続・今日という日(7) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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・・・「新長田」での思いがさめぬうちに、兵庫県美へ。


◆【兵庫県立美術館】◆

651-0073神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1/078-262-0901

http://www.artm.pref.hyogo.jp/

兵庫県美のシンボルオブジェ、残念ながら「美かえる」が見当たりません。寒い時期は「冬眠」なのかもしれません。

http://www.artm.pref.hyogo.jp/diary/museumroad/index.html#a20140329

ただし、「ミュージアム・ロード」関連では、様々なイベントやプロジェクトが進んでいるようです。


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フェルディナント・ホドラー(18531918)

2015(平成27)年月24日

スイスを代表する画家、フェルディナント・ホドラー(1853-1918)は、個性的な群像表現による、装飾的かつ象徴主義的な作風によって、19世紀末から20世紀にかけてのいわゆる「世紀転換期」の時代が持つ不安に満ちた雰囲気を色濃く描き出しました。一方でホドラーの描くスイスの風景は、自然を明確に秩序立てた装飾的な傾向を示しています。その作品は、日本でも1910年ごろから雑誌などで紹介され、岡山・大原美術館に収蔵されるなど早くから広く愛されてきました。 本展は、1864年に日本とスイスとの間で修好通商条約が結ばれてから150年を記念して、スイス大使館と首都ベルンにあるベルン美術館の全面的な協力を得て、日本国内では約40年ぶりに開催するものです。精神性の高いホドラーの作品は、混迷した現代の人々、とりわけ阪神・淡路大震災から20年を経て力強く復興してきた兵庫県民に、新たな関心と感銘を呼び起こすものと期待されます。 本展では、スイス国内の美術館及び個人が所蔵するホドラーの代表的な油彩画、素描等あわせた総出品点数約90点により展観します。

・・・もちろん「ホドラー展」も観たいのですが、今回の目的は、


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★県美プレミアム「阪神・淡路大震災20年展」

2014(平成26)年11月22日(土)~2015(平成27)年3月8日(日)

2015年1月17日は、阪神・淡路大震災から20年の節目となります。兵庫県立美術館の常設展示室では、この日を含む期間に、コレクションを軸に借用作品も交えて、震災をテーマにした展覧会を開催します。本展は、複数の部屋から成る常設展示室の特性を活かし、下記のとおりいくつかの小テーマに分けた構成をとっています。

第1部自然、その脅威と美常設展示室

震災を捉えるにあたって、まず、わたしたちの自然観に焦点を当てます。自然は人間にとって美であるとともに、震災のように、災いをもたらす脅威でもあります。この両面に焦点を当てた展示を行います。


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第2部今、振りかえる-1.17から常設展示室1・2・3

1)その時、美術館では19952005

震災から20年を経て記憶の風化が問題となっていますが、美術館とて例外ではありません。美術館の被災状況や、その後の震災関連の取り組みなど、震災から10年の当館の動きを、関連する所蔵品やドキュメントでたどります。

2)中山写真スタジオの「文化財レスキュー」

このパートでは、被災地域の文化財を救出する「文化財レスキュー」を取りあげます。中山岩太(18951949)は、阪神間にモダンな文化が花開いた時代に活躍した写真家です。1995年2月、震災で全壊した中山写真スタジオ(兵庫県芦屋市)から、大型カメラやネガ、ガラス乾板など貴重な作品と資料が救い出されました。当館も協力したこの救出活動は、東日本大震災でも注目を集めた「文化財レスキュー」の初の事例ともなりました。救出されたネガからプリントされた写真を含め、中山の代表作や神戸をとらえた風景など、約30点を展示します。

3)記憶を伝える-保存・修復と教育・普及

第2部最後のパートでは、少しテーマを広げ、震災に限らず様々な困難をくぐりぬけて受け継がれてきた美術作品を後世に伝える活動について紹介します。日頃、目にする機会の少ない美術作品の保存・修復や、未来を担う子どもたちへと作品を伝える教育・普及の活動がどのようにおこなわれているのか、当館所蔵品の例を具体的にご紹介します。なお、震災後、1998年に取り壊された神戸市内の邸宅より救出された北村四海(18711927)のブロンズ大作《橘媛》が、修復を経て初めて当館で公開される予定です。


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第3部10年、20年、そしてそれから-米田知子常設展示室

兵庫県明石市出身の米田知子(1965)は、「記憶」をテーマに写真作品の制作を続け、国際的に活躍する美術作家です。米田は阪神・淡路大震災から10年に際し兵庫県芦屋市で、被災地に取材したシリーズを制作、発表しました。かつての避難所など震災の生々しい記憶を宿した場所を、しかし透徹したまなざしでとらえた米田の作品は、10年、20年という区切りを超えて時間を開き、静かに訴えかける力に満ちています。第3部では、過去から現在、そして未来へとたどってきた3つのセクションの締めくくりとして、このシリーズ全点を展示します。



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・・・特に「中山写真スタジオ」の文化財レスキューには感銘を受けると同時に、素晴らしい写真の現物を観れたことを嬉しく思いました。


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・・・尊敬する福田繁雄さん(1932~2009)の娘・福田美蘭さんの作品がとても印象に残りました。