・・・「シャープミュージアム(奈良県天理市)夏休み親子見学会」に行くことになりました。集合時間まで少し余裕があったので、
◆「櫟本高塚公園」/奈良県天理市櫟本町
http://www.city.tenri.nara.jp/shisetsu/toshikouen/1390890034630.html
古代の豪族和邇(わに)氏にまつわるとされる、櫟本高塚遺跡を保存し、周辺一帯を公園として活用するために整備されました。公園全体が一つの塚の形をしており、頂上部分に見晴らしの良い多目的広場と展望台があり、それを取り巻くように子どもたちの遊び場である遊具広場、あずまや、角助池(かくすけいけ)などが配置されています。
◆「シャープ総合開発センター」
632-8567奈良県天理市櫟本町2613-1/0743-65-0011
シャープ株式会社はエレクトロニクス機器、電子部品の製造・販売を行っています。同社は1912年の創業で、創業当時は金属加工業としてスタートしました。以降はシャープペンシルの発明や家電業界で初の電子レンジの発売など、革新的な発明を重ねて今日にいたっています。現在の同社が得意とする分野は液晶のほか、ファクシミリや電子辞書、電子レンジなどがあげられます。天理総合開発センターでは、エレクトロニクス機器、電子部品の研究開発を行っています。
天理市は、山辺の道や数多くの古墳群があり古代文化のロマンあふれる所です。また、工場敷地内の古墳には希少種である笹ユリが自生し、近くを流れる高瀬川にはホタルなど多くのいきものが生息しています。天理市櫟本(いちのもと)町一帯は、かって東大寺の荘園であり、その東部に位置する標高134mの丘陵は東大寺山と呼ばれています。東大寺山古墳群は、東大寺山古墳・和爾下神社古墳・赤土山古墳を主体に大小30基以上の古墳があります。シャープ敷地内にも2基の前方後円墳(東大寺山25、26号墳)が工場南側の藪の中に残され、3基の横穴式石室と小石室2基が丘陵前に移設展示されています。
◆【シャープミュージアム(歴史館・技術館)】◆
http://www.sharp.co.jp/corporate/showroom/
総合開発センターには、皆さまに広くご見学いただける施設として『シャープミュージアム』があります。“新時代の生活を提案し、暮らしと社会の夢をかなえ続けるシャープ”の創業より現在に至る「ものづくりの歴史」から、自然に学ぶ新しい技術思想「ネイチャーテクノロジー」の具体例などを展示し、専任の担当者がわかりやすくご説明しています。
★シャープミュージアム(奈良県天理市)にて、夏休み親子見学会を実施いたします。2015年7月22日(水)~8月7日(金)は「作って実験!生きものに学ぶネイチャーテクノロジー」、2015年8月18日(火)~8月31日(月)は「おもしろ実験!!冷却パックでひんやり体験してみよう!」です。日程により工作内容が異なりますので、ご確認の上お申込ください。もちろん、両方のお申し込みも可能です。
【参考】シャープ、「誠意と創意」の歴史を辿る/by 大河原克行
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/20100112_340537.html
シャープが天理の地に歴史ホールを設置していることには大きな意味がある。1970年に完成した総合開発センターは、資本金が105億円であった当時、75億円という費用を投じて、最先端のLSI量産工場と、将来の技術を開発する中央研究所、人材育成を行なう研修所を併設し、建設された施設だ。同年に開催された大阪万国博覧会に、大阪に本社を置く企業であるにも関わらず、シャープは出展を見送り、出展のために予定していた費用を、すべて総合開発センターへと投資したのだ。大阪万博が開催された大阪・千里の地をひきあいにし「千里より、天理へ」と、この決断が称されたように、半年間で取り壊すパビリオンよりも、企業体質の強化に投資することをシャープは選択した。その後、天理の総合開発センターでは、LSIの量産工場の稼働により、その後の電卓戦争において優位性を発揮する一方、最先端のデバイス技術や液晶技術などを天理の地から生むといった成果をもたらした。それから先も、シャープの成長基盤の礎になる拠点と位置づけられるとともに、技術創出の頭脳を集積した場としての役割を果たし続けている。そして、総合開発センターが竣工した1970年は、社名を★早川電機工業株式会社からシャープ株式会社へ変更するとともに、創業以来58年間に渡り社長を務めてきた早川徳次氏が会長に就任し、佐伯旭専務取締役が社長に就任する新体制がスタートを切ったタイミングでもあった。こうしたシャープにおける大きな変化の節目に竣工した総合開発センターは、過去の歴史を振り返るとともに、シャープという社名でスタートを切る同社の未来を象徴する場所でもあったのだ。その点から考えても、1981年に、ここに歴史ホールを設置したことには、大きな意味がある。
「創意のあゆみ」をテーマとする歴史ホールに隣接する形で「未来をひらく」をテーマにした技術ホールが設置されている。まさに、過去と未来を象徴する展示がここで行なわれているのだ。ちなみに、総合開発センターの建設中に、敷地内に古墳が見つかった。シャープでは、これをそっくり保存することを決定。それはいまでも保存されている。古墳と最先端技術が同居するユニークな拠点ともいえるのだ。歴史ホールを入ると、創業者である早川徳次氏のレリーフが掲げられ、その下には歴史ホールのテーマである「創意のあゆみ」という言葉が刻まれている。
・・・かつては亀山モデルなどで世界の液晶市場を席巻したシャープ、現在は大規模リストラその他の経営再建策ばかりが話題になっています。なぜ、シャープは今のような転落を味わうことになったのか、難しいことはわかりませんが、小さい頃から親しんできた「シャープ」を応援したいと思っています。