍醐寺」まで素敵な遊歩道をのんびり歩いていきます。
・・・めざすは「霊宝館」の俵屋宗達です。
文化財の保存・展示施設である霊宝館は1935(昭和10)年の開館。2001年には建物がリニューアルされ、お寺のお勤めも可能な広い大展示室も増築されました。現在諸堂に祀られている仏像以外、ほとんどの寺宝がこの霊宝館に安置され、順次公開されています。特別公開は春・秋の年2回開催。また、時期によっては通常拝観できない「特別展示エリア」公開も実施されています。
http://www.kyotodeasobo.com/art/houmotsukan/daigoji-temple/04daigoji-3.html#.VjtDImLovcs
豊臣秀吉が「醍醐の花見」を開催したように、桜の名所として名高い醍醐寺。霊宝館の庭にも見事な枝垂桜の大木を見ることが出来ます。境内の桜の中でも特に立派なものだそうで、施設内の休憩室からもその姿を見られます。創建以来、歴代座主を中心に多くの僧侶が守り伝えてきた所蔵品は、歴史的にも貴重な仏像、絵画、工芸品、歴史資料など実に10万点以上。そのうち国宝は41点、重文は6万点以上もあります。現在、諸堂に祀られている諸尊の仏像以外は、ほとんどが霊宝館に保管され、随時展示公開が行われています。特に、2001年には上醍醐にある薬師堂から移された国宝・薬師三尊像は平安時代の作。薬師堂と全く同じ大きさ・寸法で作られた大展示室に安置されており、美術館施設の中にありながら、御堂の中と同じ荘厳な雰囲気の中で鑑賞することができます。展覧会は春・秋の特別公開に併せて、テーマを定めて開催。仏像はもちろん、仏具や仏画、貴重な経典類なども見ることが出来ます。
★「宗達とその時代」展
2015年10月1日(木)~2016年2月28日(日)
世界文化遺産・醍醐寺の所蔵する俵屋宗達筆「舞楽図屏風」「扇面貼交屏風」「芦鴨図衝立」(すべて重要文化財)の特別公開が行われます。2015年は、琳派の誕生から400年を迎える記念の年で、醍醐寺に深いゆかりがあった琳派の祖である宗達の作品が、霊宝館で一斉公開されます。フランス印象派や現代の日本美術にも大きな影響を与えた琳派は、ほぼ100年おきに「私淑(ししゅく)」という、直接には教えを受けられないが、その人を慕い、学ぶという独自の関係で継承されてきました。近代絵画史上、重要な位置を占める宗達の作品がまとまって鑑賞できるまたとない機会です。舞楽図屏風は10月13日~25日、扇面貼交屏風は10月26日~11月1日の期間、★京都国立博物館の特別展覧会に出陳のため、見学できません。
https://www.daigoji.or.jp/fun/reihokan/index.html
★金地著色「舞楽図」筆:俵屋宗達/江戸時代(重文)
俵屋宗達の作品は、この図の他、「扇面散図」「芦鴨図衝立」の三点が醍醐寺には残っている。特異な着想と構図と技法によって装飾的な新様式を創造し、近世絵画史上に重要な位置を占める俵屋宗達の作品が、これほどまとまって残されている例はない。宗達と醍醐寺が特別な関係にあったことをうかがわせる。この舞楽図は、宗達の作品の中でも、特に色彩の豊かな作品である。視点を高くとって奥行きを持たせるとともに、金地の余白を十分に活用してゆとりある構図となっている。宗達の晩年の作品と見られている。
・・・「醍醐寺」にやってきたのは、もう一つ大きな目的があったからです。それは「五重塔」です。