・・・船場ビルを順に巡るつもりでしたが、寄り道のために【38】宇野薬局まで飛んでしまい、ついでなので「堺筋本町」界隈を散策します。
◆本町橋
http://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000024065.html
本町橋は現役の橋としては、大阪市内最古の橋です。2013年に100周年を迎えました。豊臣秀吉が大阪城築城に際して東横堀川を外堀として開削した時に架けられたと考えられています。江戸時代には公儀橋の一つとして幕府が直轄管理する橋でした。橋の東側は商業地となり、今の大阪コクサイホテルの前には石畳が敷かれ荷揚場になっていました。また橋詰の北東側には享保9年(1724)の大火事以降に西町奉行所が設置され、行政の中心地ともなりました。天明7年(1787)の調査によれば、橋長約54m、幅員5.9mの木橋であったとされています。現在の橋は、本町通が市電道路として拡幅された大正2年(1913)5月に架け替えられたもので、3連の鋼アーチが、ルネサンス風のデザインをもつ石造りの橋脚に支えられた重厚な構造の橋となっています。平成24年2月に大阪市指定文化財として指定されました。
★本町橋BASE(まちなかを楽しむ小型船基地)は、大阪証券取引所が取りまとめた、大阪都心部の水の回廊(土佐堀川、東横堀川、道頓堀川、木津川で形成)の一角を占める東横堀川における水辺の賑わい拠点づくり(本町橋周辺)に関する提言です。現在、本町橋周辺では大規模な下水工事が行われており、工事現場に暫定的な船着場が設置されています。ただ、船着場は暫定的な施設である事に加え、目立たない場所にあるため、イベント開催時などの限定的な利用にとどまっています。大阪証券取引所は、この下水工事の終了にあわせて、船着場を再整備するとともに、水の回廊の回遊性を高める小型船の拠点として活用し、水辺の新たな魅力や賑わいを創出することを提案しています。“水都大阪”にふさわしい賑わいを創出するためには、舟運全体の活性化が不可欠で、中でも機動力のある小型船のさらなる活用が求められています。現在、大阪都心部には小型船の係留場所がないため機動的な運航が難しく、遠方の係留場所からの移動費は運航事業者のコスト要因となっています。提言では小型船や無動力船の基地を本町橋周辺に設けるとともに、川沿いの公園や橋、また対岸店舗の地先利用なども含めた一体的な水辺の賑わいづくりに向け、民間参画が促進される利活用の仕組みづくりと管理運営体制を求めています。
○2014年3月14日/堀川・本町橋周辺の水辺の利活用に係るマーケット・サウンディング(市場調査)参加事業者を募集します
http://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000256504.html
大阪では、これまで都心部に「水の回廊」(道頓堀川、東横堀川、木津川、土佐堀川・大川のロの字)を有する水都としてのポテンシャルを活かし、遊歩道や船着場の整備、水都イベントの開催など、「水都大阪の再生」を目指した官民による取り組みが進められてきております。平成24年12月、世界の都市間競争に打ち勝つ都市魅力を創造・発信するため、大阪府市共通の戦略として「大阪都市魅力創造戦略」が策定されました。その中で、「水と光の首都大阪の実現」は3つの重点取り組みの1つに位置づけされております。現在、東横堀川の本町橋周辺(大阪市中央区)においては、大阪市が下水道工事を実施しておりますが、平成30年頃に復旧整備されることから、それに併せて、まちなかで市民府民、観光客が水辺や船を楽しめる魅力ある空間の創出をめざしております。魅力ある空間創出にあたっては、「大阪都市魅力創造戦略」の「民が主役、行政はサポート役」の基本的な考えのもと、周辺に大阪有数のビジネス街、ホテル及び展示場、大阪最古の橋梁である本町橋をはじめ歴史的文化的なスポット等を有する立地を活かし、民間事業者が自立した経営のもと魅力創造事業を展開する事業スキームを構築していきたいと考えておりますが、具体的にどのような利活用が望ましいのか、どのような条件であれば利活用の用途があるのか等について検討しているところです。つきましては、マーケット・サウンディング(以下、「本調査」という)を実施することにより、本エリアでの利活用に関して、民間事業者から広く提案・意見を求めるものです。
◆2001「大阪産業創造館」/設計:東畑設計事務所
541-0053大阪市中央区本町1-4-5/06-6264-9800
http://www.tohata.co.jp/works/?mode=show&seq=175
