天橋立旅(4) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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【旧須知小学校】

622-0213京都府船井郡京丹波町須知金剛寺谷40

http://test.kyotamba.org/sightseeing/syuchielementaryschool/


たんば1


明治年、須知村の前田九一郎氏別荘を仮校舎に尚綗校を創立したのが始まりとされる。明治20年月、学制改正により尚綗校改め須知尋常小学校と改称。明治23年月、校舎を現在の金剛谷に移転した。その後、何度か校舎を増築したが、昭和年から、それまであった校舎を全面的に改築する工事が始まった。昭和10年までに、北校舎ほか本館、講堂改築、南校舎改築工事も同年10月に完成、それぞれ現在にいたっている。


たんば2


新校舎は昭和年以前にあった校舎の規模や平面を踏襲しながら改築したものである。戦後、本館階にあった旧音楽室を図書室に改めたり、畳敷きの会議室を児童会室にしたり手を加えたほか、平成年から同年にかけて床の張り替えやアルミサッシ、外壁のペンキ塗り替えなど建築維持の工事が行われ、おおむね建設当初の状態が保たれている。全体的に保存状態は良好で、各廊下や階段など四半世紀を経た総桧造の木造校舎としては、風土にあった風格すら感じられる。また、講堂天井まわりの意匠や外観、外壁の下見板張りなどに昭和初期の小学校建築の典型を見ることができる。平成12年月、統合のために閉校。現在は学童保育やスポーツ生涯学習などに利用されている。


たんば3


旧質美小学校】(質美笑楽講

622-0332京都府船井郡京丹波町質美上野43

旧質美小学校内パンドーゾカフェ」/0771-87-9015

http://www.pandozo.com/


たんば4


この建物(旧質美小学校)は昭和35年に建設されました。閉校になった平成23年3月までの約半世紀に渡り多くの児童を育てて来ました。最後の児童数は全校で17名でした。使われなくなったこの校舎は京丹波町より管理を委託された質美地域振興会が運営しています。廃校活用の成功事例として全国的に注目されています。複数のショップがある校内や、鉄棒などなつかしい運動場もそのまま、幅広い年代の方に楽しんで頂けます。旧質美小学校内にある釜焼きピッツア&生パスタのPandozo Cafe(パンドーゾカフェ)。2014年4月オープンしました。昭和35年に建てられたレトロな木造校舎の中で、自慢の釜焼きピッツアや生パスタ、こだわりカフェメニューをお楽しみください。


たんば5


【参考】廃校:地域の核にカフェや交流拠点、住民で活用模索

少子化などで毎年約500前後の学校が廃校になっている。廃校活用法はさまざまあるが、地域の核として再生し、人の行き来を活発にしてまちづくりに生かす取り組みが注目されている。京都市内から車で、または電車とバスで約1時間半、京都府京丹波町ののどかな山あいの集落にある「質美笑楽講」には、地元や京阪神から人が訪れている。2011年3月に閉校した旧質美小で、半世紀前の木造校舎だ。教室に店や飲食店が入居。訪れた人は、のんびりとした時を楽しんでいる。「絵本ちゃん」は、教室をそのまま生かした絵本店だ。ランドセル置き場は絵本棚に活用。机や小さな椅子も、図書室で使われていたものだ。店主の谷文絵さん(50)は14年前、京都市内から夫の故郷の同地区に移住。当時から地域図書館もなく、文化拠点となる子どもや親が集う場を作りたいと考え、店を出した。息子も同小出身で、「私も夫もこの地域が好き。地域の良さを伝えたい」と話す。次々に店が増え、アンティーク小物店、手作りおかき店など満室状態。図工室のピザとパスタの店「パンドーゾカフェ」の細見健オーナー(50)は「校舎の雰囲気が良く、カフェがあればもっと人が集えると思い出店した」。14年度の訪問者は約1万3000人。廃校活用の成功例として、視察も多い。施設の所有者は町で、地元住民で作る「質美地域振興会」が運営管理を担う。閉校1年前から、住民が2年かけて話し合いを重ね、活用法を徹底的に議論してきた。振興会長の高橋弘さん(68)は「地域を良くしたいとの住民の思いが今の形を作った。私たちも、訪れる人から地域の良さを教えてもらっている」。企業が地域と連携し、廃校を地域の核に再生する取り組みもある。岩手県遠野市の旧土淵中学は、14年から同市と富士ゼロックスが運営する「遠野みらい創りカレッジ」となった。94年建設の木造校舎は首都圏の大学生と地元高校生との交流や研修などで使われる。市では13年、旧土淵中を含む中学5校が閉校。土淵地区は説話「遠野物語」ゆかりの地が多く、廃校を交流拠点に活用したいと模索していた。そこに東日本大震災の復興支援で縁ができた同社が協力し、人材交流や地域の未来を考える拠点に活用することに。1年で約3500人が利用し、経済効果も出た。文部科学省によると、児童生徒数の減少と、市町村合併などの影響で、02年度から13年度の廃校数は5801件。7割は活用中で、3割は活用されていない。同省は「未来につなごう『みんなの廃校』プロジェクト」 をつくり、ホームページで、自治体が用途別に活用を募る廃校一覧を掲載。廃校活用事例や、活用補助金も紹介している。一般財団法人「都市農山漁村交流活性化機構」(東京都千代田区)は、廃校の利活用についての情報発信やセミナーを行っている。廃校活用のポイントについて、畠山徹参事は「廃校活用に正解はない。活用するしないも含め、地域住民が主体的に関わり、閉校前から時間をかけて検討していくことが大切」と話す。学校は地域にとってシンボルで、心のよりどころでもある。畠山参事は「廃校はお荷物でなく、活用次第で地域の大切な財産や宝になる可能性がある。活用中の施設を訪れるなどして活用のヒントを得てほしい」と話した。2015年5月毎日新聞より


・・・根本的な課題としての「少子高齢化」をどうするか、ですよね。