姫路旅(3) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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都心回遊路時の道

http://www.yokoso-akashi.jp/course/%E6%99%82/104

東経135度の子午線が通る明石は、”時のまち”。それにちなんで、都心回遊路「時の道」が整備されました。明石駅から北東へ、明石城~文化博物館、天文科学館を結び、人丸前駅へ続く約2kmの緑豊かなプロムナードです。


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遺跡公園

文化博物館からこの公園の辺りに古墳時代後期につくられたと考えられる上ノ丸貝塚がありました。バカガイやイタボガイ等の貝類の他に、弥生土器や、蛸壺形土器、須恵器、獣骨片、石斧なども出土しました。このことから、当時の海の様子や生活の様子がうかがえます。

●明石神社

9代明石城主松平直常が松平家の先祖の徳川家康、松平直良、直明の霊を祀ったのがはじまりで、元々明石城内にありましたが、明治32年に現在地に移転されました。11代明石城主松平直純が建てたと言われる護穀神社の祭神も合祀しています。また、明石城築城当時から明治維新までの250年間、太鼓門に置かれて城下に時を告げていた「時打ち太鼓」が保存されています。太鼓の胴はケヤキ造りで、城主が太鼓の皮の張替え修理をした年月日や城主名の墨書もあり、昭和49年には明石市の指定文化財になりました。

大聖寺

明治末期に、本松寺の檀家である三国茂三郎がこの一帯に梅林をつくりました。当時は「三国梅林」と呼ばれ、それは美しかったそうです。そして、明治41年に日露戦争の戦死者や祖先を祀るために、梅林の中に大聖寺を建てました。山門を入った左手に六角の慰霊塔と十一面観世音菩薩像があります。また、天明時代にはこのあたりの谷は「うぐいす谷」と呼ばれていました。当時大名の間でうずらを飼うことが流行っていたのですが、12代明石城主松平直之がうずらの中に紛れ込んでいた美しい声で鳴くうぐいすを気に入り、飼育していたからであると伝えられています。

上ノ丸教会

明治39年にアメリカからやってきた宣教師クーパーがプロテスタントの上ノ丸教会をつくりました。現在の会堂は昭和55年に改修されたもので、ヴォーリズ建築事務所(旧八尾政と大丸心斎橋店など設計)による設計です。正面に日時計が掲げられているのはとても珍しく、窓のステンドグラスはフランス製で西日を受けるように設計されています。ドイツには「日時計に一日光が当たっている家には悪魔がよりつかない」ということわざがあるとのこと。

本松寺

元禄4年に明石藩家老斉藤甚左衛門が中心となって、船上にあった本正寺をこの地に移してきたと言われています。貞享3年の明石城主松平直明の黒印状には「本松寺」とあるため、この頃名前も変わったと考えられます。
また、このお寺には、宮本武蔵が作庭したと言われる枯山水の庭があります。宮本武蔵は初代明石城主小笠原忠真のもとで城下の町割りを担当していたとされ、善楽寺の円珠院にも武蔵作の庭園が残ります。本松寺の庭は、大小の築山、大滝・小滝、瓢箪型の池、亀島などを配置し、見る角度によって印象が変わるように工夫されたまとまりのよい庭園になっています。


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妙見社

「谷の妙見さん」と呼ばれ、ツツジの名所として有名です。本松寺が船上から移転されてきたときに、石田三成の家臣の島左近の守本尊であった妙見大菩薩玄武像が寄進されたのが妙見社の始まりとされています。拝殿から階段を上ると本宮があります。

月照寺

元和4年に明石城築城に伴って、柿本神社とともにこの地に移ってきました。柿本神社の別当として歌人だけでなく朝廷からも崇敬を受け、寺内に国の重要文化財に指定されている「桜町天皇宸筆と一座短籍」や明石市の指定文化財である「船乗十一面観世音菩薩像」、「三十六歌仙と和歌式紙」などがあります。境内には人丸観世音菩薩像が安置されています。また、柿本人麻呂の和歌「明石大門」の歌碑があります。

赤トンボの標示柱

天文科学館の裏側に、球の上に赤トンボがとまった標準時子午線の標示柱があります。1928年に測定した結果、子午線が月照寺の境内を通過することが分かり、最初は月照寺の正面に建てられました。標識の設計者は神戸高等工業高校の古宇田実博士で、当時としてはとても新しいデザインでした。しかし、1951年に再観測したところ、東経135度子午線が11.1m東を通過することが判明。1956年に現在の位置に移されました。標識に赤トンボがとまっているのは、トンボの古名が「あきず(平安以降はあきつ)」であり、日本国の異称である「秋津島(あきずしま)」を象徴しているからです。


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◆【明石市立天文科学館】◆

673-0877兵庫県明石市人丸町2-6078-919-5000

http://www.am12.jp/


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子午線上のモニュメントであり、「時のまち・明石」のシンボルである天文科学館。昭和35年6月10日の時の記念日に開館して以来、青い文字盤の大ネオン時計が日本標準時を刻んでいます。館内には旧東ドイツのカール・ツアイス・イエナ社製の大型プラネタリウムがあり、輸入価格は41000ポンド(約860万円)。現在活躍しているものとしては、最も古く歴史的価値が高いプラネタリウムです。また、人間日時計や40cm反射望遠鏡があり、天体や宇宙に関する展示物を見ることが出来ます。最上階の展望室は360度のパノラマビューです。


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・・・「プラネタリウム」を観なければ、来た意味がありません。