・・・「硝子物語」で訪問した「MIHO MUSEUM」は、「茶道美術」でもかなりのコレクションをしておられます。
【MIHO MUSEUMからのメッセージ】
ルーブル美術館のガラスのピラミッドで知られるI.M.ペイが、自然・建物・美術品の融合をテーマに設計した美術館。桃源郷の世界をモティーフに、枝垂れ桜の並木道、銀色に輝くトンネル、吊り橋を経て美術館棟へと誘います。所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、ペルシア、中国などの古代美術と、仏教美術、★茶道美術などの日本美術からなり、常時約250点を公開しています。春・夏・秋の季節開館で、それぞれ特別展を開催します。
【耀変天目】文化遺産オンラインより
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/144254
耀変天目として著名なものと言えば、静嘉堂文庫美術館蔵、藤田美術館蔵、大徳寺龍光院蔵の三点であるが、長く紹介されなかったために一般にほとんど知られていない耀変天目が★この作品である。耀変天目については『君台観左右帳記』の「土之物」に「建盞の内の無上なり」とあるように、福建省の建窯で大量に焼かれた建盞の一種であるが、偶然窯中で油滴や建盞とは異なる美しい結晶が生じたものである。この作品の場合も耀変独特の輝きをもつ斑文が見込みを中心に現れている。ことに先にあげた三碗の場合は結晶体が数点寄った状態であるが、この天目は斑文がそれぞれ独立した状態で発色している。器形は他の耀変天目や建盞と共通するもので、高台も端正に削られ、建盞独特の極めて細かい胎土が見られる。前田利常以来、前田家に伝来し、前田家の道具帳にも詳しい様子が記載されている。箱蓋表の銀粉字形「曜変」の文字は小堀遠州の筆と言われ、青貝の天目台と二重蔓牡丹唐草金襴の袋が添っている。
【参考】世界の謎と不思議HPより
http://nazo108.sblo.jp/article/114620213.html
前田利常以来、前田家に伝来し、前田家の道具帳にも詳しい様子が記載されている逸品です。箱蓋表の銀粉字形「曜変」の文字は小堀遠州の筆と言われ、青貝の天目台と二重蔓牡丹唐草金襴の袋が添っています。『大正名器鑑』所載。博物館に所蔵される前は作家の★大佛次郎が所蔵していました。全体としては油滴で、内側にわずかに曜変が出ているようにも見えるため、油滴天目であり、曜変天目ではないという意見もあり、この天目茶碗を「曜変」と呼ぶかどうかは★議論があります。またこの茶碗は国宝には★指定されておらず、重要文化財となっています。現在は滋賀県甲賀市信楽町にあるMIHO MUSEUMに所蔵されています。
・・・そして「茶室」もあるというので、スタッフの方に尋ねましたら、「北館に展示しておりますが、現在“若冲と蕪村”の企画展のため観ることができません」ということでしたが、「蕪村」の掛け軸が展示されている茶室は観ることができました。
http://www.miho.or.jp/booth/html/imgbig/00000715.htm
http://www.miho.or.jp/booth/html/imgbig/00000716.htm
【MOA美術館】静岡県熱海市桃山町26-2/0557-84-2511
MOA美術館は、古くから日本を代表する温泉地であり、伊豆半島の玄関口である静岡県熱海市にあります。美術館のメインロビーからは、相模灘に浮かぶ初島や伊豆大島が一望でき、遠くは房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマが楽しめます。創立者である★岡田茂吉(1882~1955)は、東洋美術の優品の蒐集に努め、海外への流出を防ぐため、1952年に財団法人東明美術保存会(現:公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団)を設立しました。同時に、「美術品は決して独占すべきものではなく、一人でも多くの人に見せ、娯(たの)しませ人間の品性を向上させる事こそ、文化の発展に大いに寄与する」という信念のもと、神奈川県箱根町強羅に箱根美術館を開館しました。