・・・「神戸」のつぎは「なら」へ、秋は大忙しです。
【奈良・町家の芸術祭「はならぁと」2015】
今年で5周年を迎えました。今まで奈良県内各地で開催して、多くのアーティストのみなさんに参加いただき、また多くのお客さまに楽しんでいただき、そして空き家の利活用実績も上げてきました。最近では全国的にも空き家が増え、その利活用の必要性が広く議論されていますが、現場での対応はなかなか進んでいないのが現状です。ついに国では「空家対策特別措置法」を制定し、管理が不十分な空き家の解消に積極的に乗り出しています。そんな中で、私たちは4年間の経験をもとに、1年間を通じて空き町家の家主と借り手の良好な関係を生み出すことで、空き家の有効活用を図るべく努力しています。『はならぁと』は、これら年間を通じた活動の集大成の一つであるとも言えます。今年は「歴史と未来、まちと芸術が交差する」をコンセプトに5つのエリアで開催し、60組以上のアーティストが作品展示やイベントを繰り広げます。多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
【重要伝統的建造物群保存地区】
奈良県内で3ヶ所ある「重要伝統的建造物群保存地区」★全てが開催エリアとなっている今年の『はならぁと』は、地域ごとの歴史や町並みの特徴をより強く感じることのできる内容となりました。4名のキュレーターが担当するメイン会場「こあ」エリアでは、キュレーター・作家は積極的に滞在し、町との対話を通じて展示を企画実施。「ぷらす」エリアでは、地域に縁のある作家を中心に、さまざまな展示を行います。
★「はならぁと・ぷらす」
生駒宝山寺参道/五條新町
2015年10月10日(土)~10月18日(日)
★「はならぁと・こあ」
宇陀松山/八木札の辻/今井町
2015年10月24日(土)~11月3日(火・祝)
・・・それでは「生駒宝山寺参道」からスタートします。
「生駒の聖天さん」と呼ばれ、古くから信仰を集める宝山寺。そこへ続く参道には、かつては料理旅館や土産物屋、飲食店が立ち並び、多くの観光客や参拝者が行き交う華やかな街でした。今は静かに時を刻むこの参道エリアが、『はならぁと』に参加するのは今年が2年目。昨年の初開催では、予想を超える沢山の方にご来場いただきました。新たに協力してくださる方や、空いている建物を貸してくださる方も現れ、嬉しいご縁も繋がりました。今年の『はならぁと』では、そういったご縁の元に、人々が楽しそうに行き交い賑わっていた時代を彷彿させるような展示をお楽しみいただけたらと思います。ひとつひとつの会場は、それぞれ工夫を凝らし、まるで小さな商店のように立ち並びます。また、お子さん向けのワークショップ、ツアーも開催。「門前おかげ楼」には休憩スペースや授乳室、おむつ替えスペースもあり、お子さん連れの方でもゆっくり楽しんでいただけます。そういった若い人たち、次の世代の方にも、この参道の良さを知っていただけたら嬉しく思います。
■「生駒山・寶山寺」
630-0266奈良県生駒市門前町1-1/0743-73-2006
・・・「寶山寺」に来たかった、大きな理由がもう一つあります。