・・・「宇陀の里」もそろそろ最終目的地となりました。
◆「仏隆寺」
633-0213宇陀市榛原区赤埴1684/0745-82-2714
http://www.city.uda.nara.jp/sin-kankou/guide/shrine_temple/t11.html
山号は摩尼山。室生寺の南門といわれ、寺伝では、嘉祥3(850)年、弘法大師の高弟堅恵が堅興経を壇主として建立したと伝える。また、それ以前は興福寺の修円が住んだとも言われる。「石造廟窟」は、貞観9年7月5日に入定した堅恵の墓と言われ、また、寺宝として空海が唐から持ち帰ったと伝える茶臼が保存されている。境内には、「大和茶」発祥伝承地にふさわしく野生化した丸葉の茶樹が自生している。
嘉祥3(850)年、弘法大師(空海)の高弟堅恵によって創建され、本尊は十一面観音菩薩立像で聖徳太子の作と言われる。七堂伽藍の立派なお寺で、室生寺の南門、すなわち正面の門として極寺と末寺の関係にあり、室生寺の宿坊または住職の隠居寺として重要な役目があった。また。貞観時代(859~876年)に構築した「石室」があり、これは開祖堅恵大徳の入定所(廟)で正面7m、奥行5m、高さ4.5mの宝形屋根を石で積み、我が国にはもう1つとないものであり、大正3年に国宝の指定を受ける。さらに、「大和茶」の発祥地でもあり、空海の入唐に随行した堅恵が、唐の徳宗皇帝より「茶臼」と「茶の種子」を拝受し、寺内に「苔の園」という茶園をつくり、全国に普及した。この「茶臼」は寺宝として現存し、戦前・戦中は国立奈良博物館に出陳されていた。
ほかには、修圓僧都の鎌倉時代の十三重石塔や、全国で4番目に古い南北朝時代の石灯籠、大和の三指の石段もある。また、参道の石段にまで枝を垂らした樹齢900年を越える奈良県指定天然記念物の「千年桜」や、秋には200段近い石段の左右を真っ赤に染める彼岸花のお寺としても有名である。空海の高弟・堅恵が室生寺の南門として創建した佛隆寺の参道の石段に威勢よく枝をはった桜の巨樹で県下最古の桜、山桜とエドヒガンの亜種。毎年4月第3日曜日は千年桜の花見会が開催される。
・・・次回からは「室生の里」を紹介したいと思います。