その30年後には、創立者の「熱海にも世界的な美術館を建設し、日本の優れた伝統文化を世界の人々に紹介したい」との願いを継承し、1982年にMOA美術館を開館しました。その成り立ちは、昭和32年にまず、熱海市に熱海美術館を開き、昭和57年の創立者生誕百年の年に、現在の美術館を開館、「Mokichi Okada Association」の頭文字を冠するMOA美術館と改め、財団の中心拠点として、美術品の展観をはじめ、いけばな、茶の湯、芸能、児童の創作活動などを通して、幅広い文化活動を展開しています。
MOA美術館は現在、国宝3件、重要文化財65件、重要美術品46件を含む約3500件を所蔵しています。そのコレクションは、絵画、書跡、工芸、彫刻等多様な分野に渡ります。特に、日本および中国をはじめとする東洋美術の逸品は、美術的価値および研究対象としても貴重で、尾形光琳筆★「紅白梅図屏風」(国宝)、野々村仁清作「色絵藤花文茶壺」(国宝)、手鑑「翰墨城」(国宝)や、「樹下美人図」(中国・重文)、伝本阿弥光悦作「樵夫蒔絵硯箱」(重文)のように、各分野の美術史を語る上で、欠くことの出来ない作品が多い点は大きな特色です。また、どの分野をみても、鑑賞価値の高い、保存状態の良好な作品を多く所蔵しています。
★「黄金の茶室」太閤秀吉を偲ばせる豪華絢爛
※MOA美術館(復元第一号、堀口捨己監修、早川正夫設計)
http://www.moaart.or.jp/facilities/main-building/
豊臣秀吉が天正14年、京都御所に組立式の黄金の座敷を運び、自ら茶を点じて正親町天皇に献じたと言われている「黄金の茶室」。MOA美術館の「黄金の茶室」はまさにこの史上に著名な太閤の黄金の茶室を復元したものです。 太閤のものと同様、組み立て式となっており、★出張展示なども行います。
・・・「金箔」と言えば、
★「箔座」本店
920-0843石川県金沢市森山1-30-4/076-253-0893
http://www.hakuza.co.jp/index.html
品質へのこだわりをもってつくられた高岡製箔・箔座の金箔は、国指定重要文化財などの修復プロジェクトや各種の民間プロジェクトなどにもお使いいただいております。また、従来の金箔の領域にとどまらず、新しい金箔素材の開発、時代のスタイルに合う新しい用途や商品の開発にも積極的に取り組んでおります。店内に、最高級の金箔を約4万枚使って豊臣秀吉の★「黄金の茶室」をモデルに再現しました。箔打ちの実演や製造工程もご覧いただけます。また、工芸品からアクセサリー、小物、食品や化粧品など、金箔の魅力を活かしたさまざまなアイテムを幅広く取り揃えています。
◆伏見桃山城キャッスルランド「黄金の茶室」
604-8006京都市中京区河原町通御池下ル下丸屋町394番地Y・J・Kビル3階
京都市文化市民局市民スポーツ振興室施設担当075-366-0168
http://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000158093.html
黄金の茶室は、伏見桃山城キャッスルランドにおける展示品として近畿日本鉄道株式会社が製作したものを本市が譲り受けたものです。内装や調度品については、文献に基づき復元されておりますが、あくまでも復元品となっておりますので御留意ください。
★2008【伏見桃山城・金の茶室・特別公開】
「黄金の茶室」は原型を豊臣秀吉が造ったとされ、「伏見桃山キャッスルランド」が1994年に復元し、2003年1月末に同ランドが閉園したあと、譲渡を受けた京都市が天守閣の3階で保管してきたが、その活用を望む声を受け、公共的な用途や学術研究で使う場合に限り貸し出しの相談に乗ってきた。今回、「和文化の発展継承実験」を目標に、伏見桃山城を使って春のイベントを行った「和文化伝承実行委員会」が、秋のイベントを開催するにあたり、「黄金の茶室」の貸し出しを求めたのに応じ、京都市は、「観光資源としてのPRにつながる」として特別に許可された。催しには京都市長も駆けつけ、黄金の茶室で島原の太夫による献茶を受けた。
