・・・阪堺電車「あびこ道」で「マッサン電車」に出会い、「甲子園口」ではテレビロケで用いられた松山大学「温山記念会館」を発見したものですから、これも何かの縁だろうと三度目の正直で「梅田」にやってきました。
◆大阪富国生命ビル http://www.fukoku-fs.jp/index.html
1964年竣工の旧富国生命ビルを耐震性の問題から建て替えたもので、低層部には商業施設や金融施設、学校施設が、上層階にはテナントオフィスが入る複合オフィスビルである。大阪市都市再生特別地区制度を活用し、隣接する地下街の防災性能の向上、隣接アーケードの補強と美装、産学連携施設(テラプロジェクト)、大学関連施設(京都造形芸術大学、立命館大学)の導入や歩道状空地の整備をするなど、社会に貢献できるビルをコンセプトとしている。ビル外観やアトリウム「フコク生命(いのち)の森」等のデザインは、フランス国立図書館などを手掛けたドミニク・ペローがデザインした。
※テラプロジェクト http://thera-projects.com/
◆アサヒ・ラボガーデン
530-0018大阪市北区小松原町2-4大阪富国生命ビル4Fまちラボ内/06-6926-4070
http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/index.psp.html
★ニッカウヰスキー創業80周年を記念して、「竹鶴とリタの写真展」を開催中です。
2014年8月20日(水)~2015年3月31日(火)
竹鶴と、妻リタのポートレート写真を中心に、ニッカウヰスキーの歩みにまつわる写真を100枚展示しています。「日本で本物のウイスキーをつくりたい」という創業者・竹鶴政孝の夢。彼は、単身スコットランドに渡り、ウイスキーづくりを学びます。竹鶴の夢は、日本に戻る際、すでに彼一人のものではなくなっていました。スコットランドで出会った女性、ジェシー・ロベルタ・カウン(通称:リタ)は、竹鶴とともに日本に渡り、彼を"マッサン"という愛称で呼び、終生支えていきます。二人のあゆみは、日本のウイスキーづくりのはじまりの物語です。ささやかなスペースでの展示ですが、ご興味ある方、ぜひ足をお運びください。また、毎月「竹鶴とリタの物語」と題して、ウイスキーイベントも開催しております。『ルーシー・リーと民芸の作家たち/アサヒビール大山崎山荘美術館提携企画』です。
【参考】アサヒビールが大阪に“参加型”情報発信拠点を作った狙い
2011年4月2日、アサヒビールが大阪・梅田に情報発信拠点「アサヒ・ラボガーデン」をオープンした。これまで工場見学などで情報発信してきた同社だが、常設スペースは初めて。消費者との双方向コミュニケーションを通じて、食や健康などライフスタイルに関する研究を実践する場で、年間5万人の来場をめざす。場所は2010年12月にオープンした大阪富国生命ビル4階。産学連携活動を支援する市民参加型スペース「まちラボ」内にある。その中核施設でもあり、誰でも気軽に利用できる開放的な空間が印象的だ。約330平米のスペースには、子供も楽しめる遊び感覚のデジタル機器のほか、書籍やパソコン、自動販売機を常設。セミナーも毎日開催する。「都心の好立地なので大勢の人に来てもらいたい。家族連れから学生、ビジネスマン、主婦、高齢者まであらゆる人が楽しめて、学べる場にしていきたい」と支配人の淺輪紀雄氏。情報発信のみならず、マーケティング、CSR活動の場として、同社にとってもユニークな試みとなる。
アサヒビールといえば、ビールの会社というイメージが強い。しかし、グループには「ニッカウヰスキー」や「アサヒ飲料」、ベビーフードのトップメーカー「和光堂」なども名を連ね、酒類から飲料、食品まで手がける食の総合メーカーとなっている。そこで、グループの情報を横串で発信するために開設されたのがラボガーデンだ。「ここ10年でM&Aや資本・業務提携を進め、事業領域の拡大を図ってきた。にもかかわらず、ビール以外の事業は依然認知度が低いのが実情。メーカーの押しつけではなく、一般の人に役立つような情報を広く発信することで、結果的に当社の取組みについて理解を深めてもらい、好感度が高まることを期待している」と淺輪氏。“食・植・健康”をテーマに製品開発を支援するという、「まちラボ」のコンセプトと合致したことも開設を決めた理由という。