続大学ミュージアム(23) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・佛教大学「劇団・紫」2015年度新入生歓迎公演を観るために、またまた京都市北区紫野にやってきました。開場まで少し時間がありますので、大学周辺を散策しました。


ぶつ1


「媞子内親王火葬塚白河天皇皇女尊称皇后

京都市北区紫野西野町60-2

白河天皇と仲睦ましかった中宮藤原賢子の間に生まれた第1皇女、媞子内親王堀河天皇の同母姉にあたります。わずか歳で斎宮に卜定、伊勢に下向されていましたが、母后賢子が若くして崩御された事により、在任年で退下し帰京されました。最愛の中宮を亡くされた白河天皇は、ひどく悲しまれたようです。1086年、わずか歳の善仁親王に皇位を譲り、上皇となって、院政を開始されました。再会した娘媞子内親王は、母に似て見目麗しく、白河上皇は、ことのほか大切にされていました。回りの反対意見にも耳を貸さず、弟にあたる堀川天皇の后に立てられ、後には女院号を宣下、郁芳門院とされました。病がちであった内親王が21歳の若さで亡くなられ、白河上皇は、その日後に出家されています。ここ京都船岡山周辺は、古来葬送の地として知られています。


船岡山公園

京都市北区紫野北舟岡町42他075-882-7019

建勲神社に隣接する船岡山の西北部一帯が公園で、約56,200平方メートルある。頂上付近からの市街地眺望は抜群。ツツジ、ハギ等、雑木林の中を遊歩道が延び、あずまや、藤棚などがある。


ぶつ2


【参考】昭和初期のラジオ塔復活全国唯一、往時の姿で放送

昭和初期にラジオを共同で聞くために建てられ、京都市北区の船岡山公園に遺構として残る「ラジオ塔」が、このほど「復活」した。公園でラジオ体操をする市民が署名を集めるなどして管理する市に働きかけて拡声器と受信機を設置、放送が実現した。戦前は各地にあったが、研究者によると当時の姿で放送されるのは全国唯一に。近代化遺産の往時の姿が京でよみがえった。ラジオ塔は1930年に大阪市内の公園で初めて建設された。多くはNHKと自治体が設け、戦前のラジオ年鑑によると全国に約400基あった。内部の受信機からラジオ体操やスポーツ中継、戦況を伝える放送が行われ、周囲に人が集ったという。メディア史に詳しい元国立民族学博物館客員教授の吉井正彦さんによると、戦後は家庭でのラジオ普及やテレビの登場で数が減り、現存するのは全国で25基ほど。京都市内では円山公園(東山区)や橘公園(上京区)を含め、8基が確認されているという。船岡山公園は、35年の開園時に建設された。長年受信機とスピーカーが外された状態だったため、「船岡山ラジオ体操クラブ」が修理を求める署名約1500人分や要望書を市に出してきた。クラブは機器と設置費を負担する形で修理を提案。市が受諾し、3月までに作業を終えた。2015年月2日、復活したラジオ塔を使ったラジオ体操が初めて行われた。幼児から80代の約60人が参加し、塔の前で一つになって体を動かし、体操の輪を広げた。ラジオ塔の「現役」当時を知る近くの鷲尾泰男さん(82)は「公園に遊びに行ったら、ラジオ体操やニュースの音が流れていたもの。当時の風景が戻って良かった」と感慨深げだった。「復活」を求める動きは全国で広がっている。堺市内の公園では、複製を新設しラジオ体操のメロディーを流すほか、新潟市内では経年劣化で壊れた塔の補修を続けている。群馬県や兵庫県のラジオ塔は登録有形文化財になるなど、価値を再評価する声は多い。船岡山公園では、今後毎朝午前6時半から開かれるラジオ体操時に、ラジオ塔から放送を流す。クラブ代表の飯田勝巳さん(81)は「時代を超えて復活したラジオ塔の前に多くの人が集まる光景を、現代でも守っていきたい」とし、参加を呼び掛けている。2015年4月京都新聞)

ぶつ3


◆京都市立紫野高等学校

603-8231京都府京都市北区紫野大徳寺町22075-491-0221

http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/murasaki/

http://www.atelier-bricolage.net/works_2009_murasakino.html

創立50周年記念事業として行われた外構修景計画アトリエ・ブリコラージュ。学校の校章をかたどった三角形をプランニングの手がかりにして、駐車場として使われていた正門脇の空きスペースに、生徒だけでなく地域の方々にも開放された小さな憩いの場を設けました。また、学校の正面玄関にふさわしいアプローチとなるよう、サクラとクスノキを中心とした既存の樹木を活かしながら、彫刻家冨樫実氏による石のモニュメントを配置しました。素材については、大徳寺を始めとする歴史性豊かな周辺環境とのつながりを意識した石畳による舗装と、既存の桜の木と良く馴染む淡いサクラ色の御影石によるベンチを対比的に扱っています。


ぶつ4


◆今宮神社

603-8243京都市北区紫野今宮町21075-491-0082

平安期以前から疫病鎮めに疫神を祀った社があったといわれる。994年(正暦5)都の悪疫退散を祈り、御輿を造営し紫野御霊会を営んだのが今宮神社の起りである。現在の社殿は1902年(明治35)の再建。「阿呆賢さん」と呼ばれる神占石は叩くと怒るともいわれ、撫でて軽くなれば願いが叶うとされる。四面仏石(現在は京都国立博物館に寄託)などが有名。4月第2日曜のやすらい祭は京の三大奇祭の一つ。徳川五代将軍網吉の生母桂昌院の氏神社として、良縁開運「玉の輿」のご利益を願う人で賑う。


ぶつ5


◆佛教大学・劇団「紫」

2015年度新入生歓迎公演「欺瞞・桜の樹の下には」

原作:梶井基次郎脚色・演出:出町平次

日時:月16~18日場所:佛教大学鹿渓館地下1階会議室

そこには男がいた。男には意味がなくなった。

そこに少女がやってきた。彼女が男の意味になった。

彼女は作品を語る。男は綴った。

「桜の樹の下には死体が埋まっている!」

~生きることは欺瞞でいっぱいだ~

【参考】『櫻の樹の下には』作:梶井基次郎

散文詩と見なされることもある。「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という冒頭文に始まり、話者の「俺」が、聞き手の「お前」に語りかけるという手法の物語。満開の桜やかげろうの美・生のうちに、屍体という醜・死を透視し、惨劇を想像するというデカダンスの心理が描かれている。


・・・「佛教大学」の次は「京都造形芸術大学」へ。