大阪の都心に計画された中小企業経営の支援施設です。緑豊かな公開空地に面した外壁には未来に漕ぎ出す大阪の企業家をイメージしたアートモニュメントを設置し、白色系のシャープな外観とともに街の新しいランドマークとなることを期待しました。イベントホール、研修室、交流プラザ、レストラン、団体オフィスなどで構成され、地階には大阪企業家ミュージアムを併設しています。エレベーターホールやトイレなどの共用部分にも「街を見渡せる開口部」を設け、内部空間の快適性を高めています。
【団塚栄喜】(1963~) http://www.earthscape.co.jp/
大分県佐伯市大入島生まれ。コンテンポラリーアートをバックボーンとした独創的なランドスケープデザイナー。桑沢デザイン研究所卒業後、関根伸夫の環境美術研究所へ。1999年有限会社アースケイプを設立。1998年、大阪産業創造館アートコンペ最優秀賞。
大阪市経済戦略局の中小・ベンチャー企業支援拠点として2001年1月に開業しました。大阪市経済戦略局の外郭団体である「公益財団法人大阪市都市型産業振興センター」が運営しており、経営相談をはじめ、セミナーやビジネススクール、商談会、交流会など、多種多様なサービスで中小企業をサポートします。我々は各機関と連携して、経営問題を解決するワンストップサービスをめざします。またセミナー・研修・イベントに使える貸出施設も充実しています。大阪産業創造館で実施しているサービスを、皆様のニーズや課題に合わせて探せる検索機能を本サイト上部に搭載しています。ぜひご活用ください。
★大阪産業創造館B1F「大阪企業家ミュージアム」/06-4964-7601
大阪を舞台にに活躍した企業家の足跡や時代背景などを展示するミュージアム。企業家たちの夢や、苦労や、成功の大きな喜びなどを、明治以降3つの時代ブロックに分けて紹介します。社会・経済の発展、生活向上の原動力である企業家たちのチャレンジ精神と創造力の伝承を通じて、次代を担う人材育成をめざします。また、企業家の生い立ちから活躍に至る事績を紹介する、「企業家デジタルアーカイブ」や、企業家の自伝、評伝、社史などの書籍が約2500冊。当館オリジナルの企業家インタビュービデオもご覧いただけます。
大阪商工会議所が設置・運営する「大阪企業家ミュージアム」は、平成26年12月3日(水)に来館者が20万人を突破しました。これを記念して、平成27年2月に講演会と入館料無料ウィークを実施します。
★入館料無料ウィーク
平成27年2月12日(木)~21日(土)
大阪で活躍した105人の企業家達の「高い志」「先見性」「やり抜く強い意志」といった企業家精神に一人でも多く触れてもらうため、大阪商工会議所初代会頭でもある“大阪の恩人”五代友厚の誕生日である2月12日(木)から8日間の入館料を無料といたします。
・・・「産業創造館」の道を隔てた前にあるのが、
◆1927「ゼー六」(創業店)
大阪市中央区本町1-3-22/06-6261-2606
幕末の大阪は自由闊達な気風に満ちていたといわれ、次のような言葉が残っています。「商人には無用の贅物六つあり。いわく禄、閥、引、学、太刀、身分。これなり」これは商人の町・浪速の自由な気風、そしてそこに息づいている実力主義を表した言葉で、”ゼー六”はこの「贅六」からとったもの。まさに、上方商人の心意気を示したものといえるでしょう。大正2年(1913)祖父廣瀬徳一が大阪市中央区本町にて和菓子屋「ゼー六三十日(みそか)堂」を創業。当時は主に和菓子(せんべい等)を製造販売。昭和の初め頃、アイスクリンを製造し始め、当時五銭にて販売。現在の店舗は、昭和2年(1927)に改装したのが、戦災をくぐりぬけ残ったものだそうです。暖簾わけしたゼー六さんのお店が大阪市内に3軒あるとのことです。
★大阪市中央区道修町2-5-9イトヨシビル1F「ゼー六」
http://www.ze-roku06.jp/index.php
堺筋本町、河内永和にもゼー六はありますが各々姉妹店として独立採算にて営業しております。尚、百貨店での催しはこちらのお店からのみの出店です。
・・・「堺筋本町」交差点までやって来ました。
★1961「旧本町ビルディング」解体中⇒「大阪商工信用金庫新本店ビル」建設予定/大阪市中央区本町2-2-7
昭和の高度経済成長期に、大阪の中心市街地である船場には数多くのオフィスビルが建設された。ビルラッシュ、ビルブームといわれた時代である。当時、日本の建築は高さ31メートルに制限されていたので、御堂筋の他にも大通りに面した市街地には、スカイラインの揃った都市景観が形成された。とりわけ交差点に面したビルは、景観を構成する重要な存在だ。