・・・コンサートがあるというので、久しぶりに「天理参考館」へ行ってきました。
◆【天理大学附属「天理参考館」】◆
632-8540奈良県天理市守目堂町250/0743-63-8414
★第80回「参考館メロディユー」美しきヴァイオリン・コンチェルト
2015(平成27)年10月17日(土)午後0時10分から0時50分
○出演:吉田南(ヴァイオリン)、硲千保(ピアノ)
【吉田南】(1998年生。桐朋女子高等学校音楽科在学中(特待生)
第83回日本音楽コンクール《バイオリン部門》2014年10月25日(土)
優勝:吉田南、2位:土岐祐奈、3位:北川千紗
当館は世界各地の生活文化資料・考古美術資料を収集・研究・展示する博物館です。各地の資料を通して、それぞれの地域に住む人々の生活や歴史を知り、お互いのこころを理解することを目的としています。当館は、1930年(昭和5)、天理外国語学校(天理大学の前身)の中に設けられた海外事情参考品室を活動のはじめとします。創設者の中山正善・天理教二代真柱は、天理教を海外に広める人材を育てるためには言葉の習得だけではなく、現地の風俗・習慣もあわせて学ぶことが必要だと考えられたのです。そして現在では、約30万点にも及ぶ資料を収蔵する博物館となり、一般に広く公開しています。2001年(平成13)11月、当館は新築の建物が完成し、装い新たに再オープンしました。収蔵資料の中から約3000点を「世界の生活文化」・「世界の考古美術」の2部門にわけて展示しています。また、図書コーナーを設けるほか、特別展・企画展や公開講演会「トーク・サンコーカン」、参考館メロディユー(★ミュージアムコンサート)、ワークショップなど、さまざまな活動を行っています。一人でも多くの方が来館されることを望んでおります。
【参考館メロディユー】
文化は見るだけでなく、聞くこともできる!「参考館メロディユー」は音楽を通して文化に触れるイベントです。
・会場:天理参考館エントランスホール(共催:天理教音楽研究会)
・受講料:無料、開催日:毎月1回 (日程はHPで紹介します)
・・・「国立民族学博物館」の縮小版のような感じですが、私にはちょうどいい規模です。
●第75回企画展「中国の霊獣百態」
【天理大学創立90周年記念】
2015(平成27)年10月1日(木)~11月30日(月)
古代、中国の神話に登場する吉兆の動物は霊獣とよばれました。またそれは権力を誇示する為政者のものであり、優れた支配者の時代に出現するといわれます。その代表格が天空の方位を司る四神でしょう。東の青竜・南の朱雀・西の白虎・北の玄武は一度は耳にしたことがあると思います。霊獣には「亀」「虎」など実在する動物もいますが、その多くは想像上の動物であり、古来よりめでたい動物とされてきました。中国ではめでたいことを「瑞」という字を当てて呼ぶことから、霊獣を「瑞獣」とも呼んでいます。中国のモノに表現された特異な動物には、霊獣のほかに庶民の願いを叶えてくれる吉祥獣もいますが、悪神である魔獣もいます。今回の企画展ではこれらも含めて「霊獣」として一堂に展覧します。時代と共に変化する霊獣の表現をご覧頂き、モノに込められた人々の思いを感じ取って頂ければ幸いです。
●スポット展示「イスラエルのテル・ゼロール遺跡」
2015(平成27)年7月8日(水)~2017(平成29)年2月6日(月)
日本オリエント学会はイスラエルにあるテル・ゼロール遺跡で、1964年から1966年にかけて3次の発掘調査を行いました。出土した遺物はイスラエル考古局との協議の上、両国で折半されました。日本へ持ち帰った出土遺物は、長らく当館に寄託されていたのですが、2003年に寄贈されました。今回の展示では、その中から選んだ約20点の出土遺物を通し、その成果を紹介いたします。紛争の絶えないイスラエルの歴史を知るきっかけとなれば幸いです。
・・・音楽も展示も、満足できるミュージアム、また来ます。