★「神戸ビエンナーレ2015」
阪神・淡路大震災から★10年を経た神戸市が被災地という枠組みを離れ飛躍をはかるとともに、芸術文化の街として活性化することを目的として、2007年に第一回が開催された。ビエンナーレやトリエンナーレ形式の現代アートの芸術祭・展覧会は世界に数多く存在するが、神戸ビエンナーレの特徴は、第一に、対象とする芸術分野が現代アートだけでなく、生け花や書のような日本の伝統芸術、デザイン、ファッションなど多岐に及ぶ点である。さらには、従来のハイアートの世界では無視されてきた大道芸や児童絵画、洋菓子のデザイン、コミックイラストなどの現代文化も取り込む試みがなされている。この多種多様性は、様々な芸術文化の玄関口となって港町として発展してきた神戸らしさを表現しようとしたものとされる。第二の特徴として、広く一般から国際コンペティション形式で作品を選出している点である。これは、世界各国でスターアーティストあるいはキュレーターによるビエンナーレ等が開催されているが其の形式にとらわれることなく、若手アーティストの発掘および育成にウエイトを置いたためとされる。
◆【兵庫県立近代美術館】◆(再掲)
〒651-0073神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1/078-262-0901
http://www.artm.pref.hyogo.jp/
★神戸ビエンナーレ2015「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展
2015年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
日本のマンガやアニメに大きな足跡を残した手塚治虫が亡くなった1989年以降のマンガ、アニメ、ゲームの表現の多様性を約60作品を通して概観するものです。昭和から平成に変わってからの四半世紀の間に、デジタル技術は大きく進化し、マンガ、アニメ、ゲームの制作スタイルや表現も変わり、インターネットやスマートフォンの普及は作品の楽しみ方を変えています。また一方で、バブル経済崩壊(1991)、阪神・淡路大震災(1995)、地下鉄サリン事件(1995)、リーマンショック(2008)、東日本大震災(2011)など、歴史的な大きな事件を幾つも経験し、社会や世相も大きく変わりました。社会の変化と呼応しているような作品も少なくはありません。本展覧会は「ヒーロー&ヒロイン」「マンガ、アニメ」「ゲーム」「インターネット」「キャラクター」「プレイ」の7セクションで構成し、1989年以降の特徴的な作品を通して、マンガ、アニメ、ゲームがどのように表現を広げてきたかを紹介します。本展は今夏に開催された「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展(主催:国立新美術館)を再構成したものです。
◆【BBプラザ美術館】◆
657-0845神戸市灘区岩屋中町4-2-7「BBプラザ」2F/078-802-9286
★神戸ビエンナーレ2015「兵庫・神戸の仲間たち」展
前期0月19日(土)~10月18日(日)後期10月20日(火)~11月23日(月)
神戸の芸術文化の更なる飛躍と、「まち」の賑わいと活性化を目的として、2年に1度開催されるアートの祭典、神戸ビエンナーレ。「しつらいアート」や「創作玩具」、「グリーンアート」、「現代陶芸」など、さまざまなジャンルのコンペティションがおこなわれ、神戸という街、空間とのコラボレーションが展開されます。さて、2015年のビエンナーレのテーマ「スキ。【su:ki】」をもとに、各会場で展覧会が開催される中、《ミュージアムロードエリア》に位置する当館では、企画展示<神戸力発信部門>として、兵庫・神戸を中心に活躍する72名の洋画家・日本画家による作品をご紹介いたします。各作家渾身の新近作、合計72の作品を、前期・後期の2回の会期にわけて展示いたします。海、山、街並み、そして歴史に彩られた兵庫・神戸。ここに集う画家たちを支え、育んできた豊かな芸術文化の土壌。これらの魅力を再認識するとともに、郷土兵庫・神戸を愛する各作家の独創的な作品をご覧いただき、分野を超えて造形芸術のあらゆる可能性を探る機会となれば幸いです。
★同時開催「現代陶芸展」
神戸ビエンナーレ2015「現代陶芸コンペティション」の大賞、入賞作品を展示。伝統・前衛を切り裂く斬新な現代の陶芸作品をご紹介。(9月18日~11月23日までの会期中、作品の入替はありません。)
【シマブンコーポレーション】
657-0845神戸市灘区岩屋中町4-2-7/078-871-5181
製鋼原料部は、全国各地より鉄スクラップを収集し、製鋼原料として国内およびアジア諸国の鉄鋼メーカーに供給しています。工事部は大手企業より継続的に解体工事を受注しており、製鉄所・化学工場内の大型プラントやビルなど、数多くの解体実績を持ちます。また、長期間にわたって工事での無災害を継続しており、安全に配慮した施工に高い評価を頂いています。
シマブン本社ビルに併設された複合施設「BBプラザ」には、各種レストラン、多目的ホール、美術館などがあり、様々なサービスと文化の発信拠点となっています。「BBプラザ美術館」は、当社の創業★100周年記念事業の一環として、2009年7月に開館しました。日本を代表する近・現代の画家をはじめ、フランスの巨匠たちの絵画や版画、彫刻作品をコレクション。また、兵庫県立美術館と密接な連携を図りながら地域社会における芸術文化振興をめざしています。
・・・「シマブン」会社ロビーも素敵なミュージアムです。
「神戸ビエンナーレ2015」では、震災★20年を乗り越えてきた神戸の文化の力を結集させ、このまちが育んできた進取の気風によって、アートの既成概念を打ち破ることをめざします。私たちは、新たなステップへとアートの世界を飛躍させることで、日本の文化の驚くべき包容力と海外に開かれた多様性を明らかにし、みなとまち神戸から広く国内外に未来に発信しようとしています。また、このまちに誇りと愛着を有する市民ひとりひとりの意志と行動によってこそ「芸術文化の薫りあふれるまち」がつくりあげられることを、この祭典をとおして実証し、感動と喜びに満ちた文化創生都市をめざしていきます。
第5回目となる「神戸ビエンナーレ2015」は、2015年9月19日(土)~11月23日(月・祝)の66日間開催。今回のテーマは「スキ。[su:ki]」メリケンパーク・ハーバーランドエリア、東遊園地・フラワーロードエリア、ミュージアムロード他で、多種多様なアートを展開します。今年は初めて★夜の展示も実施されているので、1日かけてじっくり楽しむのがおすすめです。
神戸が、スキ。新しいもの、優れたもの、愛らしいものに私たちは心惹かれます。好奇心は気持ちを弾ませ、さまざまな芸術文化を花咲かせます。好みは人それぞれの趣向(おもむき)ですが、この直感には素直なこころが現れています。そして、日本人は、この「好き」の語感も好み、日常に親しんできました。紙を漉(す)き、土地を鋤(す)き、髪を梳(す)き、隔てを透(す)く‥。櫛(くし)や鍬(すき)や柵(さく)などで、乱れたものを整えたり、余分なものを省いたり、空(す)かせて通りを良くするのです。この生気を吹き込む軽(かろ)みと洒脱(しゃだつ)さは、多くの★数寄者(すきしゃ)を生み、自身の感性を見極めるとともに、相手の好みを慮(おもんばか)り、時にはスキを与える美徳さえも"もてなし文化"として育んできたのです。さまざまな価値や表現が「さく」今日、お洒落(しゃれ)な都・神戸で、心おきなく大切な「スキ。」と出合い遊びましょう。