【樫井川】
二瀬川は、府県境を跨いだ和歌山県紀の川市(旧打田町)に発する。最源流部である今畑・中畑地区は、和泉山脈を分け入った深い山の中にある。高城山付近に発する犬鳴川の源流部には、七宝滝寺が佇む。7世紀に開基された由緒ある、真言宗犬鳴派の本山である。山中には7つの滝があり、平安時代に大干ばつに見舞われたときに雨乞いをして雨が降り、それを元に淳和天皇がこう名付けたらしい。南海バスの犬鳴山停留所辺りまで下りてきて、犬鳴川と合流。この辺りは犬鳴山温泉といい、川に面して温泉施設が連なっている。二つの川はこの温泉街にて落ち合い、「樫井川」と名を変える。
・・・「ろじ渓」の名称は日本書紀の祭神名からつけられたということが書かれていたが、調べてもわからなかった。江戸時代の「和泉名所図会」にもこの場所が紹介されている。
・・・次は、私の大好きな仏像がある「観心寺」へ。河内長野市には、★国宝6点・重要文化財77点の計83点があります。大阪府内では大阪市についで第2位、全国市町村のうち★14位です、ズゴ~イ。
【河内長野市の歴史遺産】(国宝)
http://www.city.kawachinagano.lg.jp/static/kakuka/kyousha/history-hp/index.htm
★観心寺「観心寺金堂」「木造・如意輪観音坐像」「観心寺縁起資財帳」
★天野山金剛寺「延喜式神名帳」「延喜式・第十二残巻、第十四、第十六」「剣・無銘、附、黒漆宝剣拵」
◆高野山真言宗遺跡本山・檜尾山「観心寺」
586-0053河内長野市寺元475/0721-62-2134
http://www.kanshinji.com/index.html
当寺は大阪・奈良・和歌山の三県の境に位置し、西暦701年に修験道の開祖・役行者が開創され、後に弘法大師空海が真言宗の道場とした寺院です。境内には弘法大師の筆頭弟子道興大師実恵の墓、南北朝の英雄楠木正成の墓、第九十七代後村上天皇の御陵などがあり、また関西花の寺二十五番霊場、仏塔古寺十三番霊場、新西国客番霊場、神仏霊場大阪十五番、役行者霊蹟札所にも数えられています。
・・・本尊「如意輪観音像」御開帳(平成27年4月17日・18日)に行けば、国宝「金堂」の中で国宝「ご本尊」が拝めるわけです。
★国宝「本尊・如意輪観音菩薩」
彩色の六臂(手が六本)像。像高109.4cm。如意宝珠を持つので如意輪観音という。平安時代の密教美術の最高の仏像といわれており、秘仏(国宝第五号)。
★国宝「金堂」
金堂は大阪府下で本堂として最古の国宝建造物であり、七間四方、単層入母屋造、和様、禅宗様、大仏様の折衷様式の代表的な遺構である。室町時代初期に建立され、豊臣秀頼の時、江戸時代の中期、明治の初め、昭和の初め等たびたび修理し、昭和五十九年に昭和大修理の落慶をみた。本尊は如意輪観音で脇侍は不動明王、愛染明王、内陣に板製の両界曼茶羅がある。
★国宝「河内国観心寺縁起資財帳」元慶七年(883)勘録
観心寺講堂安置仏/金色仏眼仏母如来像一軀、金色弥勒如来像一軀、檀色薬師如来像一軀无光葩願主沙弥益満、彩色如意輪菩薩像一軀高二尺余木像、絵盧舎那仏一鋪三副、聖観音像一鋪、唐聖僧像一軀、金剛童子像一鋪三副、彩色毘沙門天王像一軀願主清滝好雄、双天像一軀
・・・「宝物館」には、如意輪観音坐像の試作?摸刻?もありました。