★丹波市より発掘された竜脚類化石(通称"丹波竜")
http://www.hitohaku.jp/research/kaseki-MIDASInews.html
平成18年(2006)に丹波市山南町の篠山川河床に露出する篠山層群から発見された竜脚類(通称"丹波竜")の尾椎、血道弓などの化石は、その後行われた慎重な比較・検討の結果、既知のどの属・種のものとも異なることが判明しました。この研究成果が今回Zootaxa誌に掲載の論文で公表され、その中において丹波竜は新属新種として記載命名されました。
【新属新種のティタノサウルス形類竜脚類の学名】
Tambatitanis amicitiaegen. et sp. nov.(カタカナ読み:タンバティタニス・アミキティアエ)属名と種小名の語源:Tambaは「丹波地域」にちなみ、Titanisは「女の巨人」という意味でギリシャ神話に由来する、Amicitiaeはラテン語で「友情」の意味で、二人の発見者(村上茂・足立洌)の友情を記念している。
●「六甲山のキノコ展2015~野生のキノコの不思議な魅力~」
平成27年2月11日(水・祝)~5月31日(日)
この展示は、当館および兵庫県立御影高等学校、兵庫きのこ研究会との共同開催となります。平成21年から展示会を今年で7回目の開催となります。
六甲山には、多数の種類のキノコが生育していますが、身近な自然であるものの、あまり多くの人には知られていません。今回の展示では、これまで7年間かけて御影高等学校が総合学習等の一環として調査研究を進めてこられた結果、四季を通じて採取した標本約450種600点余りを得ることが出来ました。これらをすべて展示いたします。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内はもとより海外でもほとんどありません。この標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、生育時と近い状態で保存することができます。展示するキノコは、良く見られる種類やきわめて希少なものなどに区分して配置するほか、その特徴や発生時期、気温や雨量との対応関係に関する研究成果の報告、また人間生活や文化との関わりなどを含めた解説パネルを展示します。体験コーナーとして、5種類のキノコの香り体験コーナーも設けます。こうした展示を通じて、身近な山である六甲山のキノコの高い多様性を県民に知ってもらうと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な自然の豊かさを実感してもらうことを目的としています。
●写真展「淡河かやぶき屋根保存会くさかんむり写真展『タテ糸ヨコ糸』」
2015年4月25日(土)~5月24日(日)
神戸市北区淡河町には、かやぶき屋根の民家が今でも数多く残っています。かやぶき屋根がつなぐ自然、人、営み、文化やそれらの関係性を、現役の若手かやぶき職人相良育弥さんの個性あふれる視点から撮影した写真で紹介し、かやぶき屋根のもつ様々な魅力を発信します。
◆ひとはくのコレクション
http://www.hitohaku.jp/material/about.html
ひとはくでは、動物・昆虫・植物・鉱物・岩石・化石等の自然史系標本や、古地図・古絵図・映像・画像・書籍等の自然・環境に関する資料の収集に努めています。開館前から続く一連の収集活動により、2013年度末には資料点数が150万点を越えるまでになりました。これらの資料は順次整理・登録され、資料の種類により当館に6つある収蔵庫のいずれかで保管され、研究や展示に活用されています。幾つかのコレクションについては資料目録を発行しています。
◆「ひとはく恐竜ラボ」
http://www.hitohaku.jp/exhibition/d-labo.html
丹波市山南町で発見された恐竜化石の、クリーニング作業を行う施設「ひとはく恐竜ラボ」。研究者らが特殊な道具を使って、巧みな技術で作業しているところを間近に見ることができます。
【参考】日本の昆虫・カエルの鳴き声
http://www.hitohaku.jp/material/l-material/index.html
この「鳴く虫のすがた」では、鳴く虫たちの写真や簡単な説明、さらには鳴き声や鳴いている様子(動画)を見ることができます。虫たちの鳴き声は心をリフレッシュさせてくれます。また、身近な虫ですが、鳴いている姿はあまり見ることができません。一生懸命鳴いている様子をお楽しみください。(鳴く虫の声の一部は、館内の情報ボックスでも聞くことができます。)
館内と隣接した「深田公園」の芝生広場は、とても開放的なオープンスペースとなっています。団体のお客さまでも十分に対応できるスペースがあります。館外から建築物としてのひとはくの外観や★新宮晋 氏の製作したオブジェ「虹の木」もあり、風景を楽しむことができます。また、周辺の草むらや森、池では、色々な生物を見つけることができます。一度、館外に出られた後でも、観覧券の半券があれば、当日に限り、館内への再入場が可能です。
・・・期待どおりのミュージアムでした。ぜひ機会があれば行ってみてください。