★2013【名護屋城博物館】秀吉愛用「黄金の茶室」復元品を組み立て(佐賀新聞より)
佐賀県立名護屋城博物館(唐津市鎮西町)の開館20周年を記念した企画展「秀吉の宇宙-黄金、そして茶の湯」を前に、目玉となる秀吉が愛用した「黄金の茶室」の復元品が2013年9月14日、同館で組み立てられた。茶室は天井や壁など全面に金ぱくが施され、絢爛豪華な桃山文化をけん引した天下人秀吉の世界観がよみがえった。企画展は20日に開幕。朝鮮出兵で名護屋城に布陣した秀吉の精神性に迫るもので、黄金とわびさびの美を融合させた秀吉ゆかりの茶器など約60点を展示する。茶室は京都市の伏見桃山城に所蔵され、博多の豪商で茶人の神屋宗湛の日記を元に復元された。同館での展示は、2005年の特別展以来8年ぶりとなる。組み立ては、美術品運搬の専門業者9人が約40分かけ作業。北川正博館長(57)は「無事に終わってほっとした。開幕まで気を引き締めて、準備を進めたい」と話した。この「黄金の茶室」は★京都市からお借りした復元品です。
★2008【高島屋】秀吉の「黄金茶室」復元、総額3億5千万円:大阪で展示
株価が低迷するなか、注目される金製品を集めた「大黄金展~太閤秀吉の黄金茶室」が2008年10月15日、大阪市中央区難波5丁目の高島屋大阪店で始まった。20日まで。豊臣秀吉が大坂城につくらせた「黄金の茶室」が復元され、特別展示されている。入場無料。黄金の茶室は★国立科学博物館(東京・上野)の協力で8カ月かけて復元された。高さ2.5メートル、幅2.7メートル、奥行き2.55メートルの部屋に金箔(きんぱく)1万5千枚が張られている。茶道具を含む総額は3億5千万円で、同店は商談にも応じるという。高島屋大阪店によると、金製品の売り上げは前年同期比で6割増という。
★2014年末年始【京都駅前地下街ポルタ】企画展「秀吉の美・利休の美」
新春のイベントとして「黄金の茶室」や襖絵など京都の寺院が所有する「秀吉の美・利休の美」が2014年1月13日まで展示された。
地下街ポルタの新春恒例企画は、めでたい金色の茶室や屏風・ふすま絵を選び、きらびやかな雰囲気を醸し出し、迎春ムードを高めている。いま映画などで脚光を浴びる利休と同時代に生きた秀吉をテーマにしたという。
豪華絢爛な黄金の茶室は、各地にある模造品を参考にしながら独自にイメージして再現、畳3畳分で壁の大部分は金色に施した。黄金茶室は組み立て式の茶室であり、御所や北野大茶会でも披露され、千利休が携わったという。
★2009全国巡回「黄金の茶室」3億5千万円の組み立て式
豊臣秀吉が作らせた「黄金の茶室」の復刻展示が2009年1月20日、広島三越(広島市中区胡町082-242-3111)の「黄金展」で始まった。黄金の茶室は、1615年に起こった大阪・夏の陣で大阪城とともに消失したが、★SGC信州ゴールデンキャッスル(長野県松本市)の依頼により2008年、★国立科学博物館が移動可能な組み立て式の茶室として復元。現在は、百貨店を中心に全国を回っており、広島には初登場となる。茶室は、樹齢約200年の尾州ヒノキを中心に漆を下塗り、中塗り、上塗りと十数回に分けて塗り重ね、職人が約1万5,000枚の純金箔を1枚ずつ箔押ししたもの。非売品だが、価格をつけると3億5千万円になるという。茶室の大きさは、幅・奥行き=約2.7メートル、高さ=約2.5メートル。催事会場の入り口に展示された、目を引く黄金の茶室の傍らには警備員の姿も。同展では、24金の「御りん」(84万円~)や24金「ミニだるま」(31万5,000円)、日本国旗の上に立つ24金のハローキティ(1,260万円)など約350点、金額にすると約30億円分の商品を展示販売する。何代にもわたって使用できる仏具や吉兆を表す招き猫、鶴と亀、七福神らをモチーフにした製品のほかにも金箔を貼りつけたゴルフボール(1,575円)、金箔入りの「花いちみ」(1,050円)、はりこ(2,100円)やミニコンパクト(3,570円)などの金箔のハローキティ商品ほか比較的手ごろな価格の金箔製品も目立つ。