・・・私の家から一番近い大学ミュージアムですが、芸大ですから、これまでは「見る」というより「作る」ために行かせていただくことがほとんどでした。
◆【大阪芸術大学博物館】◆
585-8555南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学では、昭和56年に塚本英世記念館芸術情報センターを設置して以来、あらゆる芸術資料の収集に努めてきました。その点数は2000点を超え、そのなかには19世紀末の初期モデルから20世紀中葉までの変遷を概観できる蓄音機コレクションや、世界に4セットしかない作家自選によるアンリ・カルティエ=ブレッソン写真コレクション、20世紀グラフィックデザインのひとつの大きな流れであるスイス派の作品などのほか、国内外の優れた美術作品や芸術資料が多く含まれます。「大阪芸術大学博物館」は、これらの芸術資料をはじめとする本学所蔵の作品を、学内での研究に役立てていただくことはもとより、広く社会に公開することを目的として平成14年に開設されました。所蔵品展・特別展あわせて、ぜひご高覧ください。
●所蔵品展「大阪芸術大学・半世紀のあゆみ」
2014年10月9日(木)~10月29日(水)
大阪芸術大学は、前身である浪速芸術大学が1964(昭和39)年に開学してから今年で50年を迎えました。豊かなブドウ畑が広がる丘陵地を切り開いて建設されたキャンパスは、大学開設と併行して実施された公開コンペの入選案に基づいて計画されています。これは教育界ではじめての画期的な試みでした。当初は美術・デザインの2学科だけでスタートしましたが、学科が増設されるたびに次々と校舎が建設され、幅広い領域の総合芸術大学に発展しました。数多くの芸術家を育てた広大なキャンパスは、現在も少しずつ形を変えながら、14の学科を有しています。本展では、大阪芸術大学の沿革とキャンパスの拡がりを写真資料・図面などで紹介します。また、開学当時に教鞭をとった教員の作品や学科にまつわる所蔵品もあわせて展示します。開学から半世紀を経たいま、大阪芸術大学の原点を知る機会として頂ければ幸いです。
※19世紀末の初期モデルから20世紀中葉までの変遷を概観できる蓄音機コレクションや、世界に5セットしかない作家自選によるアンリ・カルティエ=ブレッソン写真コレクションなど、大学が所蔵する国内外の優れた美術作品や芸術資料を不定期に一般公開しています(常設展示はありません)。
・・・私が訪問した時も、パイプオルガンを練習されていて、その荘厳な音色に思わず立ち止まってしまいます。「芸大」ならではの、心地よい空間・時間を過ごさせていただきました。
・・・この坂道は、「芸坂」というらしいですよ。さて、ミュージアムというと美術系ばかりを考えてしまいがちですが、音楽系もあるのです。ということで、次は「大阪音大」に行ってみよう。