ユニークなのは、消費者の声を研究開発やマーケティングに生かそうという試みだ。デジタル機器やイベント・セミナーを通して消費者の意見を収集。また、大阪大学と産学連携協定を締結し、共同研究や人材育成も進める。第1弾として、大阪大学コミュニケーションデザイン・センターとコミュニケーション術の共同研究をスタート。「『理系の専門知識をもつ同社の研究者が、一般の人にいかにわかりやすく伝えられるか』。セミナーを開催するにあたって、そういう課題が浮上してきた。ただ話すだけでなく、消費者が知りたい専門知識をわかりやすく翻訳し、間違いなく伝えないといけない。そのために必要な能力や方法は何か。理系だけでなく文系の研究もしていきたいと考えている」(同)。“ファンづくりの場”として、あるいは“研究開発の場”として期待される。
ラボガーデンは「ラボゾーン」と「カフェゾーン」で構成されている。“学ぶ・楽しむ・参加する”をキーワードにさまざまなサービスと仕掛けを用意。入場料無料で、ほとんどの設備を自由に利用できるので、休日はもちろん、休憩時間や仕事帰りにも気軽に立ち寄れるのがいい。ラボゾーンには、アンケートに答えると無料で商品サンプルがもらえる「サンプリングベンダー」や、缶のパッケージを自由にデザインできる「デザイン工房」、食材の組み合わせによって最適な料理レシピを表示する「おつまみレシピテーブル」など遊びの要素を取り入れた“参加型”デジタル機器を設置。食の楽しみ方を発信する一方、アンケート結果や受信データを研究や商品開発などに生かすのが目的だ。
一方、カフェゾーンは食や健康、アサヒグループの企業活動に関する書籍を自由に閲覧できるブックカフェスタイルのスペース。ゆっくり本を読んだり、ちょっとした仕事や勉強をしたり、フリースペースとして開放している。飲食の持ち込みも可能なので昼の休憩時間に利用できるのがうれしい。また、会員登録すれば無線LANによるインターネット接続サービスのほか、インターネット閲覧用パソコンも無料で利用できる。カフェゾーンでは、食やお酒に関連するセミナーやイベントを毎日開催している。アサヒグループの研究者らがそれぞれの専門分野でテーマを設定。ターゲット層に合わせて曜日や時間帯を考慮して運営していく。例えば、平日の昼間はシニア世代を対象にした整腸剤や雑穀に関するセミナーを開催。夕方以降はサラリーマンやOLを対象にお酒やスキンケアに関するセミナー、土日は親子で楽しめる体験型セミナーといった具合だ。9日に開催された「アルコール体質チェック」セミナーは、人によって異なる適正飲酒がテーマ。市販のパッチテスト検査だと、体調によって結果が変動することがある。そこで本セミナーでは唾液を用いた遺伝子レベルの検査を実施。参加者も実際に検査を体験した。また4月10日の「バイオエタノール」セミナーでは、同社と九州沖縄農業研究センターが開発した「砂糖・エタノール複合生産システム」を紹介。さとうきびからエタノールを生産する過程をサンプルで学びながら、知識を深める場となった。ほかにも、和光堂の栄養士による離乳食セミナー(4月17日・5月22日)、親子向けのキャンディ作り講座(4月29日)など、ユニークなセミナーが目白押しだ。サンプリングベンダーを利用していた大阪市在住の女性は「インターネットでオープンを知り、ビールのセミナーに申し込んだが、すでに予約でいっぱい。おもしろそうな内容のセミナーが多いので、ぜひ参加してみたい」とにこやかに話す。同社によると、オープン3カ月間は認知度を高めるためにセミナーを毎日開催するという。その後は運営方法を検証したうえで定期開催する予定だ。「消費者は研究者ら専門家の情報を聞きたがっている。常に来場者の意見に耳を傾け、新鮮な情報を発信することで何度も足を運んでもらえるスペースにしていきたい。また、研究や商品開発など次のステップに生かせるよう、情報の質と量もさらに高めていく」と淺輪氏。アサヒグループが初めて取組む消費者との双方向コミュニケーションプロジェクト「アサヒ・ラボガーデン」。ノマドワーカー、ビジネスマンにとっても重宝するスペースになることは間違いない。(日経トレンディネット)
・・・街は「変化・進化」、そして化学反応を起こして新しい「文化」が生まれるところだ。たまには、都会のど真ん中で考えなければならないと、つくづく感じさせられた。