・・・「教会」にもいろいろあります。自宅から近い柏原市の「教会」は、
◆天理教北阪分教会/登録年月日:20050712
582-0020柏原市片山町1-19/072-978-6033
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2014082300116/?doc_id=1545
この建物は、個人住宅として昭和14年頃に建てられました。木造二階建てに望楼を載せた三階建てで、屋根の上に載った白い八角塔が周りの家並みから頭を のぞかせています。屋根は桟瓦葺、外周や二階の横長窓には板軒風の庇を廻し、二階の窓下には洋風高欄のような飾りを施しています。壁はモーラ式構成網という特殊な金網を用いたコンクリート造りで、離れや倉庫にも和洋のデザインを取り入れた装飾が施されています。
●欄干/敷地南側のアプローチ沿いにある。延長13m、高さ57cmの規模で、土台上に建てた円柱で手摺を受ける。教職舎などと同じ類例の見られない工法による工作物で、「モーラ式構成網」という特殊な金網を用いたコンクリート造で、円柱間に金網を露出させる。
【参考】天理教
江戸時代末に成立した新宗教の一つ。中山みきを教祖(おやさま)とする宗教団体である。狭義には奈良県天理市に本拠地を置く包括宗教法人(宗教法人天理教)およびその傘下の被包括宗教法人(教会本部及び一般教会)を指すが、広義には中山みきが伝えた教義そのものを指す場合があり、信仰する単立の宗教法人もある。
●教職舎/もと個人住宅。2階建に望楼を載せた木造3階建で、八角形の塔屋をあげ、屋根は緑釉瓦葺とし、千鳥破風やコーニスなど和洋折衷の変化に富んだ外観を構成する。壁体は、「モーラ式構成網」という特殊な金網を用いたコンクリート造で、類例をみない。
●離れ/木造2階建の住宅で、屋根は棟違いの寄棟造、桟瓦葺、外周の階境や2階の横長窓には板軒風の庇を廻し、2階窓下には洋風高欄風飾りを施す。外観は土蔵造に見えるが、壁体は、教職舎と同じく「モーラ式構成網」という特殊な金網を用いたコンクリート造である。
●倉庫/教職舎の西側にある。東西棟の切妻造、緑釉瓦葺の2階建倉庫。当初はヴォールト天井の主体部の南に下屋を設けた形式の平屋建で、妻壁に痕跡が残る。1階出入口両脇の柱にはコリント式柱頭飾をつける。壁体は「モーラ式構成網」を用いたコンクリート造である。
・・・この機会に、柏原市にある「登録有形文化財」の数々も紹介しておきましょう。
◆築留二番樋/登録年月日:20011012
582-0007柏原市上市2-320
http://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/museum/m_bunka/yuukei6/
http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2014082300086/?doc_id=1542
この樋は宝永元年(1704年)に付け替えられた新しい大和川から旧の川筋(長瀬川)に農業用水を引くために設けられたもので、明治21年(1888年)にレンガ積みに造り変えられました。レンガはイギリス積みで、開口部は樋門としては珍しく鉄道トンネルのような半円アーチからなる馬蹄形をしています。
・・・これまでも水門や閘門をいろいろ紹介してきましたので、この「築留二番樋」も忘れてはいけませんね。